ドイツ語(言語・福祉・栄養) Deutsche Sprache und Kultur  2006年度
Herzlich willkommen!    Wer fremde Sprachen nicht kennt, weiß nichts von seiner eigenen. (Goethe) 外国のことばを知らなければ、自分のことばのこともわからない(ゲーテ)
井浦伊知郎 IURA Ichiro, Ph.D.

Live! 写真をクリックすると München のラジオ(Bayern2)が24時間聴けます(Windows Media Player または RealAudio Player が必要です)

Regensburger Dom(井浦撮影)

⇒ドイツ語I・II(1年次)  ⇒ドイツ語III・IV(2年次)


NHKテレビ「ドイツ語会話」 水曜 23:30〜23:55(再放送 月曜 6:00〜6:25)

ドイツ語I・II(言語・福祉・栄養)

(使用教室) 131号教室(1号館3階)
(授業時間) 水曜日5・6 Mittwoch 13:10〜14:40 s.t.

 ドイツ語I(1年前期) 講義日程
 ドイツ語II(1年後期) 講義日程

(授業概要)〔PDFファイル〕

(教科書) 『ドイツ語サウンドスケープ dass es dich gibt』(CD付)

(三修社 2500円+税 ISBN 4 384 12246 2)

(辞書)
 近年の学習独和辞典はどれも良質です。極端な小型辞書(語形変化や例文が載っていない)を除けば、どれを買ってもかまいません。他にも優れた本はあるので、各自が書店で手にとって内容を確認するのが一番です。実物を手にとって、自分に相性の良いものを選びましょう
 ここでは数ある辞書の中から、初級者向けで新しいものをあげておきます。なお、大学内の紀伊国屋書店ブックセンターで買うと割引になります。

新アポロン独和辞典(同学社 4000円+税)
プログレッシブ独和辞典(小学館 3800円+税)
新アクセス独和辞典(三修社 4000円+税)
スタート独和辞典(三修社 2800円+税)
エクセル独和辞典(郁文堂 2800円+税)
パスポート独和辞典(白水社 2900円+税)

1999年度講義概要2000年度講義概要2001年度講義概要2002年度講義概要2003年度講義概要の中でいろいろな本を紹介しています。

(評価方法) 筆記試験


ドイツ語III・IV(福祉・栄養)

(使用教室) 232号教室(2号館3階LL)
(授業時間) 水曜日7・8 Mittwoch 14:50〜16:20 s.t.

 ドイツ語III(2年前期) 講義日程
 ドイツ語IV(2年後期) 講義日程

(教科書) 『ドイツってすてき! (改訂版)』(DVD付)

(白水社 2600円+税 ISBN 4 255 25286 6)

(辞書)  これまでの授業に使用したものでよい。中級以上の学習用としては、次のものがある;

      フロイデ独和辞典(白水社 ¥4000+税)
      クラウン独和辞典(三省堂 ¥4100+税)
      マイスター独和辞典(大修館書店 ¥3800+税)
      独和中辞典(大修館書店 ¥4000+税)

      和独辞典は特に必要ないが、買うなら次のものがおすすめ;
      郁文堂和独辞典(郁文堂 ¥3400+税)

(評価方法) 筆記試験



2006年度前期講義日程

ドイツ語I(言語・福祉・栄養)
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講


第1講(12.04.2006)  授業の概要。英語とドイツ語とフランス語と中国語について。
 授業で紹介しているEU(欧州連合)の公式ウェブサイトはこちら。いきなり20通りの入口が出てきますが、これは2004年に拡大したEUの公用語の数だけあります(ちなみに国連の公用語数は6)。上から3番目の"Das Portal der Europäischen Union"がドイツ語版ですが、他の言語ものぞいてみましょう。ヨーロッパの言語文化の多様性に触れることができます;
その他に授業で紹介したサイトは次の通りです。実際にのぞいてみて、メニュー言語の多さを実感してください;
 教室で紹介した本は次の通りです;
    清野智昭『ドイツ語のしくみ』(白水社 4 560 00496 X 1400円)
     (姉妹編として『フランス語のしくみ』『ロシア語のしくみ』などもあります)
    『ゲルマンQ ドイツ語初心者向け雑学クイズ』(アートン 4861930073 1000円)
    早川東三・工藤幹巳『ドイツを知るための60章』(明石書店 4 7503 1452 8 2000円)
    浜本隆志・橋憲『現代ドイツを知るための55章』(明石書店 4 7503 1529 X 2000円)
    広瀬佳一『ウィーン・オーストリアを知るための50章』(明石書店 4 7503 1535 4 2000円)
    大野是『ドイツ連邦共和国がよ〜くわかる本』(秀和システム 4 7980 1267 X 1300円)

    黒田龍之助『その他の言語 役に立たない語学のはなし』(現代書館 4 7684 6892 6 2000円)
    佐川年秀『1冊でヨーロッパ41カ国の人と話す本』(中経出版 4 8061 1621 1 1600円)


 教室で配ったパンは次の店から取り寄せたものです(地方発送あり);
 廿日市近辺にお住まいの方は、次の店でもドイツのパンやケーキを買うことができます。店主はドイツで修行した正真正銘のマイスターBäckermeisterです;


第2講(19.04.2006)  つづりと発音。
 発音の練習は今回限りです。あとはCDを聴いて練習すること(週一回でどうにかなると思ったら大間違いですよ)。教科書の地図を眺めて、国名や地名が読めるかどうかやってみましょう。


第3講(26.04.2006)  Lektion 1。動詞の現在人称変化(規則的)。
 授業でも言った通り、複数形=原形と考えてかまいません(今のところは)。ですから、まずは単数の1人称(ich)・2人称(du)・3人称(er/sie/es 他)についてしっかり憶えましょう。試しに kommen「来る(英 come)」、trinken「飲む(英 drink)」、lernen「学ぶ(英 learn)」について変化させるとこうなります;
ich komme
ich trinke
ich lerne
du kommst
du trinkst
du lernst
er/sie/es kommt
er/sie/es trinkt
er/sie/es lernt

 次の動詞はおおむね規則的に変化しているのですが、完全に規則的にやると(いかにドイツ人でも)発音しにくいので、母音が入り込んだり子音が落っこちたりしています;
ich arbeite
ich finde
ich reise
du arbeitest
du findest
du reis▯t
er/sie/es arbeitet
er/sie/es findet
er/sie/es reist

本日午前の学生大会に関連して、ドイツの大学議会の投票用紙はこちら(PDFファイル);


第4講(10.05.2006)  Lektion 1。動詞の現在人称変化(不規則)。
 be動詞(ドイツ語では sein 動詞ですが)がきわめて不規則なのはヨーロッパのどの言語でも同じです。ひたすら書いて憶えましょう。habenはほぼ規則的ですが、やはりどこかしら微妙に不規則です;
ich bin
ich habe
du bist
ich hast
er/sie/es ist
ich hat

Übung 1(S.14)
[ここにあげるのは実際の解答例です]
1) Ich lerne Deutsch.私はドイツ語を学んでいる/ Du lernst Deutsch.君は・・・/ Sie lernt Deutsch.彼女は・・・/ Wir lernen Deutsch.我々は・・・/ Sie lernen Deutsch.あなたは・・・(sie なら「彼(彼女)らは」)/ Ihr lernt Deutsch.君たちは・・・
2) Sie kommt bald.彼女はすぐ来ます/ Du kommst bald.君は・・・/ Sie kommen bald.あなたは・・・(sie なら「彼(彼女)らは」)
3) Er liebt Julia.彼はユリアが好きだ/ Du liebst Julia.君は・・・
4) Ihr hört Radio.君たちはラジオを聴く/ Ich höre Radio.私は・・・/ Wir hören Radio.我々は・・・


第5講(17.05.2006)  Lektion 2。動詞の現在人称変化(やや不規則)。名詞の性。
 次の動詞は、少しだけ不規則です。しかし、この母音の変化は、人間の口のつくりを考えれば決してデタラメなものではありません。詳しくは教室で。
ich fahre
ich spreche
ich sehe
du fährst
du sprichst
du siehst
er/sie/es fährt
er/sie/es spricht
du sieht

 続いて、ドイツ語の授業なのにラテン語の単語を眺めて、名詞を分類するカテゴリー=「性」について実践的に知る練習(というか遊び)。
 ラテン語の名詞の例を@その語尾の形によって「-us で終わるもの(amicus『友人』)」「-a で終わるもの(mensa『机』)」「-um で終わるもの(castellum『城』)」の三種類に分け、さらに A分けられないもの(例えば pater『父』、mater『母』 、mare『海』 )は前後の形容詞の語尾によって分類し、その上で Bそれぞれにグループ名をつける。
 このグループ名は「A」「B」「C」とか「甲」「乙」「丙」とか「カツ」「レツ」「キッカ」とか、本質的には別に何だっていいのです・・・・・・が、昔のヨーロッパの文法学者は自然界を見わたして、もっと洒落たネーミングを考えました。それが「masculine 男性」「feminine 女性」「neuter 中性」なのです。これは「文法的性(gender)」といい、日常的に用いる「生物学的性(sex)」とは一致しません。「机がどうして男なのだろう?」とか「時計って女っぽいかしら?」などと考えても意味がないのでやめた方がいいと思います(これは命令ではなく、忠告です)。
それでも知りたい人は⇒名詞の性のおぼえかた

 ドイツ語の名詞の性は、名詞本体ではなく定冠詞(der/die/das)で決まるので、いつも定冠詞と一緒に憶えるようにしましょう。
    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
1格
der/ein Tisch
die/eine Uhr
das/ein Buch

 定冠詞 der/die/das と不定冠詞 ein/eine/ein の違いについては次回。

Übung 3(S.14)
1) Was trinkst du, Cola oder Bier? 君、何を飲む?コーラ?ビール?
Bier. ビールを。
2) Ach, ich bin so krank! ああ、私は病気なのよ。
Nein, nein, du bist gesund. 違う違う、あなたは健康よ。
3) Wo wohnst du denn? 君どこに住んでるの?
Ich? Ich wohne in Berlin. 私?私はベルリンよ。
4) Ich bin Student, und du? 僕は学生。君は?
Ich auch. Ich studiere in München. 私はミュンヒェンの大学生よ。

教科書に「*ドイツ語では、職業・身分・国籍などを表わす述語には冠詞をつけません」とあります。これはどういう意味かというと、例えば英語では“I am a student”といって、この冠詞“a”に相当するのがドイツ語の“ein”なのですが、ドイツ語では英語のように“Ich bin ein Student”ということはありません。上にある通り“Ich bin Student”で正解です。女性ならもちろん“Ich bin Studentin”です。


第6講(23.05.2006)  Lektion 2の続き。名詞の性を辞書で調べる。定冠詞 der/die/das不定冠詞 ein/eine/ein の違いについて。基本は英語における thea/an の違いと同じですが、ひとことでいうと「特定」か「不特定」か、或いは「旧情報」か「新情報」か、ないしは「既知」か「未知」か、という点です。
 名詞の4格。英文法でいう「直接目的語」のことですが、ドイツ語では冠詞の形が変わります。特に男性名詞の4格に注意。
    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
1格
der/ein Tisch
die/eine Uhr
das/ein Buch
4格
den/einen Tisch
die/eine Uhr
das/ein Buch

 名詞を否定する kein は不定冠詞 ein とまったく同じ変化です。他にも冠詞と同じ語形変化をするものがいろいろあるので、今のうちに冠詞の変化をしっかりおぼえておきましょう。
    Ich habe einen Bruder/eine Schwester/ein Kind.
     私には兄弟/姉妹/子供が一人います[直訳;私は一人の〜を持っている]
    Ich habe keinen Bruder/keine Schwester/kein Kind.
     私には兄弟/姉妹/子供がいません


第7講(30.05.2006)  Lektion 3。名詞の複数形。
 大まかに@ -e 型 A -en 型 B -er 型 の3パターンに分類されますが、最初は普通におぼえて下さい。以上。ちなみに英語と同じC -s 型は外来語に限られるので、少数です。英語 man の複数形がなぜ men なのか、child がなぜ children なのか、少しだけ納得できます。ドイツ語を勉強すると、たまにいいことがあるんですよ。

 定動詞第二位ていどうしだいにいについて。
 これは、ドイツ語の単文(ただし疑問文や命令文を除く)では人称変化した動詞(定動詞)が、常に文の二番目の要素となる、ということを的確に、かつわざとわかりにくく語った用語。例えば

    Meine Kinder fahren morgen nach Berlin.
     私の子供たちは明日ベルリンに行きます。
    Morgen gehe meine Kinder nach Berlin.
     明日、私の子供たちはベルリンに行きます。
    Nach Berlin fahren meine Kinder morgen.
     ベルリンに私の子供たちが行くのは明日です。
       (↑ニュアンスの違いがわかりますか?)
このように動詞 fahren はつねに二番目。
(ただし、いくら『二番目』だからといって
 Nach fahren Berlin meine Kinder morgen.
では意味がわからなくなるから×)

 定冠詞や不定冠詞と同じ語尾変化をするもの(冠詞類)。授業で切ったり貼ったり工作しながら学びます。

Übung 1(S.24)
1) Jeder Lehrer lobt diese Schülerin.
  どの先生もこの女子生徒をほめる。
2) Mein Vater hat keinen Wagen.
  私の父は車を持っていない。
3) Welches Buch schenkst du deinem Freund?
  どの本をあなたは友達に贈るの?
4) Gefällt diese Stadt Ihren Eltern?
  この町はあなたのご両親のお気に召しましたか?
5) Aller Anfang ist schwer.
  初めは何でも難しい。(ことわざ)

Übung 3(S.24)
[名詞だけでなく動詞も複数形になっているので注意]
1) Die Bücher gehören den Studentinnen.
  これらの本は女子学生たちのものです。
2) Die Fenster des Kinderzimmers sind offen.
  子供部屋の窓が開いている。
3) Die Bäume grünen, die Vögel singen.
  木々は緑になり、鳥たちは唄う。
4) Sind die Plätze frei?
  これらの席は空いていますか?


