ドイツ語(初教・心理) Deutsche Sprache und Kultur  2006年度
Herzlich willkommen!    Wer fremde Sprachen nicht kennt, weiß nichts von seiner eigenen. (Goethe) 外国のことばを知らなければ、自分のことばのこともわからない(ゲーテ)
井浦伊知郎 IURA Ichiro, Ph.D.

Live! 写真をクリックすると München のラジオ(Bayern2)が24時間聴けます(Windows Media Player または RealAudio Player が必要です)

Wiener Rathaus(井浦撮影)

⇒ドイツ語I・II(1年次)  ⇒ドイツ語III・IV(2年次)


NHKテレビ「ドイツ語会話」 水曜 23:30〜23:55(再放送 月曜 6:00〜6:25)

ドイツ語I・II(初教・心理)

(使用教室) 131号教室(1号館3階)
(授業時間) 火曜日7・8 Dienstag 14:50〜16:20 s.t.

 ドイツ語I(1年前期) 講義日程
 ドイツ語II(1年後期) 講義日程

(授業概要)〔PDFファイル〕

(教科書) 『はじめようドイツ語 Unterwegs mit Tobi』(CD付)

(郁文堂 2500円+税 ISBN 4 261 01217 0)

(辞書)
 近年の学習独和辞典はどれも良質です。極端な小型辞書(語形変化や例文が載っていない)を除けば、どれを買ってもかまいません。他にも優れた本はあるので、各自が書店で手にとって内容を確認するのが一番です。実物を手にとって、自分に相性の良いものを選びましょう
 ここでは数ある辞書の中から、初級者向けで新しいものをあげておきます。なお、大学内の紀伊国屋書店ブックセンターで買うと割引になります。

新アポロン独和辞典(同学社 4000円+税)
プログレッシブ独和辞典(小学館 3800円+税)
新アクセス独和辞典(三修社 4000円+税)
スタート独和辞典(三修社 2800円+税)
エクセル独和辞典(郁文堂 2800円+税)
パスポート独和辞典(白水社 2900円+税)

1999年度講義概要2000年度講義概要2001年度講義概要2002年度講義概要2003年度講義概要の中でいろいろな本を紹介しています。

(評価方法) 筆記試験


ドイツ語III・IV(初教・心理)

(使用教室) 232号教室(2号館3階LL)
(授業時間) 火曜日5・6 Dienstag 13:10〜14:40 s.t.

 ドイツ語III(2年前期) 講義日程
 ドイツ語IV(2年後期) 講義日程

(教科書) 『ハロー・ミュンヒェン (コンパクト・バージョン)

(白水社 1900円+税 ISBN 4 560 01373 X)
〔ビデオテープ別売 購入不要〕

(辞書)  これまでの授業に使用したものでよい。中級以上の学習用としては、次のものがある;

      フロイデ独和辞典(白水社 ¥4000+税)
      クラウン独和辞典(三省堂 ¥4100+税)
      マイスター独和辞典(大修館書店 ¥3800+税)
      独和中辞典(大修館書店 ¥4000+税)

      和独辞典は特に必要ないが、買うなら次のものがおすすめ;
      郁文堂和独辞典(郁文堂 ¥3400+税)

(評価方法) 筆記試験



2006年度前期講義日程

ドイツ語I(初教・心理)
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講


第1講(18.04.2006) 〔前週4月11日は大雨のため休講〕
 授業の概要。英語とドイツ語とフランス語と中国語について。
 授業で紹介しているEU(欧州連合)の公式ウェブサイトはこちら。いきなり20通りの入口が出てきますが、これは2004年に拡大したEUの公用語の数だけあります(ちなみに国連の公用語数は6)。上から3番目の"Das Portal der Europäischen Union"がドイツ語版ですが、他の言語ものぞいてみましょう。ヨーロッパの言語文化の多様性に触れることができます;
その他に授業で紹介したサイトは次の通りです。実際にのぞいてみて、メニュー言語の多さを実感してください;
 授業で紹介した本は次の通りです;
    清野智昭『ドイツ語のしくみ』(白水社 4 560 00496 X 1400円)
     (姉妹編として『フランス語のしくみ』『ロシア語のしくみ』などもあります)
    『ゲルマンQ ドイツ語初心者向け雑学クイズ』(アートン 4861930073 1000円)
    早川東三・工藤幹巳『ドイツを知るための60章』(明石書店 4 7503 1452 8 2000円)
    浜本隆志・橋憲『現代ドイツを知るための55章』(明石書店 4 7503 1529 X 2000円)
    広瀬佳一『ウィーン・オーストリアを知るための50章』(明石書店 4 7503 1535 4 2000円)
    大野是『ドイツ連邦共和国がよ〜くわかる本』(秀和システム 4 7980 1267 X 1300円)

    黒田龍之助『その他の言語 役に立たない語学のはなし』(現代書館 4 7684 6892 6 2000円)
    佐川年秀『1冊でヨーロッパ41カ国の人と話す本』(中経出版 4 8061 1621 1 1600円)


 教室で配ったパンは次の店から取り寄せたものです(地方発送あり);
 廿日市近辺にお住まいの方は、次の店でもドイツのパンやケーキを買うことができます。店主はドイツで修行したBäckermeisterです;


第2講(25.04.2006)  つづりと発音。発音記号と、発音の仕方を徹底的にやります(口の断面図あり)。しかし、発音はこの一回で終わりです。あとは読んで(CDも聴いて確認して)慣れるに限ります。

「ドイツ語」を選んだ理由(順不同)
*ワールドカップがドイツで開催されるし、ヨーロッパに興味あったし、フランス語よりドイツ語が楽しそうだったから。
*ドイツ語が少しでもわかったらかっこいいと思ったからです。あと、海外旅行に行くときに使えたらいいなあと思ったので選びました。あと、友達も選んでいたので...
*なんとなく。
*前にテレビでドイツ語会話を観た時、ことばがきれいだと思って、自分も少しでも話せたらいいなと思ったからです。
*消去法(中国語は発音が難しそうだし、フランス語はあまり将来活用できなさそう。メディアイングリッシュは頭が堅くなりそうだから。その点、ドイツ語は医学でも使われてるし...)
*今までにドイツに行ったことがあったので、その時からとてもドイツが好きになって、ドイツ語を話せるようになって再びドイツへ行きたいと思ったからです。
*友達にドイツ語は日本語に似てると聞いたから。
*1年前にドイツに行って、ドイツにまた行きたいと思ったからです。
*なんとなくドイツ語がいいなと思ったから。
*高校の友達が、ヨーロッパに短期留学し、ドイツが1番きれいだったといっていたので、いつか自分もドイツ旅行に行ってみたいと思っていたから。
*中国語は発音が難しいと聞き、英語は中高で勉強したのでフランス語かドイツ語にしようと思いました。そこで、少し歌ったことのあるドイツ語をえらびました。
*ドイツ語は1度も聞いてみたことがなかったので、どんなふうなのかなと思って選びました。
*ヨーロッパの言語を学びたいと思っていて、ドイツに行ってみたいからです。
*ドイツ語、フランス語、中国語の中でどれにしようか悩んでいたので、1番最初にドイツ語が書いてあったので選びました。
*大学に入ったらドイツ語をやろうと決めていました。ミーハーですが、ドイツが好きなので。少しでもしゃべれるようになりたいからです。
*心理学の学者さんにはドイツ人が多いので(フロイト、ユングなど)、習っておくと役立つかな?と考えました。あと発音がしやすいと聞いたので(笑)あと今日の授業でEUなどで多く話されていると聞き、ますますやりたくなりました。
[井浦コメント;フロイトはオーストリア人、ユングはスイス人です]
*英語に近いと聞いたから。でも本当は日本語に近い韓国語がしたかったです。
*なんとなく。だけど、さっき教科書を見て気付いたのですがC[ツェー]とかは吹奏楽で使っていたので、少し興味がわきました。
*フランス語と中国語は難しいと聞いていたからです。あと、中学の時に吹奏楽部に入っていたのですが、吹奏楽では、ドイツ音名を使うのでちょっと興味がありました。
*英語はもう嫌だったからです。新しい気持ちで新たに勉強したかったからです。そして、ドイツ語とかは全然ふれたことがなかったし、吹奏楽では音の記号をドイツ語で読んでいたから…かな(でもあまりわかりません)。
*ドイツの国旗が好きだから。


第3講(02.05.2006)  Lektion 1。動詞の現在人称変化(規則的)。
 授業でも言った通り、複数形=原形と考えてかまいません(今のところは)。ですから、まずは単数の1人称(ich)・2人称(du)・3人称(er/sie/es 他)についてしっかり憶えましょう。規則変化動詞としてkommen「来る(英 come)」、wohnen「住む(英 live)」、studieren「(大学で)学ぶ(英 study)」の例を書いてみましょう;
ich komme
ich wohne
ich studiere
du kommst
du wohnst
du studierst
er/sie/es kommt
er/sie/es wohnt
er/sie/es studiert

 次の動詞はほぼ規則的ですが、よく見ると du の部分だけ不規則です(規則どおりに変化させるとかえって発音しにくくなるからです);
ich heiße
du heißt
er/sie/es heißt

 be動詞(ドイツ語では sein 動詞ですが)がきわめて不規則なのはヨーロッパのどの言語でも同じです。ひたすら書いて憶えましょう;
ich bin
du bist
er/sie/es ist


第4講(09.05.2006)  Lektion 1。動詞の現在人称変化(規則的)(続き)。
 前回の続きです。今回は3人称を中心に動詞の変化を練習しましょう。ドイツ語の文中に sie が出てきた場合、「彼女」なのか「彼ら」なのか、さらに大文字で始まる場合(Sie)は「あなた(たち)」なのか、これだけではわかりません(しかも発音だけなら全く同じです)。その時は動詞の語尾で判断することになります;

 Was studieren Sie......?
と訊かれれば、あなた自身の専攻を答えればよろしい。一方、

 Was studiert sie......?
と訊かれれば、それはあなたではなく、あなたの隣の学生(彼女)の専攻を訊いているのです。さらにあたりを見回しながら、

 Was studieren sie......?
と訊かれれば、あなたのまわりの複数の学生たち(彼ら/彼女ら)の専攻を訊かれているのです。もっとも実際の会話では、前後の話題の流れ(これが特に大事!)や相手のしぐさや視線で判断できるので、余り心配する必要はありませんが。

Übung 3S(S.5)
1) Ich ( bin ) Student.
2) Du ( bist ) Studentin.
3) Er ( ist ) auch Student.
4) Ich ( komme ) aus Tokyo.
5) Akiko ( kommt ) aus Saitama.
6) Ich ( studiere ) Germanistik.
7) Tobias ( studiert ) Japanologie.

〔次週5月16日はスポーツデーのため休講〕


第5講(23.05.2006)  Lektion 1の復習、そしてLektion 2。名詞の性。
 ラテン語の単語を眺めて、名詞を分類するカテゴリー=「性」について実践的に知る練習(というか遊び)。
 ラテン語の名詞の例を@その語尾の形によって「-us で終わるもの」「-a で終わるもの」「-um で終わるもの」の三種類に分け A分けられないもの(例えば pater『父』、mater『母』 、mare『海』 )は前後の形容詞の語尾によって分類し Bそれぞれにグループ名をつける。
 このグループ名は「A」「B」「C」とか「甲」「乙」「丙」とか「ぺー」「がー」「ごぴ」とか、本質的には別に何だっていいのです・・・・・・が、昔のヨーロッパの文法学者は自然界を見わたして、もっと洒落たネーミングを考えました。それが「masculine 男性」「feminine 女性」「neuter 中性」なのです。これは、日常生活でいう「男性」「女性」とは直接関係がありません。コーヒー(Kaffee)が男性名詞であり、ミルク(Milch)が女性名詞であり、ビール(Bier)が中性名詞であることはこれらの飲み物の性質とは何の関係もありません(たぶん)。冠詞の形で区別するので、一つずつおぼえていきましょう。なお、男性名詞の4格(目的語)の形に注意;
    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
1格
ein Kaffee
eine Milch
ein Bier
4格
einen Kaffee
eine Milch
ein Bier

 今回は不定冠詞(ein/eine/ein)のみ。定冠詞(der/die/das)は次回。


第6講(30.05.2006)  Lektion 2の続き。冠詞の使い方(特に1格4格)をもう一度練習。
 不定冠詞 ein を利用して、「〜がない」にあたる kein の表現。

Übung 2S(S.12)
1) Hast du Geld? Nein, ich habe kein Geld.
2) Hast du ein Auto? Nein, ich habe kein Auto.
3) Hast du Hunger? Nein, ich habe keinen Hunger.
4) Hast du Lust? Nein, ich habe keine Lust.