第8講(06.06.2006)  Lektion 2 と Lektion 3 の復習。
 これまで名詞の1格(主語)と4格(直接目的語)を中心に説明してきましたが、3格(間接目的語)と2格(所有格)についても知っておく必要があります。動詞の不規則変化もこの際あらためて練習しましょう。
    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
1格
der/ein Tisch
die/eine Uhr
das/ein Buch
4格
den/einen Tisch
die/eine Uhr
das/ein Buch

 3格の冠詞は、男性名詞と中性名詞で同じです。また2格では、語尾に何か(大抵 -[e]s ですが、-en なども)つく場合があるので、最初のうちは名詞を必ず辞書で確認しましょう。調べ方は授業で説明します;
    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
3格
dem/einem Tisch
der/einer Uhr
dem/einem Buch
2格
des/eines Tisches
der/einer Uhr
des/eines Buches

 この表は、教科書に載っている表とは順序が違います。しかし、実際にドイツ語を使う時に最も頻度が高いのは、まず1格と4格です。従って、まずは1格と4格の変化を憶え、次に3格、そして最後に2格と進めていく方がよいと思います。

Übung 3(S.19)
1) Petra sieht nicht gut. Sie trägt eine Brille.
  ペトラは目が悪い[直訳;よく見ない]。彼女はメガネをかけている。
2) Der Lehrer empfiehlt einem Schüler ein Buch. Der Schüler liest das Buch.
[ ein Schüler(1格)→ einem Schüler(3格) ein Buch(4格)]
  先生が生徒に本をすすめる。その生徒はその本を読む。
3) Erika ist sehr vorsichtig. Sie fährt langsam.
  エリカはとても用心深い。彼女は余裕を持って出発する。
[vorsichtig「注意深い」 langsam「ゆっくり」]


第9講(13.06.2006)  Lektion 4。前置詞と冠詞の使い方。
 ドイツ語の前置詞と格の関係を理解しましょう。
 例えば、S.25冒頭の文を、日本語訳に従って作ってみましょう;
 「昼食のあと、エーファは自転車郵便局行きます」

 この文を作るのに必要な語は次の通りです。辞書に載っている通りの形で、抜き出してみましょう;

    nach「〜のあとで」 das Mittagessen「昼食」
    Eva「エーファ」 fahren > fährt「(乗り物で)行く」
    mit「〜と一緒に、〜を用いて」 das Fahrrad「自転車」
    zu「〜へ」 die Post「郵便局」
 では並べてみましょう(動詞は文要素の二番目なので注意 S.22参照);
  Nach das Mittagessen fährt Eva mit das Fahrrad zu die Post.

さあ教科書と見比べてみましょう。明らかに違いますね。正しくは;
  Nach dem Mittagessen fährt Eva mit dem Fahrrad zur Post.

 後半の zur は 前置詞 zu + 冠詞 der の「融合形」です。融合しなくても間違いではありませんが、特に「(他でもない)その郵便局!」と強調でもしない限り、融合することが普通です。
 が、それよりも重要なのは;ドイツ語では、それぞれの前置詞のうしろに置ける名詞の格が決まっている(ドイツ語業界では『格支配』という妙な言い方をします)ということです。英語と同じ感覚で前置詞と名詞を単に並べてはいけません。必ず、「この前置詞のうしろは何格だったかな?」と考えてください。もっとも、大半は3格か4格で、2格は少数派。そして、前置詞のうしろに1格が来ることは絶対にありません。
 これらの区別は、名詞や動詞(これは重要!)といっしょに実際の文例でおぼえるのが一番です。例えば in や an や auf などは3格と4格のどちらとも使える前置詞ですが、これには意味の違いがあります。とりあえず次の二つの文をよ〜く見比べてください。

    Die Katze ist auf dem Tisch.( auf+3格)「猫が机の上にいる」
    (「位置」 すでにそこにいる 移動完了)

    Die Katze springt auf den Tisch.( auf+4格)「猫が机の上に飛び上がる」
    (移動の「方向」 これからそこへ向かう)

 一方、3格か4格のどちらか一方しか使えない前置詞もあります。この場合は(当たり前ですが)上にあげた vor や in のような使い分けはありません。
    Ich gehe zu dem Automaten(男性名詞・3格).
    Ich gehe zu der Schule(女性名詞・3格).

もっとも、実際にはこうなります。さきほど言及した「融合形」です↓
    Ich gehe zum Automaten.
     私は自動販売機(のところ)へ行く。
    Ich gehe zur Schule.
     私は学校へ行く。

 「前置詞+定冠詞」の融合形は英語では見かけない用法ですが、使い慣れると便利です。しかも、実はこういう融合形は(英語以外の)ヨーロッパの言語にはごく普通に見られる現象なのです。例えばこんな風に(何語かは教えなくてもいいでしょ?);

    café à le lait → café au lait 「ミルクコーヒー、カフェオレ」
    spaghetti a la carbonara → spaghetti alla carbonara 「スパゲッティ・カルボナーラ」(正しくは「アッラ」が入ります)

Übung 1(S.29)
1) Hanna hängt ein Bild an die Wand.
  ハンナは絵を壁にかける。(4格)
2) Das Bild hängt an der Wand.
  絵は壁にかかっている。(3格)
3) Maximilian fährt vor die Garage.
  マクシミリアンは車庫の前へ[車で]行く。(4格)
4) Das Auto steht vor der Garage.
  車は車庫の前に止まっている。(3格)
5) Eva legt ein Buch auf den Tisch.
  エーファは本を机の上に置く。(4格)
 [ legt < legen 〜を横たえる、置く(他動詞)]
6) Das Buch liegt auf dem Tisch.
  本は机の上にある。(3格)
 [ liegt < liegen 〜が横たわる、ある(自動詞)]


第10講(20.06.2006)  Lektion 5。形容詞の語尾変化。
 ドイツ語の形容詞は、うしろに来る@名詞の性、A名詞の格、そしてB冠詞があるかないか この3つの条件で変化します。これは(英語を除く)ヨーロッパの言語には普通に見られる現象です。
 本当は、なぜ形容詞の語尾が変化する必要があるのかを自分の頭で考えてみることが大切ですが、これについては別室でゆっくり説明しましょう。興味のある人はこちらへどうぞ⇒形容詞の語尾変化

@冠詞もなにもないとき

男性名詞
女性名詞
中性名詞
複数
1格
guter Mann
gute Frau
gutes Buch
gute Leute
2格
guten Mannes
guter Frau
guten Buches
guter Leute
3格
gutem Mann
guter Frau
gutem Buch
guten Leuten
4格
guten Mann
gute Frau
gutes Buch
gute Leute

  

A不定冠詞( ein )があるとき または人称代名詞( mein, dein, sein, Ihr, ..... )があるとき

男性名詞
女性名詞
中性名詞
複数
1格
ein guter Mann
eine gute Frau
ein gutes Buch
meine guten Leute
2格
eines guten Mannes
einer guten Frau
eines guten Buches
meiner guten Leute
3格
einem guten Mann
einer guten Frau
einem guten Buch
meinen guten Leuten
4格
einen guten Mann
eine gute Frau
ein gutes Buch
meine guten Leute

  

B定冠詞( der )があるとき または指示代名詞( dieser, jener, ..... )があるとき

男性名詞
女性名詞
中性名詞
複数
1格
der gute Mann
die gute Frau
das gute Buch
die guten Leute
2格
des guten Mannes
der guten Frau
des guten Buches
der guten Leute
3格
dem guten Mann
der guten Frau
dem guten Buch
den guten Leuten
4格
den guten Mann
die gute Frau
das gute Buch
die guten Leute

 どうです、どんどん色が減っていくでしょう?実際には2格と3格のほとんどで、形容詞の語尾は -en になりますから、いざとなったら -en と書けば当たることもあります(真似してはいけません)。


第11講(27.06.2006)  Lektion 5の続き。人称代名詞の格変化。
 英語の I → me や he/she → him/her などと同様、ドイツ語にも人称代名詞の格変化があります。ただし、直接目的語の場合(4格)と間接目的語の場合(3格)とで形が異なるので、おぼえるべき形は英語の場合に比べて少々、多くなります(2格はおぼえなくてよろしい)。

(単数)

1格
ich
du
er/sie/es
3格
mir
dir
ihm/ihr/ihm
4格
mich
dich
ihn/sie/es

(複数)

1格
wir
Sie
sie
3格
uns
Ihnen
ihnen
4格
uns
Sie
sie

 ちなみに、Sie の3格 Ihnen や du の3格 dir は、最初の頃に学んだあいさつ表現で既に使われています。
  Wie geht es Ihnen/dir?
 「あなたには/君にはどう行っていますか?」→「元気?」

Übung 3(S.35)
[授業では自由に書いてもらいましたが、ここでは教科書通りの解答例をあげます]
1) Zeigen Sie Ihrem Freund den Brief?
 →Ja, ich zeige ihm den Brief.
 →Ja, ich zeige ihn meinem Freund.
 →Ja, ich zeige ihn ihm.
2) Gibst du deinem Hündchen Milch?
 →Ja, ich gebe ihm Milch.
 →Ja, ich gebe sie meinem Hündchen.
 →Ja, ich gebe sie ihm.
3) Zeigst du deiner Mutter diese Karte?
 →Ja, ich zeige ihr diese Karte.
 →Ja, ich zeige sie meiner Mutter.
 →Ja, ich zeige sie ihr.
4) Leihen Sie Ihrer Freundin diese Bücher?
 →Ja, ich leihe ihr diese Bücher.
 →Ja, ich leihe sie meiner Freundin.
 →Ja, ich leihe sie ihr.


第12講(04.07.2006)  Lektion 6。分離動詞。
 分離動詞を使って文を書くときは (i) 分離した前つづり(an, auf など)を文末に置く (ii) 残った動詞を主語にあわせて人称変化させる   初心者は特に(ii)を忘れがちなので注意しましょう。

 ここで普通の文から分離動詞を見破る手順をあげておきます;
 Ich steige in München um.

@ん、文末の um は何だろう?
 Ich steige in München um.

A分離動詞かも…となると動詞は steige だから
 Ich steige in München um.