    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
1格
der Kaffee
die Milch
das Bier
4格
den Kaffee
die Milch
das Bier


第7講(06.06.2006)  Lektion 2の続き。名詞の3格(間接目的語)と2格(所有格)。
 これですべての格変化が出揃いました。冠詞と名詞を一緒にして、ここにまとめておきましょう(教科書の表から少しだけ変えてあります);

(定冠詞 der/sie/das)

1格
der Vater
die Mutter
das Haus
2格
des Vaters
der Mutter
des Haus[e]s
3格
dem Vater
der Mutter
dem Haus[e]
4格
den Vater
die Mutter
das Haus

(不定冠詞 ein/eine)

1格
ein Vater
eine Mutter
ein Haus
2格
eines Vaters
einer Mutter
eines Haus[e]s
3格
einem Vater
einer Mutter
einem Haus[e]
4格
einen Vater
eine Mutter
einen Haus

 男性名詞と中性名詞の2格は、語尾に -s や -es をつけます。ただし、不規則なもの(-en をつける、何もつけない、等)があるので、辞書で確認すること(調べ方はそのうち教えます)。

Übung 3S(S.13)
Er/Sie bringt   3格     4格   mit  (そのまま) 
 ここでは3格と4格の形だけ示します。あとは(メニューとしてあり得る範囲で)好きなように組み合わせてください。

      3格   4格
    der Studentin
     女子学生に
    eine Bratwurst
     焼きソーセージを
    mit Blumenkohl
     カリフラワーも
    dem Mann
     男性に
    ein Eis
     アイスクリームを
    mit Mineralwasser
     ミネラルウォータも
    der Frau
     女性に
    ein Schnitzel
     カツレツを
    mit Salat
     サラダも
    dem Gast
     客に
    einen Tee
     紅茶を
    mit Schokolade
     チョコレートも
    dem Mädchen
     女の子に
    einen Wein
     ワインを
    mit Zitrone
     レモンも


第8講(13.06.2006)  Lektion 3。前置詞の使い方。
 前置詞と格の関係を理解しましょう。
 例えば、「噴水の前へ(行く)」や「公園の中に(いる)」という表現をする時を考えてみましょう。今の英語では before the fountain も in the park も単純に「前置詞+(冠詞+)名詞」と並べて書くことができます(あくまでも『今の英語では』ですよ!大昔はそうでもなかったんです)
 しかしドイツ語では、それぞれの前置詞のうしろに置ける名詞の格が決まっています。ですから英語と同じ感覚で
  vor der Brunnen とか in der Park と書くことはできません。
  vor den Brunnen や in dem Park と書くのが正解です。

 どの前置詞がどの格を必要とする(ドイツ語の世界では『格支配』といいます)かは、ひとつひとつおぼえていくしかないのですが、名詞といっしょに実際の文例でおぼえるのが一番です。上にあげた vor や in は3格と4格のどちらも使える前置詞ですが、これには意味の違いがあります。とりあえず次の二つの文をよ〜く見比べてください。

    Ich bin in dem Park.( in+3格)「私は公園の中にいる」
    (「位置」 すでにそこにいる 移動完了)

    Ich gehe in den Park.( in+4格)「私は公園の中へ(入って)行く」
    (移動の「方向」 これからそこへ向かう)

 一方、3格か4格のどちらか一方しか使えない前置詞もあります。この場合は(当たり前ですが)上にあげた vor や in のような使い分けはありません。
    Ich gehe zu dem Automaten(男性名詞・3格).
    Ich gehe zu der Schule(女性名詞・3格).

もっとも、実際にはこうなります↓
    Ich gehe zum Automaten.
     私は自動販売機(のところ)へ行く。
    Ich gehe zur Schule.
     私は学校へ行く。

 このような「前置詞+定冠詞」の融合形の使われ方にも馴染みましょう。英語では見かけない用法ですが、使い慣れると便利です。融合しなくても間違いではありませんが、特に定冠詞の部分を強調したい場合(「(他でもない)その学校へ行くんですよ」など)以外は融合するのが普通です。
 授業でも説明しましたが、実はこういう融合形は(英語以外の)ヨーロッパの言語にはごく普通に見られる現象です。例えばこんな風に(何語かは教えなくてもいいでしょ?);

    café à le lait → café au lait 「ミルクコーヒー、カフェオレ」
    spaghetti a la carbonara → spaghetti alla carbonara 「スパゲッティ・カルボナーラ」(正しくは「アッラ」が入ります)

Übung 2S(S.20)
[解答例です。他にも正答があります]
1) Tobias und Akiko sind vor dem Brunnen.
  トビアスとアキコは噴水の前にいる。
2) Tobias und Akiko sitzen auf die Treppe.
  トビアスとアキコは階段の上に腰かける(まだ座っていない)。
3) Sie sitzen auf der Bank.
  彼らはベンチ(の上)に座っている。
4) Ein Kind spielt vor der Bank.
  子どもが一人、ベンチの前で遊んでいる。
5) Seine Mutter sitzt auf der Bank.
  その母親はベンチ(の上)に座っている。
6) Ein Hund kommt hinter dem Kind.
  犬が一匹、その子のうしろに来た。
[注意!setzen と sitzen は意味が似ていますが異なる動詞です。詳しくは授業で]


第9講(20.06.2006)  Lektion 3の続き。人称代名詞の格変化。
 英語でも「私は」が“I”で、「私を/に」が“me”となりますが、ドイツ語でも同じことです。ただし、ドイツ語の場合は変化の数がちと多い。3格と4格が別の形になるからです(英語ではまとめて「目的格」と呼んでいます)。下の表は教科書とは配列が少し違いますが、こちらの方が憶えやすいかもしれません。大文字の Sie と小文字の sie の意味の違いに注意すること;
    [単数]
    1格
    ich
    du
    er
    sie
    es
    3格
    mir
    dir
    ihm
    ihr
    ihm
    4格
    mich
    dich
    ihn
    sie
    es
    [複数]
    1格
    wir
    Sie
    sie
    3格
    uns
    Ihnen
    ihnen
    4格
    uns
    Sie
    sie

 2格はどこ行っちゃったんですかって?ありますが、普通使いません。「私の」や「あなたの」にあたる表現は、後日、別のところで教えます(たぶん次の Lektion 4 です)。
 人称代名詞の格がわかれば、次の表現の意味が説明できます。
  Wie geht es Ihnen? / Wie geht's dir?