Bすると分離する前の形は um + steige だから
   umsteige

C待てよ?この steige は、人称変化しているわけだから…辞書で調べてみると
   um|steigen「乗り換える」

Übung 2(S.40)
1) Der Zug fährt um 11Uhr ab.
2) Jetzt rufe ich meinen Freund an.
3) Das Kind schläft gleich im Arm der Mutter ein.
4) Ich empfange am Flughafen die Gäste aus Japan.[非分離動詞]
5) Ich erhalte eine Antwort von ihm bis Morgen.[非分離動詞]
6) Ich höre die Leute in der Kirche gehen.[知覚動詞+動詞原形]


第13講(11.07.2006)  Lektion 6の続き。助動詞。
 基本的には英語の will や must や can に近いのですが、語順(特に動詞原形の位置)と意味(特に will と wollen )が少し違ったりするのでよ〜く気をつけて。
    I can play tennis.
    Ich kann Tennis spielen.
 助動詞の人称変化は表で見るとややこしそうですが
  dürfen > darf  können > kann  mögen > mag
  müssen > muss  wollen > will   
であることをまずおぼえて下さい(動詞の中にあるこのような母音を『幹母音』といいます)。あとは du ...st であることを思い出せば単数の人称変化はすぐにできます。
 疑問文にする場合は、助動詞が文の本動詞なのですから、助動詞を文頭に移動させるだけで完成です。分離動詞も、原形になると合体して元の形に戻ります。

Übung 3(S.40)
1) Im Wagen darf man nicht rauchen.
「車内禁煙」
2) Alexander kann nicht gleich einschlafen.
「アレクサンダーはすぐに寝つけない」
3) Das mag wahr sein.
「それは本当かもしれない」
4) Ich muss noch einen Brief schreiben.
「私はもう一通手紙を書かなければならない」
5) Goslar soll eine schöne Stadt sein.
「ゴスラーはきれいな町だという」
6) Mein Mann will allein im Garten arbeiten.
「夫は一人で庭仕事をしたがっている」


質問タイム Sprechstunde(18.07.2006)


期末試験 Prüfung(25.07.2006)


ドイツ語III(福祉・栄養)
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講


第1講(12.04.2006)  授業の概要。なお、前年度後期の試験答案は次回返却します。
 今度の教科書には、授業で使う映像のDVDが付いています。通常のDVDプレーヤーの他、最近のパソコンならCD-ROMと同じようにそのまま再生することができます(CDドライヴに DVD の表示があるもの)。古いパソコンの場合は、別売のDVDドライヴ(家電店やパソコン専門店で店員に尋ねてみましょう)を買ってセットすれば再生できます。ただし、パソコンに慣れていない人は再生専用のDVDプレーヤーを安く買う方がラクかも知れません。


第2講(19.04.2006)  Lektion 1。
 新しく学ぶことはなんにもない(はず)ですが、動詞 rennen 、warten 、stehen 、heißen 、machen 、fliegen 、reisen などの人称変化がわからない人は教科書S.3、または昨年度の教科書「EUで学ぶドイツ語」のS.20あるいはS.84などを参照してください。
 会話中にある副詞 schon や nur や vielleicht や noch や gleich や endlich は、なくても文法上は支障ありません。しかし、それらがあることで話し手の微妙な感情を表現することができ、会話がなめらかになります。

Auf Deutsch bitte!
1) Wie heißen Sie? Ich heiße Nakamura / Mein Name ist Nakamura.
2) Woher kommen Sie? ich komme aus Japan.
3) Was lernst du? Ich lerne Deutsch.
4) Spielst du gern Fußball? Ja, ich spiele Fußball sehr gern?


第3講(26.04.2006)  Lektion 2。
本日午前の学生大会に関連して、ドイツの大学議会の投票用紙はこちら(PDFファイル);
一方こちらはミュンヒェン大学の学生組織。シンボルマークは「白バラ」のゾフィー・ショルです;
 Pause machen のように「〜する」に相当する適当な動詞が思い当たらない時は、machen を使って何とかすることができます。
 決り文句で Mach schon!「早くしなさい!」とか Mach keine Sorge!「心配するな!」とか [Das] Macht nichts!「気にしないで」などがあります。Was machst du [denn] da? は「そこで何をしてる?」ですが、買い物時に Was macht's? と言えば「それは何をするの?」ではなく「おいくら?」となります。
 テクスト中の副詞 denn や vieleicht や ungefähr などには、会話をやわらげる効果があります。例えば道でトイレを探している時は Wo ist die Toilette? と言うよりも Wo ist denn die Toilette? と言う方が自然ですし、自分の答えに自信がない時は Ja, vielleicht... と言えばぼんやりした感じになります。

Auf Deutsch bitte!
1) Hier wohnt ein Mann / Ein Mann wohnt hier.
2) Der Mann heißt Bauer.
 [日本語を直訳して Der Name des Mannes ist Bauer. と言うよりずっと簡単・・・なのに皆さん Der Name... で書き始めちゃってました、残念]
3) Das Auto gehört dem Mann.
4) Aber das Haus gehört dem Bruder des Mannes.
 [『その男性の兄弟』は der Bruder des Mannes だが、その3格の形を作るときは最初の der Bruder を3格にするだけでよい]
5) Ich schenke dem Vater eine CD.
6) Sie schreibt der Mutter einen Brief.


第4講(10.05.2006)  Lektion 3。
 ものを指して「これは〜です」、或いは人を紹介する時に「こちらは〜です」という場合、ドイツ語では常に
  Das ist...
です。あとに続く名詞の性に関係なく das で始めてかまいません。ただし訳には気をつけましょう;
    Das ist Lukas.[固有名詞]「こちらはルカスです」
    Das ist Eva.[固有名詞]「この子はエーファだよ」
    Das ist ein Computer.[男性名詞・1格]「これはコンピュータです」
    Das ist eine CD.[女性名詞・1格]「これはCDです」
    Das ist ein Buch.[中性名詞・1格]「これは本です」

 固有名詞は問題ないでしょうが、普通名詞の時は1格、冠詞は不定冠詞(ein/eine)を用います。なぜなら、会話の中で始めて登場する情報だからです(でなければそもそも紹介しませんから)。定冠詞を使うと、文脈が変わります。
    Das ist das Buch.[中性名詞・1格]
     「これは(あなたが前からお探しの、その、例の)本です」


 人に「のど渇いてる?」と訊かれて「はい〜わたくしは〜のどが〜渇いています」と丁寧な語順で答える人は余りいません、たぶん。「のどは渇いてます」と言う方が普通です。ドイツ語でも同じように、自分がまず言いたいこと(テーマ)を文頭に置くことができるのです;
    Haben Sie Hunger oder Durst?「おなかすいてる?何か飲む?」
    @基本語順(SVO)の文
    Ich habe schon ein wenig Durst.
    A「言いたいこと」を最初に移動させた文;
    Ein wenig Durst habe ich schon .「少しのどが渇いてます」

 ただし、「定動詞二位」をお忘れなく(上の文では habe )。

Auf Deutsch bitte!
1) Was ist das? Das ist ein Computer.
2) Sind Sie Student/in? Ja, ich bin Student/in.[職業名は冠詞不要。]
3) Wie alt bist du? Ich bin zehn [Jahre alt].
 [ How old are you? I am ten [years old]. と語彙も語順もまったく一緒。]
4) Wo ist die Toilette?
 [ここで eine Toilette にするのは不自然。聞き手や話し手にとっては『(その場にあるはずの、特定の)トイレ』なので定冠詞をつける。]
5) Ich habe eine gute Idee.
 [誰も考えていない新しいことを考えつくのだから eine Idee に決まっています]
6) Hast du Geschwister? Ja, ich habe einen Bruder und eine Schwester.


第5講(17.05.2006)  Lektion 4。
 名詞の複数形。英語に比べればずっと多様です(「複雑です」とは申しません、敢えて)。若干の傾向はありますが、名詞ごとに辞書で確認して下さい。辞書によって表記の仕方が微妙に異なります。
 複数の格変化については、3格の場合にのみ注意すること。常に -n で終わります;

 定冠詞
@ Ø 型
A E 型
B ER 型
C [E]N 型
D S 型
1格 die
―e
―er
―[e]n
―s
2格 der
―e
―er
―[e]n
―s
3格 den
―n
―en
―ern
―[e]n
―s
4格 die
―e
―er
―[e]n
―s

 この課の会話中の単語を例にあげると、次のようになります;
    @ Ø 型;das Zimmer → die Zimmer / der Keller → die Keller / der Boden → die Boden / der Koffer → die Koffer (要するに単複同形)
    A E 型;der Fahrradausflug → die Fahrradausflüge
    B ER 型;das Glas → die Gläser / das Bad → die Bäder / das Fahrrad → die Fahrräder
    C [E]N 型;die Person → die Personen / die Küche → die Küchen / die Wohnung → die Wohnungen / die Tasche → die Taschen / die Kartoffel → die Kartoffeln
    D S 型;(この課にはありません) das Auto → die Autos / das Hotel → die Hotels

 何となく、名詞の語尾の形や性によってグループ分けされることにお気付きかもしれません。実際その通りなのですが、最初はたぶん普通に憶えた方が早いと思います。
 注意!教科書やこの欄ではいつも複数形に定冠詞 die をつけていますが、これはあくまでも複数形であることをわかりやすく示すためです。複数形を含む文を書く時、何でもかんでも“die”をつければいいってもんじゃありませんからそのつもりで。その点に注意して、次の問題解答を読むこと;

Auf Deutsch bitte!
1) Wie viele Kinder haben Sie?
 [この通り How many children...? と出だしの語彙・語順はまったく一緒です。]
2) Ich habe zwei Brüder und drei Töchter.
3) Er sammelt gerne Briefmarken.
 [なぜ『切手』は無冠詞なのか?というと、漠然と『切手』全般をさしているだけで、特定のものをさしているわけではないから。]
4) Ich schenke den Kindern Bücher/ein Buch.
 [複数3格は den Kindern となる。『本』が複数か単数かは場面による。]


第6講(23.05.2006)  Lektion 5。
 既に学習した不規則動詞の語形(die Form)の変化。語尾(die Endung)は規則的です;
ich spreche
wir sprechen
du sprichst
Sie sprechen
er/sie/es spricht
sie sprechen

ich sehe
wir sehen
du siehst
Sie sehen
er/sie/es sieht
sie sehen

ich fahre
wir fahren
du fährst
Sie fahren
er/sie/es fährt
sie fahren

ich treffe
wir treffen
du triffst
Sie treffen
er/sie/es trifft
sie treffen

 ご覧の通り、不規則なのは2人称単数と3人称単数の時だけです。唯一の例外は次の wissen で、1人称単数も不規則です;
ich weiß
wir wissen
du weißt
Sie wissen
er/sie/es weißt
sie wissen

Auf Deutsch bitte!
1) Ich fahre nach Deutschland, aber er fährt nach Frankreich.
2) Sprichst du Deutsch? Ja, ich spreche ein bisschen Deutsch.
3) Weißt du das schon? Nein, ich weiß noch nicht.
 [Das weiß ich noch nicht.『それは僕まだ知らないなあ』でもよい。]
4) Rufen Sie die Polizei, bitte!
 [『警察』は定冠詞つきで die Polizei に。理由は授業で説明します。]
5) Wiederholen Sie das noch einmel, bitte.
 [ちなみに『繰り返す』の意味の動詞 wiederholen は分離動詞ではないので Holen Sie...... wieder. とする必要はありません。]


第7講(30.05.2006)  Lektion 6。人称代名詞の格変化がポイントですが、「ひと」の3格を用いる動詞 gehören や gefallen に注意しましょう。
     Wem gehören die Kassetten?
     Sie gehören mir
      「このカセットは誰に属するか?」→「このカセットは誰のですか?」
      「それらは私に属します」→「それ、僕のです」

     Der Unterricht gefällt mir. または
     Mir gefällt der Unterricht.
      「私に授業が気に入ります」→「私は授業が気に入っています」


 人間が主語とは限らないということです。次の文は、訳に注意が必要です(ちなみに das Kompliment は「おせじ」や「(こころにもない)愛想」といった意味で用いられることもあるので、気をつけましょう)。
     Das Kompliment freut mich.
      「ほめ言葉は私を喜ばせる」→「ほめてくれて(私は)うれしいです」

Auf Deutsch bitte!
1) Wem gehört das Fahrrad? Es gehört mir.
2) Wem gehört das Motorrad? Es gehört ihm.
3) Was gefällt euch? Das Computerspiel gefällt uns.
4) Was gefällt Anna? Der Film gefällt ihr.
5) Wem leihst du das Buch?