 主語は es ですが、これは特定の「それ」をさしません(英語の it にも似たような用法がありますね)。訊ねる相手が3格になっているので、直訳すれば
  「(それは)あなたにどんな風に行っていますか?」
 ⇒「あなたはどんな風に[うまく]行っていますか?」
 ⇒「あなたは元気ですか?」

 また、会話に出てくる vorstellen は紹介される人物を4格、その紹介先の相手を3格で表現します;
  Ich möchte dich ihr vorstellen.
  「君を彼女に紹介しよう」
  Ich möchte mich vorstellen.
  「私を紹介したい」
  ⇒「自己紹介したいのですが」

 助動詞 möchte が来ると、動詞の原形 vorstellen は文末に置かれます。これはドイツ語の重要な特徴の一つですが、今はあまり気にしなくて構いません。


第10講(27.06.2006)  Lektion 3の続き。動詞の人称変化。
 ここに出てくる次の動詞は、主語が単数2人称と3人称の時だけ不規則な変化をします。しかしこの変化は、音声学的には必ずしもデタラメなものではありません。普通の教科書には載っていないことですが、詳しくは教室で。
ich spreche
ich helfe
ich sehe
du sprichst
du hilfst
du siehst
er/sie/es spricht
er/sie/es hilft
er/sie/es sieht


第11講(04.07.2006)  Lektion 4。動詞の人称変化その2。
 前の課と同様、主語が単数2人称と3人称の時だけ不規則な変化をします。この変化も、或る決まった規則で母音が変わっています。数は少ない割に使用頻度が高いので、出てきたものを憶えてしまいましょう;
ich fahre
(ich gefalle)
du fährst
(du gefällst)
er/sie/es fährt
er/sie/es gefällt

 動詞 gefallen「気に入る」は、「もの」が主語に来る動詞なので、1人称形や2人称形で使うことはほとんどありません。従ってほとんどの例文が gefällt か gefallen の形で出てくることになります。
 Der Hut gefällt mir.「この帽子は私の気に入った」
 Die Hüte gefallen mir.「これらの帽子(複数)は私の気に入った」

「私」が主語(1格)ではなく、間接目的語(3格)になっていることに注意してください。帽子が単数だろうと複数だろうと、これは変わりません(ただし動詞は、主語の「帽子」に合わせて複数形になります)
※ 名詞の複数形は、英語よりも複雑です。詳しくは後期の Lektion 5で説明します。

 指示代名詞 dieser や diese や dieses の語尾変化は、実は定冠詞 der や die や das とまったく(或いはほとんど)同じです。自信がない人は、まず定冠詞の変化を完璧にしましょう。


第12講(11.07.2006)  Lektion 4の続き。
ここで会話に出てくる「○○○に△△△を〜する」の構文
Ich gebe dir meine CD.

は英語の
I give you my CD.

と構文的にはまったく同じです。何が違うかというと
@ dir は du の3格
A 所有代名詞 mein はうしろの名詞(CD)の性と格(女性・4格)に合わせて meine と語尾変化している。

 ですから、ドイツ語で「私の〜」「彼女の〜」などと言う場合には、常にうしろに置かれる名詞の性と格(ついでに単数形か複数形か)に注意する必要があります。その場合の語尾変化は、実は不定冠詞 ein の語尾変化とまったく同じです。結局、すべては冠詞の格変化にゆきつくというわけです。


第13講(18.07.2006)  Lektion 4の続き・・・・・・なんですが、新しい文法のトピックはありません。道案内の会話練習をやって、前期を切り上げます。


質問タイム Sprechstunde(25.07.2006)


期末試験 Prüfung(01.08.2006)


ドイツ語III(初教・心理)
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講


第1講(18.04.2006) 〔前週4月11日は大雨のため休講〕
  授業の概要。


第2講(25.04.2006)  Lektion 1。動詞の現在人称変化。
 教科書の会話の訳は、このウェブ画面の左側メニューの「教科書訳」をクリックすれば読むことができます(既に最終章まで全部訳してあります)。
 授業であげた専攻科目の名称は次の通り。
  Ich studiere...
         Psychologie(心理学)
         Pädagogik(教育学)
 なお、ちょっと長いが文字通りの Erziehungs|wissenschaft(教育+科学)というのもあります。


 授業でよく口にするかもしれないので憶えておくと便利かもしれない用語@

    不定詞ふていし または 不定形ふていけい

    辞書で動詞をさがすときの形。例えば lernelernt の不定詞は lernen
    英文法でいう「原形げんけい」のこと。授業ではなるべく「原形」で説明します。
     


第3講(02.05.2006)  Lektion 1(続き)。
 ここまでは、実は文法に関して説明することがほとんどありません。初対面の決まった挨拶表現がほとんどなので、このまま憶えてしまいましょう。

 Guten Tag! Wie geht es Ihnen? こんにちは、お元気?
 Danke, gut! Und [wie geht es] Ihnen? どうも、そちらは?
 Auch gut, danke! どうも。

 Bitte schön! どうぞ。
 Danke! どうも。

 Bis morgen / nächste Woche / dann! また明日/来週/あとで。
 Auf Wiedersehen! / Tschüss! さようなら/じゃあね。

 授業でドイツ(や他のヨーロッパの国々)の「階」の数え方が日本(やアメリカ)と違うことに触れました。ドイツでは「1階」は「地上階(Erdgeschoss)」です。従って「2階」からが最初の階、つまり「第1階(1.Stock)」となり、以下(以上?)「3階」は「第2階(2.Stock)」、「4階」は「第3階(3.Stock)」、・・・・・・「n階」は「第(n-1)階」・・・となります。エレベータに乗ると“E”“1”“2”とあるのですぐわかります。ちなみに“K”は地下室(Keller)です。


 授業でよく口にするかもしれないので憶えておくと便利かもしれない用語A

    kommen

    語幹ごかん(変化しません) 語尾ごび(変化します)


第4講(09.05.2006)  Lektion 2。
 Klaudia が通行人に道をたずねますが、よく聴くと(読むと)ふた通りの表現をしています。これを参考に名詞のを復習しましょう。名詞の性(gender)は生物学的な性(sex)と関係ないので、普通の感覚では類推できません。そのままおぼえるしかありません(コツはありますが、最初は普通に憶える方がよっぽど早いと思います)。ちなみに der Marienplatzdie Peterskirchedas Karlstor のような複合語の場合、一番最後の語で性が決まります。(それでは Straßenbahnhaltestelle は?)
 辞書に載っているのは1格(主語,または主格)の形です。そこから4格を作りますが、変化するのは男性名詞のみ、それも冠詞の部分のみ( der → den )です。

(a) ものを主語として訊く方法(主語なので1格)

    Wo ist der Bahnhof / die Kirche / das Rathaus?
    駅は/教会は/市庁舎はどこですか?