第8講(06.06.2006)  Lektion7。前置詞の格支配・・・くだけて言うと「前置詞のうしろに来る名詞の格は決まっているのよ」ということを復習します。
 どの前置詞にどの格が対応するか、憶えることも大事ですが、実際の文では前後の語、特に動詞に着目して格を判断するように心がけましょう。授業ではキーセンテンスの部分しか説明しませんが、会話の他の箇所にも「前置詞+冠詞+名詞」の例があるので、ここにすべて紹介しておきましょう;

 Gehen wir an die Donau?
 Gehen wir zum (< zu+dem) Ufer.
 Laufen wir über die Steinerne Brücke?
 Ich stehe gerne auf der Brücke.
 ...von dort über die Stadt.[ dort は副詞なので格を気にする必要なし]
 Die Brücke stammt aus dem Mittelalter.
 Im (< in+dem) Stadtführer steht viel...
 ...einen Pakt mit dem Teufel...
 Die Brücke ist vor dem Dom fertig.[分離動詞 fertigsein が使われているが、ここでは気付かなくても問題なし]
 ...bei Gelegenheit...[これは決まり文句なのでそのまま憶えましょう]
 Steigst du mit mir auch auf den Turm?
 Ich wage es trotz deiner Bedenken.[うしろに2格が来る trotz のような前置詞は稀]

 前置詞との融合形 darindaranworauf (-r- は語調をととのえるための子音で、意味には関係ありません)や hinauf の使われ方にも馴染みましょう。英語では見かけない用法ですが、使い慣れると便利です。

 なお、本文に warten と erinnern という動詞が出てきます。辞書を引いて調べると、どちらも特定の前置詞を必要とすることがわかります。また erinnern が本来「(もの・ことが)思い出させる」の意味であることにも注意。英語の remind と同じです。

「何を待ってるの?」
→×Was wartest du? でなく ○Worauf wartest du?
 [待つ相手が『ひと』でも『もの』でも wo+r+auf を使います]
「あの像を見ると歴史を思い出す」
→「あの像は歴史を思い出させる」→Die Figur erinnert an die Geschichte
 [『私は歴史を思い出す』なら Ich erinnere mich an die Geschichte. と再帰用法にする]

Auf Deutsch bitte!
1) Wann sind Sie zu Haus[e]?
2) Ich gehe gleich nach Hause.[家の外で言う場合]
3) Wie lange gehen die Kinder noch zur Schule?
4) Worauf warten Sie? Ich warte auf Peter.
5) Worauf warten Sie? Ich warte auf den Bus.


第9講(13.06.2006)  Lektion8。定冠詞類・不定冠詞類の性・格変化は表を暗記するより例文で理解しましょう。そもそも、冠詞とほぼ同じ語尾変化をするのですから、苦手な人はもう冠詞の変化をもう一度復習すること。
 頻度の高いもの(特に1格と4格)から先におぼえるのが効率的です。

定冠詞類
 diese Gebäude und Gärten sind...(複数・1格)
 welches Haus gefällt... dieses oder jenes(中性・1格)
 ...in solchen Häusern(複数・3格 名詞の語尾 "-n" にも注意)
 welchen Weg gehen wir...(男性・4格 この場合は gehen の目的語でなく、場所の副詞句)
 ich gehe... diesen Weg(男性・4格 この場合も gehen の目的語でなく、場所の副詞句)
 welche Uhrzeit haben wir(女性・4格)

不定冠詞類
 meine Lieblingsstrecke führt... (女性・1格)
 ...um ihre Villen(女性・4格)
 ...mit unserem Haus(中性・3格)
 ich finde eure Wohnung...(女性・4格 正確には euere だが、母音はしばしば脱落)
 ...auf deine Uhr(女性・4格)
 deine Mutter erwartet...(女性・1格)

 会話中で注意が必要な表現をいくつかあげておきます。

Meine Lieblingsstrecke führt hier am Ufer entlang.
典型的な無生物主語の構文。「私のお気に入りの道はここで岸のまわりで導く」なんて訳してはいけません。

Ich bin mit unserem Haus sehr zufrieden.
mit ..... zufrieden で「〜に満足する」です。

Ich finde eure Wohnung sehr gemütlich.
「○○を見つける」ではありません。「○○を△△だと思う」です。

Welche Uhrzeit haben wir? Wir haben jetzt genau 4 Uhr.
この wir haben の用法は We have (a) heavy snow this winter.「今年は大雪だ」における we have と同じです。日本語訳に出す必要はありません。

Deine Mutter erwartet uns bereits zum Kaffee.
この場合の「待つ」は「warten auf+4格」でなく「erwarten+4格」です。訳にも工夫が必要。「コーヒーを用意してくれている」ぐらいが自然です。

Auf Deutsch bitte!
1) Fährt dieser Bus zum Marktplatz?
2) Welcher Mantel gehört Ihnen/dir?
  Dieser Mantel gehört mir.
3) Das ist mein Vater, und daneben ist [es] meine Mutter.
4) Er lernt jeden Tag Deutsch. [時・場所の副詞句は4格]


第10講(20.06.2006)  Lektion 9。否定冠詞keinの用法。といってもこれは1年次にもう学んでいます。

Auf Deutsch bitte!
[形容詞 viel は名詞の前でも、しばしば不変化]
1) Ich habe viel Zeit, aber keine Zeit.
2) Du hast viel Ziet, aber kein Geld.
3) Kommst du heute nicht? Nein, ich komme heute nicht.[ nicht heute でも可]
4) Kommst du auch heute nicht? Doch, ich komme morgen.
5) Ich frage einen Studenten nach dem Weg.[まず SVO の構文を作り、前置詞句を補う。ein Student の格変化にも注意]


第11講(27.06.2006)  Lektion 10。さまざまな接続詞の用法。文頭に置くことによってうしろの語順が変わったり変わらなかったりするものがあります。キーセンテンスになっている文を例に挙げると;

従属接続詞 動詞を末尾に移動させます。
Ich trinke zuerst ein Glas Wasser. Ich bin sehr durstig.
→Ich trinke zuerst ein Glas Wasser, weil ich sehr durstig bin.

副詞的接続詞 文の先頭要素となります。この場合は「定動詞二位」を維持しなければならないため、動詞と主語の位置が入れ替わります。
Ich habe nicht so viel Hunger. Ich bestelle nur den Hackbraten.
→Ich habe nicht so viel Hunger, deshalb bestelle ich nur den Hackbraten.
  ↑要するに、後半部分の主語が動詞のうしろに下がっているのです。

Auf Deutsch bitte!
1) Er ist noch jung, aber schon erfolgreich.
2) Er ist nicht mein Chef, sondern mein Kollege.
[ Er ist kein Chef. だと『あいつは上司なんかじゃない!』]
3) Sie lernt fleißig Deutsch, deshalb spricht sie so gut Deutsch.
4) Wenn Sie fertig sind, rufen Sie, bitte.[下線部は後半でもよい]
5) Ich gehe zum Arzt, weil ich Fieber habe.
[下線部は後半でもよいが、その場合 gehe ich zum Arzt. となる]


第12講(04.07.2006)  Lektion 11。分離動詞。

Auf Deutsch bitte!
1) Um wieviel Uhr stehen Sie morgen früh auf?
[主語を適当に補うこと。stehst du や stehen wir でもよい]
2) Wie spricht man das aus?
3) Wo findet das Konzert statt?
[日本語は『開かれる』だが受動態にする必要なし]
4) Wo fährt der Zug nach Regensburg ab?
5) Wissen Sie, wann der Zug abfährt?
[wannで始まる従属節内の語順に注意。主節なら Wann fährt der Zug ab?]


第13講(11.07.2006)  Lektion 12。助動詞の用法。

Auf Deutsch bitte!
1) Wo kann man hier wechseln?
[wo kann man…? は一般的な規則や習慣を問う時にとても便利な表現]
2) Darf ich fotografieren? [ Kann ich… でもよい]
3) Ich möchte das Paket nach Japan schicken.
4) Ich möchte zum Marktplatz fahren. Wo kann ich aussteigen?
5) Ich will Arzt werden.


質問タイム Sprechstunde(18.07.2006)


期末試験 Prüfung(25.07.2006)


ドイツ語II(言語・福祉・栄養)
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講第14講


第1講(27.09.2006)
 授業の概要。


第2講(04.10.2006)
 Lektion 7。過去形と過去分詞(ついでに現在分詞)。
 ドイツ語の動詞の過去形は二つの点で英語と同じです;

  @規則変化動詞の過去形は「語幹-te
  A不規則なものもある

 英語と違うのは次の二点;
  B英語ほど頻繁には使われない:特に会話の場合
  (ドイツ語では『過去』を現在完了形であらわすことが多い。詳しくは Lektion 9 で学びます)
  C現在形と同様、人称変化する

 Cで「どひー!」と思ったそこのあなた、早まってはいけません。過去形の人称変化は現在形のそれより簡単です;

lernen → lern- → lernte 【英語 learn → learned ※イギリス英語では learnt

現在形 過去形
ich
lerne lernte
du
lernst lerntest
er/sie/es
lernt lernte
wir/Sie/sie
lernen lernten

 ご覧の通り、過去形の1人称と3人称にはあらためて語尾をつける必要がありません。
 不規則変化の例もいくつかあげておきましょう;

kommen → kam 【変わっているのは語幹母音 -a- 。英語 come → came 】

現在形 過去形
ich
komme kam
du
kommst kamst
er/sie/es
kommt kam
wir/Sie/sie
kommen kamen

fahren → fuhr 【変わっているのは語幹母音 -a- 】

現在形 過去形
ich
fahre fuhr
du
fährst 【×fahrst】 fuhrst
er/sie/es
fährt 【×fahrt】 fuhr
wir/Sie/sie
fahren fuhren

sein → war 【英語 was または were 】

現在形 過去形
ich
bin war
du
bist warst
er/sie/es
ist war
wir/Sie/sie
sind waren

haben → hatte 【 habte ではない。英語 have → had 】

現在形 過去形
ich
habe hatte
du
hast 【×habst】 hattest
er/sie/es
hat 【×habt】 hatte
wir/Sie/sie
haben hatten

Übung 2(S.46)
[辞書にも教科書末尾にも載っているので、自分で調べましょう]


第3講(11.10.2006)
 Lektion 7 の続き。過去形と過去分詞(ついでに現在分詞)の続き。

Übung 3(S.46)
 [解答例。CDには別の解答例が収録されています]
1) Ich spielte Tennis.
  「私は昔テニスをしていました」
2) Ich wohnte in Marburg.
  「私は昔マールブルクに住んでいました」
3) Ich dachte oft an meine Schulzeit.
  「昔は学生時代のことをよく考えたものです」
4) Der Zug fuhr nach Hanau.
  「この列車は昔ハーナウまで走っていました」
5) In der Stadthalle fanden noch Konzerte statt.
  「昔はこのホールでまだコンサートをやっていたんですよ(郵貯ホール?)」
6) Ich war gern zu Hause.
  「昔は家にいるのが好きでした」

Übung 4(S.46)
 [逐語訳→意訳]
1) 「微笑みながらその女性はメルシーに近付いてきた」(lächeln「微笑む」の現在分詞)
2) 「深く動かされて観客は座っていた」(bewegen「動く」の過去分詞)
  →「深く感動して(心を動かされて)観客は座っていた」
3) 「赤くされた顔と共に、彼は、タバコの煙で満たされた部屋を立ち去った」
(erhitzen「赤くする」の過去分詞+中性3格の語尾変化 füllen「満たす」の過去分詞+中性4格の語尾変化 ここでは、それぞれ mit Gesicht と das Zimmer を修飾する形容詞になっている)
  →「顔を赤くして彼はタバコの煙がたちこめる部屋を立ち去った」
4) 「ハナは歌いながら部屋に入ってきた」(singen「歌う」の現在分詞)


第4講(18.10.2006)
 Lektion 8 ...をさらっと済ませて Lektion 9 へ。接続詞と現在完了。
 まず「〜がある」の表現 es gibt ..... を憶えましょう。注意点は二つ;
@「もの」は主語ではなく目的語なので必ず4格にすること。例えば「塔(ein Turm)があります」は ×Es gibt ein Turm. ではなく ○Es gibt einen Turm. です。これは「ひと」が主語の場合も同様で、「君(du)がいる」は Es gibt dich. となります。
A現実の文では(『定動詞2位』の原則を守るために)しばしば ...gibt es... となります。練習問題などで出てきても戸惑わないように。
  Es gibt viele Kirchen.       【主語動詞+目的語】
  「多くの教会があります」
  In Köln gibt es viele Kirchen. 【副詞句動詞主語+目的語】
  「ケルンには多くの教会があります」

 従って「君がいる」はドイツ語では Du bist. ではなく Es gibt dich. となります。これをp.47の例文と比較してみましょう。何かが違うはずですが、これは接続詞 dass があるためです。詳しくは授業にて。