(b) ものを目的語として訊く方法(直接目的語なので4格)
    Ich suche den Bahnhof / die Kirche / das Rathaus.
    駅を/教会を/市庁舎をさがしています。

 定冠詞と不定冠詞の用法の違いについては、次回あらためて説明します。これは英語(だけでなく、冠詞を持つ他の多くの言語)を学ぶ際にも大切なことなので、英語の授業であやふやだった人はこの際しっかり理解しておきましょう。


 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語B

    定動詞第二位ていどうしだいにい

     ドイツ語の単文(疑問文や命令文を除く)では人称変化した動詞(定動詞)
    かならず文の二番目の要素となる、ということを的確に、かつわざとわかりにくく語った用語。例えば
      Ich gehe heute in die Stadt.
      Heute gehe ich in die Stadt.
      In die Stadt gehe ich heute.
    このように動詞 gehe はつねに二番目。
    (ただし、いくら『二番目』だからといって
     In gehe die Stadt ich heute.
    では意味がわからなくなるから×)

 授業で紹介した Marienplatz のライヴ映像(時差−7時間)はここで見ることができます(ブラウザ上の「更新」をクリックすれば映像が新しくなります);
 www.marienplatz-muenchen.de

〔次週5月16日はスポーツデーのため休講〕


第5講(23.05.2006)  Lektion 2(続き)。
 定冠詞( the や der/die/das)が使われる条件は主に三つ;
    @前に出た情報がくり返される時 A初登場の情報だが、前段の内容から何を指しているか明らかな時 B初登場で、前段の内容から何を指しているかもわからないが、関係節や前置詞句などによってうしろから「限定」されている時
    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
1格
ein Bahnhof
eine Kirche
ein Rathaus
4格
einen Bahnhof
eine Kirche
ein Rathaus

 これを逆に考えると、不定冠詞( a/an や ein/eine )を使う条件もわかります;
    @初登場の情報 A特定のものでなくばくぜんと、一般的にさしている時

 ただし、物質名詞(『砂糖』や『お金』など『1個、2個…』と数えられないもの)では不定冠詞のつけようがないので注意。


 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語C

    (英 case 独 Kasus)
     文における名詞の相互関係をあらわすもの。
     たとえば日本語の場合
      彼女 彼 家 お茶 いれた
    では何のことだかわからないが、
      彼女お茶いれた
    とすれば語の関係がはっきりし、文の意味もわかります。
    この「が」「に」「を」などを格助詞と言いますが、ドイツ語ではこの役割を冠詞が担当します。また、英語では名詞の語形変化がなくなってしまったため、語順だけで格をあらわします(SVOとかSVOCとかいうアレです)。


第6講(30.05.2006)  Lektion 2(続きの続き)。
 ドイツ語の授業なのにラテン語の単語を眺めて、名詞を分類するカテゴリー=「性」について実践的に知る練習(というか遊び)・・・・・・をするつもりでしたが時間がなかったのでここに書きます(別のクラスでやりました)。
    <問題>次のラテン語の名詞を、いくつかのグループにわけてみましょう。

     mater amata est.
     母  愛された 〜である

     pater amatus est.
     父  愛される 〜である

     amicus vetus morit.
     友人  年老いた 死んだ

     castellum altum est.
     城塞    高い 〜である

     mensa magna erat.
     机   大きい 〜であった

     mare pulchrum vidi.
     海    美しい  見た


 名詞には「男性・女性・中性」の「性」があるのでおぼえなさい、じゃあ余りにも面白くないでしょ?そこで、ラテン語の名詞の例を@その語尾の形によって「-us で終わるもの」「-a で終わるもの」「-um で終わるもの」の三種類に分け A分けられないもの(例えば pater『父』、mater『母』 、mare『海』 )は前後の形容詞の語尾によって分類し Bそれぞれにグループ名をつける。
 このグループ名は「A」「B」「C」とか「甲」「乙」「丙」とか「ぺー」「がー」「ごぴ」とか、本質的には別に何だっていいのです・・・・・・が、昔のヨーロッパの文法学者は自然界を見わたして、もっと洒落たネーミングを考えました。それが「masculine 男性」「feminine 女性」「neuter 中性」なのです。
    <正解>
     男性名詞;amicus pater
     女性名詞;mensa mater
     中性名詞;castellum mare

    
男性名詞
女性名詞
中性名詞
1格
der Bahnhof
die Kirche
das Rathaus
4格
den Bahnhof
die Kirche
das Rathaus


第7講(06.06.2006)  Lektion 3。
 動詞の不規則変化@。
 2人称単数と3人称単数のみに注意すれば、あとはまったく規則通りです。この変化にはそれなりに音声学的な理由があって、決してでたらめに変化しているわけではありません。詳しくは授業で。
   e → i(または e → ie)

sprech-en
ess-en
seh-en
les-en
ich sprech-e
ich ess-e
ich seh-e
ich les-e
du sprich-st
du iss-t
du sieh-st
du lies-t
er/sie sprich-t
er/sie iss-t
er/sie sieh-t
er/sie lies-t

 essen の2人称単数形は du iss-st なのですが、issst ではなく isst と書きます。同様に、lesen の2人称単数形も du lies-st なのですが、これまたliesst ではなく liest と書きます。そうすると3人称単数とまったく同じ形になりますが、主語が違うので簡単に見分けられます。


第8講(13.06.2006) [初等教育の学生が実習中のため、教科書は進みません]

...zwar Ihr Herz!「あなたの心です」


第9講(20.06.2006)  Lektion 3(続き)。
 野菜や肉を買う時は
  Geben Sie mir 数量+食品(無冠詞)

という表現をします。追加する時は“und”や“dann”や“noch”を補いましょう。
 名詞の複数形は名詞ごとに辞書で確認して下さい。辞書によって表記の仕方が微妙に異なります(調べ方は授業で説明)。
 複数の格変化については、3格の場合にのみ注意すること。常に -n で終わります;

 定冠詞
@ Ø 型
A E 型
B ER 型
C [E]N 型
D S 型
1格 die
―e
―er
―[e]n
―s
2格 der
―e
―er
―[e]n
―s
3格 den
―n
―en
―ern
―[e]n
―s
4格 die
―e
―er
―[e]n
―s

 会話の最後にある“man isst Weißwürste und trinkt...”の man は「ひと」ですが、一般的に「(ミュンヒェンの)人びと」をさしているだけなので訳す必要はありません。日本語なら「白ソーセージを食べ…」とか、或いは受け身で「白ソーセージが食べられ・・・」などとすれば充分です。ちなみに isst は動詞 essen の変化形。


第10講(27.06.2006)  Lektion 4。
 動詞の不規則変化A。初級段階でこのタイプの動詞は fahren ぐらいなものなので、間違えようがありません。
   a → ä

fahr-en
ich fahr-e
du fähr-st
er/sie fähr-t

 分離動詞については既に学習しているはずです。ここでは、普通の文から分離動詞を見破る手順を説明しておきましょう;
 Der Zug fährt 7.52 Uhr von hier ab.

@ん、文末の ab は何だろう?前置詞ではないし・・・
 Der Zug fährt 7.52 Uhr von hier ab.

A分離動詞かも知れない…とすると、動詞は fährt だから
 Der Zug fährt 7.52 Uhr von hier ab.

Bということは、分離する前の形は ab + fährt だから
   abfährt

Cおや待てよ?この ä は、たまたま人称変化でついてるだけかも…辞書で調べてみると
   abfahren「出発する」←→ ankommen「到着する」

 分離動詞を使って文を書くときは (i) 分離した前つづり(ab,an, auf など)を文末に置く (ii) 残った動詞を主語にあわせて人称変化させる  特に(ii)を忘れがちな人が多いので注意。


第11講(04.07.2006)  Lektion 4(続き)。
 指示代名詞の語尾変化。といっても定冠詞の語尾変化と同じです。

Die Stadt ist sehr alt.(女性・1格)
Diese Stadt ist sehr alt.

Das Schloss heißt "Hohensalzburg"(中性・1格)
Dieses Schloss heißt ...

Kennen Sie das Haus?(中性・4格)
→Kennen Sie dieses Haus?

今回のテクストには長い複合語が出てきます。小さい辞書では載っていないこともあるので、自分で分解して意味を推測できるようになりましょう。

Sehens-würdig-keit-en
 見る 価値がある こと → 名所(複数形)

Geburt-s-haus
 誕生 家 → 生家
(※ Geburtstag なら『誕生日』です)

Marionette-n-theater
 人形劇 劇場 → 人形劇場

 ちなみに、ビデオの中で Marionettentheater の人形(Papageno)が唄っている歌詞は次の通り。これはオペラ「魔笛(まてき)」の序盤の、非常に有名な場面です;
   Der Vogelfänger bin ich ja,
   Stets lustig, heisa, hopsassa!
   Ich Vogelfänger bin bekannt
   Bei Alt und Jung im ganzen Land.


第12講(11.07.2006)  Lektion 5。
 本文の冒頭に分離動詞が出てきます。分離だけでなく動詞の人称変化にも気を配りましょう(一部、語順を変えてあります);
 Michael steht um 8 Uhr auf. ←auf|stehen
 ein Tag fängt an ←an|fangen

 前置詞の格支配。本文に出てくる「前置詞+冠詞」の組み合わせを列挙しておきます;

    mit dem Fahrrad 自転車で(mit+3格)
    zu der Uni[versität] 大学へ(zu+3格)→ zur

    in der Uni 大学(の中)で(in+3格 英in)
    [in die Uni 大学(の中)へ(in+4格 英into)]
    同様に;
    in die Bibliothek 図書館(の中)へ
    in der Bibliothek 図書館(の中)で

    für die Prufung 試験のために(für+4格)

    in die Mensa 学食へ(in+4格)
    in der Mittagszeit(in+3格) 昼食時間に(in+3格 時間をあらわす前置詞)
    mit seinen Freunden 友達と(mit+3格・複数形)
    nach dem Essen 食事のあと(mit+3格 時間をあらわす前置詞)
    unter einem Baum 木の下で(unter+3格)


授業ではあまり触れませんでしたが、次の構文にも前置詞が含まれています;
    seit Jahren(seit+3格・複数形)
    statt Autos(statt+2格)
    um 〜(時刻をあらわす表現 ちなみに4格だが、数字なので無変化)


第13講(18.07.2006)  Lektion 5(続き)。

 前置詞の格支配、後半。

    im Sommer 夏に(in+3格 もちろん他の季節でも同じ)
    nach Schwabing, in die Leopoldstraße シュヴァービングへ、レオポルト通りへ(in+4格)

    Michael sitzt in einem Café. カフェに座っている(in+3格)
    und wartet auf Klaudia そしてクラウディアを待っている
     (auf+4格 warten 英wait for...)
    Sie gehen in die Disko[thek]. ディスコへ行く(in+4格)


 文中に unter|gehen という分離動詞がまぎれこんでいます。気付きましたか?
 ich hätte gern... は「〜が欲しいのですが」の表現で、ich möchte... と同じように使います。詳しく知りたい人は「接続法」で調べましょう。


質問タイム Sprechstunde(25.07.2006)


期末試験 Prüfung(01.08.2006)


ドイツ語II(初教・心理)
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講第14講


第1講(26.09.2006)
 授業の概要。前期を振り返る。


第2講(03.10.2006 Tag der deutschen Einheit)
 Lektion 5。助動詞の用法。
 ヨーロッパの言語の助動詞は、基本的に英語の助動詞と同じような意味を持ち、同じような文法で用いられます。ドイツ語の助動詞も同様です。ただし、英語と大きく違う点が二つあります;
 @助動詞も人称変化する(しかも極めて不規則)。
 A動詞の原形は常に文末(どんなに長い文でも、原形は常に文の最後!英語にひきずられないように)
  (文を書き換える時、変化形→原形に戻すのを忘れないように)
    I can play tennis.
    Ich kann Tennis spielen.

    Akiko must learn German.
    Akiko muss Deutsch lernen.