 さて、次は動詞の過去分詞を使って現在完了の文を作ります。ドイツ語の動詞の過去分詞はあらゆる点で英語のそれと同じです。つまり;
  @「完了」と「受動態」の文をつくるのに使う
  A規則変化動詞の過去分詞は「ge-語幹-t
  B不規則なものもある

     lernen → gelernt[規則変化]
     kommen → gekommen[やや規則変化]
     fahren → gefahren[やや規則変化]
     steigen → gestiegen[やや不規則変化]
     stehen → gestanden[不規則変化、ただし英語で見たような形]
     sein → gewesen[まるっきり不規則]
     haben → gehabt[規則変化]

 ところで、分離動詞 aufstehen や umsteigen の場合はどうなるかというと、実は kommen の変化とまったく同じです;

    auf|stehen → auf|gestanden
    um|steigen → um|gestiegen

 ただし studieren や telefonieren など、語尾が -ieren で終わる動詞は過去分詞に ge- がつきません。これらは外来語であることがほとんどですが、最初は区別がつかないので普通に憶えましょう;
    studieren → studiert
    telefonieren → telefoniert

 これらを使って現在完了の文を作ってみましょう。英語の完了形は「have+過去分詞」ですが、ドイツ語でもたいてい・・・・haben過去分詞」です。

    Renate lernt Deutsch gestern in der Schule.
    → Renate hat Deutsch gestern in der Schule gelernt.
    「レナーテは昨日学校でドイツ語を習った」

 語順に注意してください。動詞の過去分詞は常に文末です。どんなに文が長くなっても、これは変わりません(ある意味、日本語みたいな語順になっていることにお気付きでしょうか)。
 ところで、なぜ「たいてい・・・・」なのか?実は、次のような動詞では「sein過去分詞」だからです。
     sein( > gewesen )
     gehen( > gegangen )
     kommen( > gekommen )
     fahren( > gefahren )
     steigen( > gestiegen )
     .....
    Renate fährt nach Deutschland mit dem Zug.
    → Renate ist nach Deutschland mit dem Zug gefahren.
    「レナーテはドイツへ列車で行った」

とこのように「移動」「変化」「状態」などをあらわす基本動詞では haben を使いません。実際の使用頻度が高い(しかも過去形・過去分詞の変化はどれも不規則な)ものばかりです。例文で使いながらおぼえましょう。
 なお、ドイツ語では過去のできごとをあらわすのに過去形でなく現在完了形を用いる傾向があります( sein や haben や助動詞は、過去形の方が好まれます)。
 会話を身につけたい人は、まず完了形(というか過去分詞形)をおぼえましょう。あと、haben と sein も人称変化するので忘れないように。

Übung 3(S.57)
1) Ich sehe die Leute Fußball spielen.
  → Ich habe die Leute Fußball spielen gesehen.
  「私は、人々がサッカーをするのを見ていた」[動詞 spielen は何も変わらない]
2) Das Baby schläft im Arm der Mutter ein.
  → Das Baby ist im Arm der Mutter eingeschlafen.
  「赤ちゃんは母の腕の中で眠っていた」[分離動詞 einschlafen は haben でなく sein で完了形を作る]
3) Der Alte kann gut Italienisch sprechen.
  → Der Alte hat gut Italienisch sprechen können.
  「その老紳士はイタリア語が上手だった」[動詞 sprechen は何も変わらない、変わるのは助動詞 können の方・・・だが実は不変化]
4) Sie muss gleich nach Hause.
  → Sie hat gleich nach Hause gemusst.
  「彼女はすぐに帰宅しなければならなかった」[動詞 müssen は、やや不規則変化]


第5講(25.10.2006)
Der Film "Schloss des Cagliostro" (deutsche Fassung) läuft!

"Nein, er hat etwas sehr Wertvolles gestohlen...

...zwar Ihr Herz!"「あなたの心です」


第6講(01.11.2006 Allerheiligen)
 Lektion 9 をもう少し。現在完了と序数詞。
 今回の授業で説明したのは、助動詞の過去分詞が二種類あるということです;

「彼女はすぐに帰宅しなければならなかった」
@ Sie muss gleich nach Hause gehen.
  → Sie hat gleich nach Hause gehen müssen.
 この場合、助動詞 müssen の過去分詞は原形とまったく同じ形です。
A Sie muss gleich nach Hause.
  → Sie hat gleich nach Hause gemusst.
 この文には、動詞 gehen がありません。つまり助動詞 müssen が「行かなければならない」という動詞そのもの(「本動詞」といいます)として使われているのですが、この場合過去分詞はge----t の形になります。規則動詞と(ほぼ)同じです。ただし ×gemüsst とはならないので要注意。

 数詞で「〜番目の」をあらわす序数詞は、英語の one, two, three が first, second, third となるように、1, 2, 3 までは不規則です。4〜19はもともとの形(基数詞)に -----t 、20以降の十の位は -----st をつけます。注意すべき点は、これも立派な形容詞なので、うしろに置かれる名詞の性・数・格・冠詞の有無によって語尾変化するということです(Lektion 5 を復習すること)。
 日付の表現はam + 序数詞en + 月名 + 年 」です。am は前置詞 an と 定冠詞 dem の融合形(S.26を見よ)ですが、融合したままで使うのが普通です。例えば「1989年11月9日」は "am neunten November neunzehnhundertneunundachtzig" です。書く時は
 am 9.November 1989
 あるいは am 09.11.1989
 さらに簡単に 09/11/89
と書きます。の順で書かれるので、注意しましょう。英語でも、イギリスの場合はドイツ語と同じです("November 9th" でなく "9th November")。


    月名(すべて男性名詞) “im Januar”
    1月 Januar / 2月 Februar / 3月 März / 4月 April / 5月 Mai / 6月 Juni / 7月 Juli / 8月 August / 9月 September / 10月 Oktober / 11月 November / 12月 Dezember
     ※ オーストリアでは Jänner など、他にも地方により若干違う

    曜日名(すべて男性名詞) “am Montag”
    月曜日 Montag / 火曜日 Dienstag / 水曜日 Mittwoch / 木曜日 Donnerstag / 金曜日 Freitag / 土曜日 SamstagまたはSonnabend / 日曜日 Sonntag
     ※ 北ドイツ(ベルリン、ハンブルクなど)では Sonnabend

    季節名(すべて男性名詞) “im Frühling”
    春 Frühling / 夏 Sommer / 秋 Herbst / 冬 Winter


第7講(08.11.2006)
 Lektion 10。再帰代名詞の用法。

@たとえば英語でも「私はびっくりした」は "I surprised ..." ではなく "I was surprised ..." と受動態で表現します。なぜなら、動詞 surprise は「○○がびっくりする」のではなく「△△が○○をびっくりさせる」という意味の他動詞だからです。つまり、「びっくりする」と自動詞的にするには受動態にする他ないのです。これは interest「○○に興味を起こさせる」でも同じです。
Aまた「転んで怪我をした」と英語で表現する場合、"I fell down and hurt myself" のように 〜self をともなって「自分自身を傷つける」→「傷つく」です。

 ドイツ語ではこのAと同様、他動詞的な意味しか持たない動詞があり、「自分自身」にあたる代名詞(再帰代名詞)を目的語にして表現します。たとえば freuen は「△△が○○を喜ばせる」なので、「私は喜ぶ」とか「私はうれしい」は Ich freue. では不充分です。「私が私自身を喜ばす」で

    Ich freue mich.

とします。こういう動詞を再帰動詞といいます。以下同様に;
    Du freust dich. 君は喜ぶ
    Er freut sich. 彼は喜ぶ
    Sie freut sich. 彼女は喜ぶ
    Wir freuen uns. 我々は喜ぶ
    Sie freuen sich. あなた[たち]は喜ぶ

 主語が er や sie や Sie の時の再帰代名詞は sich です。ここだけは注意しましょう(だから辞書で再帰動詞を引くと、例文はたいてい sich と共に書かれています。4格の再帰代名詞を必要とするものはsich4、3格なら sich3 です)。

※ 発展 再帰表現は日本語話者には馴染みにくいかもしれませんが、ヨーロッパの言語ではごく普通の用法で、フランス語やイタリア語やスペイン語ではきわめて頻繁に使われます。この辺りのことばに興味がある人は、よく慣れておく必要があります。たとえば「手を洗う」は;
     (英語)    Peter washes his hands. / Peter washes himself. ピーターは手を洗う。
     (ドイツ語)  Peter wäscht sich die Hände.  ぺーターは手を洗う。
     (フランス語) Pierre se lave les mains. ピエールは手を洗う。
     (イタリア語) Pietro si lava le mani. ピエトロは手を洗う。
     (スペイン語) Pedro se lava las manos. ペドロは手を洗う。
 緑色が動詞「洗う」赤色が再帰代名詞青色が「手(複数形)」です。いずれも直訳すると「彼は彼自身においてその手を洗う」とでも言うしかありませんが、これが普通なのです。

Übung 2(S.64)
1) Worauf freust du dich? 君は何が楽しみ?
 ⇒ Ich freue mich auf den Urlaub. 休暇が楽しみです。
2) Waschen Sie sich die Hände? 手を洗いますか?
 ⇒ Ja, ich wasche mir die Hände. 手を洗います。
3) Wofür interessierst du dich? 君は何に興味があるの?
 ⇒ Ich interessiere mich für den Film. 映画に興味があります。
4) Erinnernst du dich auch an diese Tage? 君もこの日をおぼえてる?
 ⇒ Ja, ich interessiere mich daran. それをおぼえています。

[ドイツ語では wo+r+auf や wo+für や da+r+an のように、副詞+前置詞の融合形があります。同じ語の繰り返しを避けることができる便利な単語です。詳しくは辞書で調べましょう]


第8講(15.11.2006)
 Lektion 11。形容詞の比較級・最上級。

 形容詞の比較級と最上級の作り方は英語と同じです。不規則なものがある点も英語と同じです。ただし、これらも形容詞であることに変わりはないので、うしろにくる名詞に合わせて語尾変化します。詳しくは教科書S.30〜31またはここ或いはここで復習すること。
 最上級の am ____sten は固定された形で頻繁に用いられます。おぼえておくと便利でしょう。ちなみに am=an+dem です、念のため。

Übung 2(S.69)
[辞書などで調べればわかるので省略]


第9講(22.11.2006)
 Lektion 12。受動態。
 英語の受動態(受け身形)は「be+過去分詞」ですが、ドイツ語では基本的に「werden+過去分詞」です。werdenの人称変化は若干不規則なので、教科書の表で再度確認すること;
    People speak German in Austria.
    「(人々は)オーストリアではドイツ語を話す
    →German is spoken in Austria.
     「ドイツ語はオーストリアで話される」( spoken < speak )

    Man spricht Deutsch in Österreich.
    「(人は)オーストリアではドイツ語を話す
    →Deutsch ist in Österreich gesprochen.
     「ドイツ語はオーストリアで話される」( gesprochen < sprechen )

    Das Kaufhaus wird um 10 Uhr geöffnet.
    「デパートは10時に開店します」( geöffnet < öffnen『開ける』)

 ちなみに、英語と同じ感覚で「sein+過去分詞」にすると、少々意味が変わります;
    Das Kaufhaus ist von 10 bis 19 Uhr geöffnet.
    「デパートは10時から19時まで開店しています」(状態受動

 また werden の部分を過去形の wurde にすると、それだけで受動態の過去形になります(受動態の現在完了形の作り方は少々複雑なので、ここでは省略します);
    Die Berliner Mauer wurde am 9.November 1989 von den Bürgern zerstört.
     [ am neunten November neunzehnhundertneunundachtzig ]
    「ベルリンの壁は1989年11月9日に市民によって壊された」( zerstört < zerstören『破壊する』)

Übung 3(S.74)
1) Ein Politiker kauft die große Villa.
 ある政治家が大豪邸を買う。
   ↓
 Die große Villa wird von einem Politiker gekauft.
 大豪邸がある政治家によって買われる。
2) Mein Studium in Deutschland wurde durch ein Stipendium ermöglicht.
 私のドイツ留学は奨学金によって可能となった[可能にされた]。
   ↑
 Ein Stipendium ermöglichte mein Studium in Deutschland.
 奨学金が私のドイツ留学を可能にした。
3) Der bekannte japanische Komponist komponierte eine neue Symphonie.
 有名な日本人作曲家が新しい交響曲を作曲した。
   ↓
 Eine neue Symphonie wurde von dem bekannten japanischen Komponist komponiert.
新しい交響曲が有名な日本人作曲家によって作曲された。
4) Die Deutschen haben die japanische Fußballmanschaft mit Beifall begrüßt.
 ドイツ人たちは日本のサッカーチームに喝采を贈った[を喝采で迎えた]。
   ↓
 Die japanische Fußballmanschaft ist von den Deutschen mit Beifall begrüßt worden.
 日本のサッカーチームはドイツ人たちに喝采で迎えられた。