(1) wollen > will   können > kann  sollen > soll
(2) müssen > muss  dürfen > darf  

であることをまずおぼえて下さい。動詞の中にある赤い部分の母音を語幹母音といいます。sollen を除いて、語幹母音が不規則に変化しているので、まずは憶えるしかありません。また will の発音は「ウィル」ではありません(意味も英語の will とは少し違います)
 教科書の表を見ればわかるように、1人称と3人称の変化はまったく同じです。あとは du ...st であることを思い出せば単数の人称変化はすぐに作ることができます(複数形が原形と変わらないのは、普通の動詞の場合と同じです)
 möchten は助動詞 mögen(英 may)の変化した形ですが、今回は前者だけ使います。英語の would like to に相当し、丁寧な「〜したいのですが」という意味で使います。これだけは普通の動詞とほぼ同じ人称変化をします(でも1人称と3人称はやっぱり同じ形です)。

Übung 2S(S.36)[解答例]
※注意!助動詞をいつも辞書や教科書通りに「〜できる」「〜たい」「〜ねばならない」で訳し続けていると、出来上がった日本語文が非常に不自然なものになる場合があります。自分が普段しゃべらないような日本語の訳になっていないかどうか、よく考えてから書きましょう。

Akiko, Lena und Tobias ( wollen / möchten) den Kiyomizu-Tempel besuchen.
アキコ、レナ、トビアス(複数)は清水寺を訪ねたいと思っている。

Lena ( muss / will / möchte ) ein Taxi nehmen.
レナはタクシーに乗らなければならない/乗りたいと思っている。

Aber der Kiyomizu-Tempel ( muss / kann ) in der Nähe sein.
しかし清水寺は近くにあるはずだ/かも知れない。

Sie ( können ) dorthin zu Fuß gehen.
彼らは歩いて行けるだろう(かも知れない)。


第3講(17.10.2006)
 Lektion 5の続き。助動詞の用法さらに。小文字の man の用法。

Übung 3P(S.37)[解答例]
Kannst du Deutsch?
ドイツ語はできますか?
―Ja, ich kann gut Deutsch.
 ええ、ドイツ語はよくできます。
―Nein, ich kann nicht Deutsch.
 いいえ、ドイツ語はできません。
[余談;日本では謙遜しがちですが、海外の場合、大してできもしないのに「○○語がよくできます」と堂々と主張する人は全然珍しくありません]

Kannst du Ski fahren?
スキーはできますか?[ Ski fahren で「スキーをする」の意味。spielen は不要]
―Ja, ich kann gut Ski fahren.
 ええ、スキーはよくできます。
―Nein, ich kann nicht Ski fahren.
 いいえ、スキーはできません。

Möchtest du rauchen?
タバコを吸いたいですか?
―Ja, aber ich darf nicht rauchen.
 ええ、でも吸ってはいけないんです。[吸いたいが健康上の理由で吸えない、とか]
 
dürfen「〜してもよい」(許可)→ dürfen... nicht「〜してはいけない」(禁止

Musst du schon nach Hause gehen?
もう帰っちゃうの?
―Nein, ich muss noch nicht nach Hause gehen.
 いや、まだ帰らなくてもいいさ。[あえて「カップルの会話」風に訳してみました]
 
müssen「〜ねばならない」(義務)→ müssen... nicht「〜しなくてもよい」(許容


第4講(24.10.2006)
 Lektion 5の続き。名詞の複数形。
名詞によって違うので憶えてください、以上(ミもフタもない言い方ですが、本当だからしようがありません)。なお、今のところは1格の形のみで問題ありませんが、もちろん複数形にも4つの格があります(3格の語尾に注意!);

 定冠詞
Ø 型
E 型
ER 型
[E]N 型
S 型
1格 die
―e
―er
―[e]n
―s
2格 der
―e
―er
―[e]n
―s
3格 den
―n
―en
―ern
―[e]n
―s
4格 die
―e
―er
―[e]n
―s

 Lektion 6。動詞の現在完了形。詳しくは次週。

Übung 1S(S.43)
[たぶん、今回習ったことだけでは正解できないものもあります。ま、最初なので余り気にしないでください]
1. Er sieht viel.
 → Er hat viel gesehen.
 「彼はたくさん見た」
2. Ich besichtige den Kiyomizu.
 → Ich habe den Kiyomizu besichtigt.
 「私は清水寺を見学した」
3. Wir sind in der Innenstadt.
 → Wir sind in der Innenstadt gewesen.
 「私たちは市内にいた」
4. Ihr besucht den Kinkakuji.
 → Ihr habt den Kinkakuji besucht.
 「君たちは金閣寺を訪ねた」
5. Er fährt nach Takao.
 → Er ist nach Takao gefahren.
 「彼は高雄に行った」
6. Das ist ein besonderes Erlebnis.
 → Das ist ein besonderes Erlebnis gewesen.
 「それは特別な経験だった」

※ 以上、単なる過去形のように訳していますが、これでよいのです。ドイツ語の現在完了は「過去」をあらわす表現で頻繁に使います。


第5講(31.10.2006 Reformationstag)
 Lektion 6 の続き。動詞の現在完了形の話題、ふたたび。
 42ページの会話から、現在完了形の文を取り出して、現在形の文から書き直したものを並べておきましょう;
    Wir sehen viel.
    → Wir haben viel gesehen.

    Wir besichtigen den Kiyomizu.
    → Wir haben den Kiyomizu gebesichtigt.

    Wir sind in der Innenstadt.
    → Wir sind in der Innenstadt gewesen.

    Ihr besucht den Ginkakuji und den Kinkakuji.
    → Ihr habt den Ginkakuji und den Kinkakuji gebesucht.

    Du fährst noch nach Takao.
    → Du bist noch nach Takao gefahren.

    Das ist ein schönes Erlebnis.
    → Das ist ein schönes Erlebnis gewesen.

    Ich bin noch nie in den japanischen Bergen.
    → Ich bin noch nie in den japanischen Bergen gewesen.


 ドイツ語の現在完了形は、英語の過去形のように使うことができます(だから教科書には「過去形」に関する練習がまだありません)。従って、ドイツ語で過去の出来事を表現する場合、現在完了形はとても便利で重要なのです。ポイントは二つ;
@過去分詞は常に文末
Aいつも haben過去分詞とは限らない。sein過去分詞の場合もある。

そして、強いてもう一つ挙げると;
Bhaben や sein の人称変化も忘れずに!