第10講(29.11.2006)
 Lektion 13。関係代名詞。
 関係代名詞で導かれる文節(関係節)を文の中に埋め込む構造は英語と同じですが、次の2点で英語と大きく異なります;
    @定冠詞が[ほぼ]そのまま関係代名詞になる。英語のように疑問詞( who や which )を使わない。
    A関係節内では動詞は文末(またしても!)
     もう一つ付け加えると;
    B関係節はコンマで区切る。従って読む分には英語より読みやすい。

 では、英語の例と対照してみましょう;
    [英語]
    (主文節) The man is my father.
          男は私の父だ。
    (関係節) the man is standing there
          男はそこに立っている
         [ the man → who ]

      →   The man who is standing there is my father.
          そこに立っている男は私の父だ。

    [ドイツ語]
    (主文節) Der Mann ist mein Vater.
          男は私の父だ。
    (関係節) der Mann steht dort
          男はそこに立っている

      →   Der Mann, der Mann dort steht, ist mein Vater.
          そこに立っている男は私の父だ。


 関係副詞や、先行詞のない関係代名詞については次回。

Übung 2(S.80)
1) Der Japaner will in München studieren.
  der Japaner hat mir diesen Brief geschrieben
→ Der Japaner, der mir diesen Brief geschrieben hat, will in München studieren.
  私にこの手紙を書いてきた日本人はミュンヒェンに留学したがっている。
2) Der Bus kommt heute verspätet.
  ich fahre mit dem Bus immer zur Schule
→ Der Bus, mit dem ich immer zur Schule fahre, kommt heute verspätet.
  私がいつも学校まで乗るバスが今日は遅れてきた。
4) Der Schüler hat jetzt bessere Zensuren bekommen.
  ich gebe dem Schüler Nachhilfestunden
→ Der Schüler, dem ich Nachhilfestunden gebe, hat jetzt bessere Zensuren bekommen.
  私が補習をした生徒は今ではもっとよい成績をおさめている。


第11講(06.12.2006)
 Lektion 13 の続き。不定関係代名詞と関係副詞。
 まずは次の文を、関係代名詞でつないでみましょう;
    (主文節) Die Studentin wird die Prüfung nicht bestehen können.
          学生は試験に合格できないだろう。
    (関係節) die Studentin lernt nicht fleißig
          学生は勤勉に勉強しない

      →   Die Studentin, die Studentin nicht fleißig lernt, wird die Prüfung nicht bestehen können.
          勤勉に勉強しない学生は試験に合格できないだろう。


ただし、この文では特定の学生についてしか表現できません。不特定の学生について「勉強しない人は誰でも合格できないんだよ」と表現したい時は、先行詞 die Studentin を消し、関係代名詞 die も別の関係代名詞(もとは疑問代名詞)に変えます;

  →   Wer nicht fleißig lernt, wird die Prüfung nicht bestehen können.
      勤勉に勉強しない者は試験に合格できないだろう。
     (英 Whoever doesn't study hard cannot pass the examination)

Übung 2(S.80)
3) In Weimar besucht sie einen Deutschkurs für Ausländer.
  Goethe lebte einst dort
→ In Weimar, wo Goethe einst lebte, besucht sie einen Deutschkurs für Ausländer.
  ゲーテが昔住んでいたヴァイマールで彼女は外国人向けドイツ語コースに出席している。
[この wo は英語の where と同じように使われています。従ってこの場合は「どこ?」という意味ではなく、「〜している場所」という関係副詞です]

Übung 3(S.80)
1) Wer nicht fleißig lernt, wird die Prüfung nicht bestehen können.
[↑すぐ上で説明した文そのものです]
2) Was einem gefällt, gefällt einem anderen oft nicht.


第12講(13.12.2006)
 Lektion 14。接続法その1。
 最後の課では「非現実話法」に用いられる「接続法」という動詞の形を二つ学びます。今回学ぶ接続法I式(ということは当然『II式』もあるわけですね)は、動詞を現在形に似た形で超規則的に人称変化させることで得られます(不規則変化は一切ありません)。ここでは「伝聞」「間接話法」の文に用いられています;
    Er sagte:„Ich habe Fieber.“
    彼は「私は熱があります」と言った。
         ↓
    Er sagte, er habe Fieber.
    彼は(自分は)熱があると言った。

これのどこが「非現実」なのかって?だってほら、「熱がある」と言っているのはあくまで「彼」であって、実はそうじゃないかもしれないでしょ?
 この接続法は英語の「間接話法」や「仮定法」とよく似ています。しかし、異なる点は二つ;
@He said that... の that のような接続詞は不要(使うこともできます)
A...he had a fever... の had のような「時制の一致」は不要。

 また、「非現実」つまり「そうなって欲しい」ということで、接続法は命令や願望の表現にも使われますが、実は我々は「動詞の命令形」の箇所でそれを既に学んでいます;

    Sie sind ruhig. → sein → Seien Sie ruhig! 「静かに!」(複数2人称)
    Du bist ruhig. → sein → Sei ruhig! 「静かに!」(単数2人称)

    Es regnet. → regnen → Es regne! 「雨よ降れ!」(単数3人称)

Übung 2(S.87)
[ところで、引用のカッコの形が英語と違うことに気付きました?]
1) Johannes sagt: „Mathematik ist ein unnützes Übel.“
→ Johannes sagt, Mathematik sei ein unnützes Übel.
2) Johannes sagt: „Ich weiß nicht, wie die Aufgabe zu lösen ist.“
→ Johannes sagt, er wisse nicht, wie die Aufgabe zu lösen ist.
3) Johannes sagt: „Meine Eltern wohnen in Stuttgart, und sie kommen an diesem Wochenende zu mir.“
→ Johannes sagt, seine Eltern wohnten in Stuttgart, und sie kämmen an diesem Wochenende zu ihm.
[なぜ 3) だけこうなるのかについては、次回「接続法II式」の項目で説明します]

おまけ:世界の「ありがとう」(ただし授業で出たものだけ)
朝鮮語/韓国語:  감사합니다(Kamsahamnida)
 中国語: 谢谢(Xièxie)
 フランス語: Merci!
 イタリア語: Grazie! (「グラッチェ」ではない)
 スペイン語: ¡Gracias!
 ポルトガル語: Obrigada!
 ロシア語: Спасибо!
 オランダ語: Dank u! ( Danke に似ているのは偶然ではない)
 スウェーデン語: Tack!


第13講(20.12.2006)
@Heute möchte ich Ihnen einen köstlichen Christstollen anbieten.
ADie Zeichentrickserie "Sailer Moon" (deutsche Fassung) und "RTL-Samstag Nacht" laufen!


der Christstollen(写真をクリックすると通販のページへ)

Fröhliche Weihnachten und ein Glückliches Neues Jahr!
Froue Weihnachdn und a Froos Neis Jōr!
¡Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo!
Joyeux Noël et Bonne Année!
Noeliniz ve Yeni yılınız kutlu olsun!/Kurban Bayramınız kutlu olsun!
圣诞节乐!/新年好
Ĝojan Kristonaskon kaj feliĉan novjaron!
annum novum faustum felicem!

[上から 標準ドイツ語、バイエルン方言、スペイン語、フランス語、中国語、トルコ語、エスペラント、そしてラテン語]

第14講(10.01.2007)
 Lektion 14(残り)。接続法その2。


質問タイム Sprechstunde(17.01.2007)
 


期末試験 Prüfung(24.01.2007)
 


ドイツ語IV(福祉・栄養)
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第1講(27.09.2006)
 授業の概要。


第2講(04.10.2006)
 Lektion 13。非人称の es を用いた例文。さらに助動詞 werden を組み合わせた例文。実際の会話では語順が頻繁に変わる(文が es で始まるとは限らない!)ので、柔軟に考えること;
  Es regnet.
  →Es wird regnen.
   →Es wird morgen regnen.
   →Morgen wird es regnen.

 時間を問う表現は前期にも出ていたはずなので、確認しましょう(カッコ内の英訳はあくまで逐語訳なので、英会話で使ってはいけません)。
  Wie viel Uhr ist es?(直訳 How much time is it?)
  Welche Uhrzeit haben wir?(直訳 Which clocktime do we have?)
  Wie spät ist es?(直訳 How late is it?)

Auf Deutsch bitte!
1) Was wollen Sie in den Somemrferien machen?
2) In den Sommerferien will ich ans Meer fahren.
[Ich will in den Sommerferien ans Meer fahren.でもよい]
3) Jetzt regnet [es] nicht mehr.
[Es regnet jetzt nicht mehr.でもよいが、『今は』で始めると上のようになる。この時 es は省略できる]
4) Es gibt fünf Schulen in der Stadt.
[この der Stadt は3格。理由がわからない場合は Lektion 7 を復習すること]
5) Wie viel Uhr ist es jetzt? Es ist sieben [Uhr].
[副詞 denn を入れた解答もあったが(誤りではないが)Wie viel Uhr ist es denn? はひと通り会話した後に『ところで何時?』『そういえば何時?』という感じの表現。また Es ist schon sieben Uhr.とした解答も多かったが、『7時ですよ』と『もう7時ですよ』は厳密には同じではない]


第3講(11.10.2006)
 Lektion 14。この課のポイントは形容詞の格変化ですが、これについては既に昨年学習しています。→こちら
 むしろ会話後半の買い物のやりとりをよく読んでおきましょう。
  ich nehme 1 Kilo von ○○○ ...... ○○○を1キロください・・・
  ich nehme sie mit これらもいただきます。
  Ich möchte außerdem △△△ ...... それに△△△も・・・
  Haben Sie noch einen Wunsch? 他に何か?
  Nein, danke! Das ist für heute alles. いいえ、今日はこれだけです。

Auf Deutsch bitte!
1) Das ist eine sehr alte Kirche.(不定冠詞+形容詞+名詞 女性1格)
[副詞sehrは冠詞と形容詞の中に入れてよい]
2) Der rote Rock gefällt ihr nicht besonders.(定冠詞+形容詞+名詞 男性1格)
[動詞gefallen+3格の使い方を復習しておきましょう]
3) Heute ist schönes Wetter.(形容詞+名詞 中性1格)
4) Anna arbeitet immer mit dem neuen Computer.(定冠詞+形容詞+名詞 男性3格)
[arbeitenの単数3人称はarbeit-etです]
5) Wir wünschen Ihnen eine gute Reise.(不定冠詞+形容詞+名詞 女性4格)


第4講(18.10.2006)
 Lektion 15。形容詞の比較級と最上級(最高級、というのかな最近は?)。
 形容詞が比較級や最上級になっても、うしろに置かれる名詞によって語尾変化はくっつきます。しかしこの課ではそのことは余り問題になりません。むしろ、不規則な比較級や最上級に注意しましょう。

Auf Deutsch bitte!
1) Die Donau ist länger als der Rhein.[比較級+als 〜]
2) Hans ist zwei Jahre älter als Peter.[比較級+als 〜]
3) Heute ist [es] nicht so warm wie gestern.[so+形容詞+wie 〜 の否定]
4) Die Zugspitze ist der höchste Berg in Deutschland.[定冠詞+最高級+名詞]
5) Das Wichtigste ist, dass du gesund bleibst.[後半の語順に注意!左の会話文の20〜21行目、アキコのせりふにほとんど同じ表現があります]
(おまけ)Er hat etwas sehr Wertvolles gestohlen…Ihr Herz!
    [形容詞 wertvollが中性名詞化している ]


第5講(25.10.2006)  Lektion 16。
 動詞の再帰用法( das Reflexiv )。まずは英語の復習をしましょう;

@たとえば英語でも「私はびっくりした」は I surprised... ではなく I was surprised... と受動態で表現します。なぜなら、動詞 surprise は「○○がびっくりする」のではなく「△△が○○をびっくりさせる」という意味の他動詞だからです。つまり、「びっくりする」と自動詞的にするには受動態にする他ないのです。これは interest「○○に興味を起こさせる」でも同じです。
Aまた「転んで怪我をした」と英語で表現する場合、I fell down and hurt myself. と oneself をともなって「自分自身を傷つける」→「傷つく」とします。似たような表現が可能な動詞に seat や give や revenge や behave などがあります(英和辞典で確認しましょう)。

 ドイツ語ではこのAと同様、他動詞的な意味しか持たない動詞があり、「自分自身」にあたる代名詞(再帰代名詞)を目的語にして表現します。たとえば freuen は「△△が○○を喜ばせる」なので、「私は喜ぶ」とか「私はうれしい」は
     Ich freue.
では不充分。「私が私自身を喜ばす」で
     Ich freue mich.
とします。こういう動詞を再帰動詞といいます。以下同様に
     Du freust dich. 君は喜ぶ
     Er freut ihn. 彼は喜ぶ
     Sie freut sie. 彼女は喜ぶ
     Wir freuen uns. 我々は喜ぶ
     Sie freuen Sie. あなた[たち]は喜ぶ
               …
 …実は、上の文は少し間違っています。主語が er や sie や Sie の時の再帰代名詞は sich です。ここだけは注意しましょう(だから辞書で再帰動詞を引くと、例文はたいてい sich と共に書かれてます。丸写ししないように)。というわけで正解はこうです;
     Du freust dich. 君は喜ぶ
     Er freut sich. 彼は喜ぶ
     Sie freut sich. 彼女は喜ぶ
     Wir freuen uns. 我々は喜ぶ
     Sie freuen sich. あなた[たち]は喜ぶ

さて会話文の「キーセンテンス」には4つの再帰用法が出てきます;

    Wie fühlen Sie sich in Regensburg?
     「レーゲンスブルクはどうですか」(直訳;あなたはレーゲンスブルクではどのように自分自身感じていますか)
    Leben Sie sich gut ein?
     「もう慣れましたか?」(直訳;あなたは自分自身慣れましたか)
    Ich freue mich ...
     「... でうれしい」(直訳;自分自身をよろこばせる)

ここで、 fühlen や freuen が再帰代名詞を必要とするのは(理屈で考えれば)まだ何となくわかるのですが、分離動詞 ein|leben に再帰代名詞が必須であることは、辞書などで確認しなければ(たぶん)わかりません。気をつけましょう。ちなみに英語の "I’m glad to see you." にあたる表現は、ドイツ語だとこうなります;
    Ich freue mich, Sie zu sehen!
        〃   Sie kennenzulernen!(分離動詞 kennen|lernen のzu+不定詞)

 さらに、会話の終わりの「感謝」の表現は、動詞が danken ならそのままですが、bedanken だと再帰用法にする必要があります。これはフォーマルな表現としてよく使われるので、言う時は(まあ初心者がすぐにドイツに行って使うとは思えませんが)間違えないようにしましょう;
    「○○○について感謝する」
    Ich danke [Sie] für ○○○
    Ich bedanke mich für ○○○
    ※発展その一 再帰代名詞はたいていの場合4格ですが、動詞の種類によっては3格になるものがあります。こういう動詞は辞書を引くと sich3 ansehen のように示してあります(その他は、例えば上にあげた『うれしい』なら sich4 freuen )。例;Ich will mir das Haus ansehen.「その家を見たい」
    ※発展その二 再帰表現は日本語話者には馴染みにくいかもしれませんが、ヨーロッパの言語ではごく普通の用法です。
     特に、フランス語やイタリア語やスペイン語など、ラテン系の言語ではきわめて頻繁に使われます。この辺りのことばに興味がある人は、よ〜く慣れておく必要があります。たとえば「手を洗う」は;
         (英語)    Peter washes his hands. / Peter washes himself. ピーターは手を洗う。
         (ドイツ語)  Peter wäscht sich die Hände.  ぺーターは手を洗う。
         (フランス語) Pierre se lave les mains. ピエールは手を洗う。
         (イタリア語) Pietro si lava le mani. ピエトロは手を洗う。
         (スペイン語) Pedro se lava las manos. ペドロは手を洗う。
     緑色が動詞「洗う」赤色が再帰代名詞青色が「手(複数形)」です。いずれも直訳すると「彼は彼自身においてその手を洗う」とでも言うしかありませんが、これが普通なのです。

Auf Deutsch bitte!
1) Bitte setzen Sie sich!
2) Du musst dich beeilen.
3) Ich interessire mich für klassische Musik.
4) Wir freuen uns auf Weihnachten.
5) Die Gäste haben sich freundlich begrüßt. [sich begrüßen の現在完了形は haben …… sich begrüßt]

(おまけ)
Wir sehen uns wieder! → Wiedersehen !
私たちまた(お互いに)会いましょう → さようなら


第6講(01.11.2006 Allerheiligen)  Lektion 17。
 今週と来週の二回にわたって、ドイツ語の「過去」の表現を学びます。動詞の過去形。
 まずは過去形の話。不規則なものが多いのは英語と同じです。決定的に違うのは;
    ●過去形もまた人称変化する

ということだけです。
 なお、英語に興味がある人はドイツ語動詞の「母音交替」の傾向が英語と似ていることに気付いていただきたい(全部ではないが)。
 例;(英)come ― came ― come  (独)kommen ― kam ― gekommen
   (英)give ― gave ― given   (独)geben ― gab ― gegeben
 授業で説明したように、ドイツ語では現在完了形で「過去」を表現することが普通なので、基本的に過去形は英語の時ほど頻繁には使われません(ドイツ人でさえ、過去形を間違えることがあります)。ただし@ sein や haben や助動詞では過去形がよく使われます。またA小説や物語(つまり現在と完全に切り離された『過去』)、あるいは新聞記事などでも過去形は好んで用いられますし、方言や年代によっても差があるようです。一般動詞の場合、外国人である我々は差し当たり現在完了形を使うのが無難です。

Auf Deutsch bitte!
(参考のため、現在形の文を最初に示します)
1) Sind Sie jetzt im Ausland? Ja, ich bin jetzt in Deutschland.
Waren Sie schon einmal im Ausland? Ja, ich war einmal in Deutschland.
2) Heute ist er krank. Er hat auch Fieber.
⇒ Gestern war er krank. Er hatte auch Fieber.
3) Nach dem Abendessen macht sie einen Spaziergang.
⇒ Nach dem Abendessen machte sie einen Spaziergang.
4) Er nimmt ein Taxi und fährt weg.
⇒ Er nahm ein Taxi und fuhr weg.

(おまけ)
アルファベートの読み方で利用したドイツの政党名は以下の通り;
CDU (Christlich-Demokratische Union)
SPD (Sozialdemokratische Partei Deutschlands)
PDS (Partei des Demokratischen Sozialismus / Die Linkspartei)
F.D.P. (Freie Demokratische Partei)


第7講(08.11.2006)  Lektion 18。
 ドイツ語の現在完了形。まず、動詞の過去分詞が必要です。
 ドイツ語の動詞の過去分詞はあらゆる点で英語のそれと同じです。つまり;
  @「完了」と「受動態」の文をつくるのに使う
  A規則変化動詞の過去分詞は「ge-語幹-t
  B不規則なものもある
     lernen → gelernt[規則変化]
     kommen → gekommen[やや規則変化]
     fahren → gefahren[やや規則変化]
     sein → gewesen[まるっきり不規則]
     haben → gehabt[規則変化]

 ところで、分離動詞 zurück|kommen の場合はどうなるかというと、実は kommen の変化とまったく同じです;

  zurück|kommen → zurück|gekommen

 ただし besuchen などは一見すると分離動詞のようですが、実はそうではない(○Ich besuche Deutschland. であって ×Ich suche Deutschland be. ではない)ので、過去分詞も異なります;

  besuchen → besucht

 これを使って現在完了の文を作ってみましょう。英語の完了形は「have+過去分詞」ですが、ドイツ語でもたいてい・・・・haben過去分詞」です。

    Renate lernt Deutsch in der Schule.
    → Renate hat Deutsch in der Schule gelernt.

 なぜ「たいてい」なのか?実は、次のような動詞では「sein+過去分詞」だからです。

 sein( > gewesen )
 gehen( > gegangen )
 kommen( > gekommen )
 fahren( > gefahren )
 steigen( > gestiegen )
 .....

    Renate fährt nach Deutschland.
    → Renate ist nach Deutschland gefahren.

とこのように「移動」「変化」「状態」などをあらわす基本動詞では haben を使いません。実際の使用頻度が高い(しかも過去形・過去分詞の変化はどれも不規則な)ものばかりです。例文で使いながらおぼえましょう。
 もう一度、動詞の過去形と過去分詞の作り方をまとめておきましょう;

     規則動詞 lernen  → gelernt
     分離動詞 ankommen → angekommen
    非分離動詞 besuchen → besucht [ ge- はつけないのでくれぐれも注意!]
    -ieren型  studieren → studiert[上に同じ]

 ともあれ、今回をもって皆さんは「いま」や「これから」だけでなく、「きのう」や「けさ」や「汚れを知らない子どもの頃」のことをドイツ語で他人に説明できるようになるのです。

 ところで、今回の会話のキーセンテンスには、現在完了と過去完了の二種類があります;

    Diese Medikament habe ich diese Woche schon oft verkauft.(現在完了)
     「この薬を私は今週かなり売りましたよ

    Nachdem sie beim Arzt gewesen war, (過去完了)
     「彼女は医者に行ったあとで、
    hat sie starke Kopfschmerzen bekommen.(現在完了)
      彼女は強い頭痛になった
    Das Fieber war noch einmal gestiegen.(過去完了)
     「熱がまた上がった
    この文章で、「医者に行った」「熱が上がった」は、「頭痛になった」よりも前の出来事です。このように「過去」の出来事からさらに「過去」のことを表現する場合には過去完了形を使います(英語でも似たような話、聞いたことあるでしょう?)

Auf Deutsch bitte!
( 1) から 4) までは、参考のため現在形の文を最初に示します)
1) Ich lerne jetzt Deutsch..
 ⇒ Ich habe schon zwei Jahre Deutsch gelernt.
2) Sie schreibt mir einen Brief.
 ⇒ Sie hat mir einen Brief geschrieben.
3) Sind Sie jetzt in Wien? Nein, Ich bin noch nie dort.
 ⇒ Sind Sie schon einmal in Wien gewesen? Nein, Ich bin noch nie dort gewesen.
4) Heute Abend kommt er um elf Uhr nach Hause.
 ⇒ Gestern Abend ist er um elf Uhr nach Hause gekommen.
5) Sie hatte rote Augen. Sie hatte geweint.


(おまけ)

・・・und was geschah (< geschehen ) morgen genau vor 16 Jahren?


"… das tritt nach meiner Kenntnis… ist das sofort, unverzüglich…"(Günter Schabowski, Berlin, am 09.11.1989)


(さらにおまけ 授業中にPCでこっそり?レポートを作成していた学生用)
 пирожок ピラジョーク(単数)> пирожки ピロシキ(複数)
 chile con carne チリ・コン・カルネ(チリコンカン、ではない)
 비빔밥[pibimpap] ピビンパップ(ビビンバ、ではない)


第8講(15.11.2006)  Lektion 19。
 ドイツ語の未来完了形と助動詞の過去形・現在完了形。
 キーセンテンスの文を、まず簡単な形に分解するとこうなります;

@wir sind in München angekommen. < ankommen
  「我々はミュンヒェンに着いた」
→Awenn wir in München angekommen sind,...
   「もし我々がミュンヒェンに着いた、・・・」(↑語順の変化に注意!)

Bder Regen hat schon aufgehört. < aufhören
  「雨はもうやんでしまった」(現在完了)
この文章に「未来」の助動詞 werden を挿入します;
→Cder Regen wird schon aufgehört haben.
   「雨はもうやんでしまっているだろう」(未来完了)

AとCを並べると、さらに一部(後半の助動詞 wird の位置が)変わり、教科書の通りになります;
DWenn wir in München angekommen sind,wird der Regen schon aufgehört haben.
  「もし我々がミュンヒェンに着いた、雨はもうやんでしまっているだろう

このDに「おそらく」という語を入れれば、未来に完了しているであろう事項をあらわす文ができあがります。
Wenn wir in München angekommen sind,wird der Regen wahrscheinlich schon aufgehört haben.
  「もし我々がミュンヒェンに着いた、雨はたぶんもうやんでしまっているだろう

 二つ目の文も同様に、簡単なものから始めましょう;
@ich fahre dort vmit der Kutsche.
  「私はそこへ馬車で行く」
この文をまず「意志」の助動詞 wollen を使って書き換えます;
→Aich will dort mit der Kutsche fahren.
   「私はそこへ馬車で行きたい
さらに、全体を現在完了にします。この時、助動詞 wollen の過去分詞は原形と同形です;
 →Bich habe dort mit der Kutsche fahren wollen.
   「私はそこへ馬車で行きたかった
これに、他のいくつかの語を付け加えれば、出来上がりです;
  →Ich habe dort schon immer einmal mit der Kutsche fahren wollen.
   「私はそこへずっと前から一度は馬車で行きたかった

Auf Deutsch bitte!
1) In zwei Stunden habe ich den Brief schon geschrieben.(現在完了)
⇒ In zwei Stunden werde ich den Brief schon geschrieben haben.(未来完了)
2) Morgen um diese Zeit ist die Maschine schon in Frankfurt gelandet.(現在完了)
⇒ Morgen um diese Zeit wird die Maschine schon in Frankfurt gelandet sein.(未来完了)
3) Leider kann ich nicht eher kommen.(現在形)
⇒ Leider konnte ich nicht eher kommen.(過去形)
4) Leider habe ich nicht eher kommen können.(現在完了形)


第9講(22.11.2006)
 Lektion 20。
 zu不定詞の用法。基本的な意味は英語のto不定詞と同じです。違うのは次の二点;
@「zu+原形」は句全体の最後・・・要するに文末。その結果、主な動詞が文末に移動するため(あくまでも偶然だが)語順が日本語のそれに近くなる。
A主節と不定詞句をコンマ( , )で区切る。これは読む分には便利です(どんな文でも区切るわけではありません)。
    Ich gehe ins Kino.
    映画館へ行く
            ↓
    Ich habe Zeit, ins Kino zu gehen.
    映画館へ行くための)時間がある」

    Haben Sie etwas zu trinkenessen?
    直訳「飲むための食べるための何かを持っていますか?」⇒「飲み物/食べ物ある?」


 ついでに会話文の「キーセンテンス」から、不定詞句を含む例を抜き出して、分析しておきましょう;

Wir haben vor, < vorhaben(分離動詞!)
+zwei Nächte zu bleiben.

Wir sind gekommen(現在完了!)
+[um] uns die Stadt anzusehen

das Wetter scheint < scheinen〜 〜に見える
+jetzt besser zu werden

Sie brauchen
+Ihr Gepäck nicht hinaufzutragen(また分離動詞!)

Ich lasse
+es Ihnen hinauf×bringen(やっぱり分離動詞!)
 [助動詞 lassen は英語の使役動詞 let に相当する。したがって文末の動詞はzu不定詞ではなく原形でよい]

Auf Deutsch bitte!
1) Anna hat vor, ime nächsten Monat umzuziehen.
2) Er scheint gar nichts zu verstehen.
3) Du brauchst mich nicht anzurufen.[ひと(4格)+anrufen]
4) Es ist nicht leicht, die Aufgabe zu lösen.
5) Er will nach Deutschland fahren, um Geschichte in der Uni zu studieren.


第10講(29.11.2006)
 Lektion 21。
 受動態。英語では「be+過去分詞」ですが、ドイツ語では基本的に「werden+過去分詞」です。werdenの人称変化は不規則なので、教科書の表で確認すること;
  Das Kaufhaus wird um 10 Uhr geöffnet.
   「デパートは10時に開店します」( geöffnet < öffnen『開ける』)

 さらに、英語と同じ感覚で「sein+過去分詞」にすると、少々意味が変わります;
  Das Kaufhaus ist von 10 bis 19 Uhr geöffnet.
   「デパートは10時から19時まで開店しています」(状態受動)
 今回の会話文の、最初のひとことも本来、状態受動の文です(ただし besetzt は形容詞として辞書にも載っています);
  Sind diese Plätze besetzt?
   「この席はもう埋まっていますか?」

 ドイツ語の受動態は英語ほどには頻繁に使用されません(語順が自由で、わざわざ受動態にしなくても目的語を文頭に置いた構文(O+V+S)が作れるからです)。他方、英語では他動詞の構文(S+V+O)でなければ受動態が作れないのですが、ドイツ語では自動詞の構文(S+V)でも受動態を作る場合があり、訳に工夫が必要です。これは多くの場合、「誰がそれをする/したのか?」という動作の主体を曖昧にする効果があります。
 必要なのは @文中で「werden(または sein )+過去分詞」の構造を見抜いて「あ、これは受動態の構文だ」とわかるようになること、Aそれを自然な日本語に訳せるようになることです。最初はAに注意してください(訳している途中で「日本語としてありえない」と思ったら、ためらうことなく書き直すこと!)。
 その点、今回の会話文には、訳に工夫が必要な受動態ばかり出てきます。キーセンテンスの部分に限ってみても;

Was isst man eigentlich in Japan zum Frühstück?
 「ひとは日本で朝食に何を食べるの?」
Was wird eigentlich in Japan zum Frühstück gegessen?
 「日本では朝食に何が食べられるの?」
 →「日本では朝食に何を食べるの?」
  (実質的な主語が消え、漠然と「日本人は・・・」という語感になる)

Aber man isst Toast und trinkt Kaffee.
 「でも、ひとはトーストを食べたりコーヒーを飲んだりする」
→ Aber es wird Toast gegessen und Kaffee getrunken.
 「でも、トーストが食べられ、コーヒーが飲まれる」(es は形式上の主語で訳せない)
 →「でも、トーストを食べたりコーヒーを飲んだりするよ」
  (実質的な主語が消え、漠然と「日本人は・・・」という語感になる)

Auf Deutsch bitte!
1) In Deutschland wird Deutsch gesprochen.
2) Mona Lisa wurde von Leonardo da Vinci gemalt.
3) Die Berliner Mauer ist im Jahre 1989 abgerissen worden.
 [現在形は Die Berliner Mauer wird im Jahre 1989 abgerissen.]
4) Der Fernseher muss repariert werden.
5) Am Wochenende wird nicht gearbeitet.
 [能動態は Am Wochenende arbeite ich nicht. など]


第11講(06.12.2006)
 Lektion 22。関係代名詞。
 名詞を修飾する文(節)が関係代名詞と共に名詞のうしろに置かれ、文の中に埋め込まれたようになるという点では、英語もドイツ語も同じです。日本語から訳す場合には語順を工夫しなければならないという点も同じです;
    (日本語)木の下に立っている男は私の父です。
    (英語)The man who is standing under the tree is my father.

    (日本語)昨日のパーティであなたが見た男は私の父です。
    (英語)The man whom you saw in the party yesterday is my father.

    (日本語)これは私がこれまでに読んだ最も良い本です
    (英語)This is the best book that I have ever read.
    [日本語では修飾節が名詞の前方・文の左側←←←←)に来るが、英語やドイツ語では名詞の後方・文の右側→→→→)に来る傾向が強い。これは、日本語話者が英独仏語を学ぶ場合、非常に注目すべき発想の違いです!]


 以上の内容をよーく理解した上で、次のキーセンテンスの分析を眺めてください;
    @Der Sprachkurs ist im Oktober zu Ende.
     語学学校は十月に終わりです。
    Aich besuche den Sprachkurs in Regensburg.
     私はレーゲンスブルクで語学学校に通っている

    ここで、Aの文にいくつか手を加えます;
           ↓重複する名詞を削除
     ich besuche den Sprachkurs in Regensburg
           ↓残った定冠詞を文頭へ(これがそのまま関係代名詞になります)
     den Sprachkurs ich besuche in Regensburg
           ↓動詞を文末へ
     den Sprachkurs ich in Regensburg besuche

    最後に、この手を加えたAを@に代入(!)し、文を整えます;
     → Der Sprachkurs, den ich in Regensburg besuche, ist im Oktober zu Ende.
       私がレーゲンスブルクで通っている語学学校は十月に終わりです。


 ということで、関係代名詞で導かれる文節(関係節)を文の中に埋め込む構造は英語と同じなのですが、次の2点で英語と大きく異なります;
    @定冠詞が[ほぼ]そのまま関係代名詞になる。英語のように疑問詞( who や which )を使わない。
    A関係節内では動詞は文末(どこかで何度となく聞いたような話でしょ?)
     もう一つ付け加えると;
    B関係節はコンマで区切る。従って読む分には英語より読みやすい。

Auf Deutsch bitte!
1) Das ist das beste Buch, das ich je gelesen habe.
 [↑すぐ上に英訳があります]
2) Das ist das Auto, mit dem ich durch Deutschland gereist habe.
3) Das ist alles, was ich jetzt sagen kann.
 [この was は不特定のものを指し、「不定関係代名詞」と呼ばれます]

4) Siehst du die Frau dort? Ja, die kenne ich doch!
 [この die は前の die Frau を指します。「彼女」だから sie でもかまわないのですが、ドイツ語ではこのように定冠詞をそのまま単独で使うことができます(英語では不可能です;I know the woman → ×I know the.)]


第12講(13.12.2006)
 Lektion 23。接続法@
 接続法I式は、動詞を現在形に似た形で超規則的に人称変化させることで得られます(不規則変化は一切ありません、ありがたいことに)。
 接続法の基本は「非現実の描写」です(逆に、これまで学んできた動詞の形態はあくまで現実の出来事を描写するもので、「直説法」といいます)。この課では「伝聞」「間接話法」の文に用いられています;
    Der Pilot sagte uns: „Das ist das größte Passagierflugzeug der Welt.“
    パイロットは私たちに「これは世界最大の旅客機です」と言った。
         ↓
    Der Pilot sagte uns, das sei das größte Passagierflugzeug der Welt.
    パイロットは私たちに、これは世界最大の旅客機だと言った。

英語の間接話法や仮定法と異なる点は二つ、いや三つ;
@The pilot said that... などの接続詞は不要(使うこともできます)
A...this was the biggest airplane in the world のような「時制の一致」は不要。
B動詞の形だけで「間接話法」であると判別できる(冒頭の Der Pilot sagte の部分が省略されても後半部分は理解可能ですし、書き言葉ではしばしば見られます)

え?上の例のどこが「非現実」なのかって?だってほら、「世界最大の旅客機です」と言っているのはあくまでパイロットであって、実はそうじゃないかもしれないでしょ?次の文でも「熱がある」と言っているのは Akiko であって、実はウソかもしれませんよ。従って接続法I式は新聞記事などで非常によく使われるのです。英字新聞ならぬ独語新聞を読みたい人には、必須の文法知識といえましょう。

    Akiko sagte: „Ich habe Fieber.“
    アキコは「私、熱があるの」と言った。
         ↓
    Akiko sagte, sie habe Fieber.(×sie hat...)
    アキコは(自分は)熱があると言った。

Auf Deutsch bitte!
1) Er sagt, er habe keine Zeit.
2) Sie hat uns erklärt, es sei gar nicht nötig gewesen.
3) Er hat behauptet, er kenne die Frau nicht.
4) Der Arzt hat mir gesagt, ich solle noch mehr Gemüse essen.


第13講(20.12.2006)
@Heute möchte ich Ihnen einen köstlichen Christstollen anbieten.
ADer Film "Schloss im Himmel" (deutsche Fassung, neu erschienen!) läuft!


der Christstollen(写真をクリックすると通販のページへ)

Fröhliche Weihnachten und ein Glückliches Neues Jahr!
Froue Weihnachdn und a Froos Neis Jōr!
¡Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo!
Joyeux Noël et Bonne Année!
Noeliniz ve Yeni yılınız kutlu olsun!/Kurban Bayramınız kutlu olsun!
圣诞节乐!/新年好
Ĝojan Kristonaskon kaj feliĉan novjaron!
annum novum faustum felicem!

[上から 標準ドイツ語、バイエルン方言、スペイン語、フランス語、中国語、トルコ語、エスペラント、そしてラテン語]

第14講(10.01.2007)
 Lektion 24。接続法A
 接続法II式

Auf Deutsch bitte!
[前後を入れ替えてもよいが、語順に注意 ⇒ S.21]
1) Wenn ich noch mehr Geld hätte, würde ich ein Auto kaufen.
2) Wenn ich noch mehr Geld gehabt hätte, würde ich ein Auto gekauft haben.
3) Wenn du mitkommen könntest, wäre es schön.
4) Wenn Sie mir hülfen, wäre es mir sehr dankbar.
[ Wenn Sie mir helfen könnten, würde es mir sehr dankbar sein. なども可]


質問タイム Sprechstunde(17.01.2007)
 


期末試験 Prüfung(24.01.2007)
 


(1998年度講義概要 はありません)

1999年度講義概要
2000年度講義概要
  2000年度期末試験
2001年度講義概要
  2001年度期末試験
2002年度講義概要
  2002年度期末試験
2003年度講義概要
  2003年度期末試験
2004年度講義概要
  2004年度期末試験
2005年度講義概要
  2005年度期末試験