 教科書巻末の表に載っていない動詞は「ge-----t」の形で過去分詞を作ることができます。しかし不規則なものが多いので、最初はきちんと書いて憶えましょう(中高生の英語と同じ努力が必要です!)。また、besuchen や besichtigen は過去分詞になっても、頭に ge- がつきません。こういう動詞にはいくつか種類があるのですが、今は普通にひとつひとつ憶えてください


第6講(07.11.2006)
 Lektion 6 の続き。動詞の過去形
 規則的な動詞は「-----te」の形で作れますが、不規則なものが多いので最初は普通におぼえましょう。また、現在形と同じように人称変化します。忘れないように。

Übung 4S(S.47)
Ich wollte eine schöne Reise machen. Aber ich hatte keine Zeit. Ich musste eine Prüfung in Englisch machen. Ich war krank. Das war schrecklich. Ich hatte 40 Grad Fieber. Ich konnte nichts mehr essen.
「私は楽しい旅行をしたかった。しかし時間がなかった。英語の試験を受けなければならなかった。病気だった。ひどいものだった。熱が40度もあった。何も食べることができなかった」

 ドイツ語で「気に入っている」は動詞 gefallen を使います。これは「もの」が主語に来る動詞なので、1人称形や2人称形で使うことはほとんどありません。従ってほとんどの例文が3人称単数形 gefällt か3人称複数形 gefallen の形で出てくることになります;

    Das Buch gefällt mir.「この本(単数)私の気に入っている」
    Die Bücher gefallen mir.「これらの本(複数)私の気に入っている」

「私」が主語(1格)ではなく、間接目的語(3格)になっていることに注意してください。ものが単数だろうと複数だろうと、これは変わりません。ただし動詞は、主語のものに合わせて複数形になります。さらに、これが現在完了形だとこうなります;
    Das Buch hat mir gefallen.「この本(単数)私の気に入った」
    Die Bücher haben mir gefallen.「これらの本(複数)私の気に入った」
    Was hat dir gut gefallen?「何(単数)君の気に入った?」

 gefallen の過去分詞の形に注意!(×gegefallen ではありません)


第7講(14.11.2006)
 Lektion 7。形式主語の es形容詞の比較級・最上級
 一般に、ヨーロッパの言語は「主語(S)+動詞(V)」の基本構造を死守しようとする傾向があります。日本語なら「2時です」で済むところを“it's two o'clock”とか、「雨が降っている」を(“×Rain is...”などでなく)“it rains/it is raining/it is rainy”などと、訳せない it で始めるのも、そうした傾向によるものです。ドイツ語では“es ist zwei Uhr”や“es regnet”です。
(ちなみにフランス語でも英語やドイツ語と同じですが、イタリア語やスペイン語では少し違います。興味のある人は・・・自分で調べましょう)

 ついでに「〜がある」の表現 es gibt ..... を憶えましょう。注意点は二つ;
@「もの」は主語ではなく目的語なので必ず4格にすること。例えば「パソコン(ein Computer)があります」は ×Es gibt ein Computer. ではなく ○Es gibt einen Computer. です。男性名詞では1格と4格の形が違うのです(女性名詞や中性名詞は1格と4格の区別がないので、あまり気にしなくて構いません)。
A現実の文では(『定動詞2位』の原則を守るために)しばしば ...gibt es... となります。練習問題などで出てきても戸惑わないように。
  Es gibt alles.       【主語動詞+目的語】
  「全てのものがあります」
  Dort gibt es alles. 【副詞動詞主語+目的語】
  「そこには全てのものがあります」

 形容詞の比較級と最上級の作り方は英語と同じです。不規則なものがある点も英語と同じです。ただし、これらも形容詞であることに変わりはないので、うしろにくる名詞に合わせて語尾変化します。詳しくは教科書S.35またはS.44或いはここないしはここで復習を。
 最上級の am ____sten は固定された形で頻繁に用いられます。おぼえておくと便利でしょう。ちなみに am=an+dem です、念のため。

Übung 2S(S.52)[解答例]
1. Was nehme ich? Tomaten sind billiger als Gurken.
2. Aber [Herbert] isst lieber Gurken.
3. Am besten kaufe ich fünf Gurken, aber mehr Tomaten.
4. Und zum Nachtisch? Die Kirschen sind teurer als die Bananen.
5. Aber die Kirschen schmecken besser.


第8講(21.11.2006)
 Lektion 7 の続き。副文(従属節)の語順。
 例えば、「彼女は病気だ」と「彼女は病気だから来ない」を英語で書いても、語順自体が変わることはありません・・・ね;
    She is sick.
    She doesn't come because she is sick.

 これがドイツ語になると、接続詞で導かれる部分(副文)の中では動詞が文末に移動します。これはドイツ語の特徴で、文の構造が複雑になるほどこうした語順になりがちです。込み入った文章を読む時には、必要な知識です;
    Sie ist krank.
    Sie kommt nicht, weil sie krank ist.

これは、副文内がどんなに長く複雑な内容になっても変わりません。
    Sie hat Tomaten im Supermarkt gekauft.
    「彼女はスーパーでトマトを買っていた」
    Sie ist spät gekommen, weil sie Tomaten im Supermarkt gekauft hat.
    彼女はスーパーでトマトを買っていたから遅刻した」

    Wir haben uns eine ganze Woche nicht gesehen.
    「私たちはまる一週間というもの会っていない」
    Er sagt, dass wir uns eine ganze Woche nicht gesehen haben.
    私たちはまる一週間というもの会っていない彼が言っている」

Übung 3S(S.53)
1. Ich habe eine MD gekauft, weil sie besser ist als die CD.
2. Ich habe einen Comic gekauft, weil er interessanter ist als der Roman.
3. Ich habe ein Handy gekauft, weil es billiger ist als die Digitalkamera.
4. Ich habe ein T-Shirt gekauft, weil es bequemer ist als das Hemd.
5. Ich habe eine Bürste gekauft, weil sie praktischer ist als der Kamm.


第9講(28.11.2006)
 Lektion 7 の続き。そして Lektion 8。序数詞。

Übung 4S(S.54)
Wussten Sie, dass Schiller und Goethe die berühmtesten Dichter Deutschlands sind?
Wussten Sie, dass der Großglockner der höchste Berg Österreichs ist?
Wussten Sie, dass CDU, SPD, FDP, die Grünen und die Linkspartei die wichtigsten Parteien Deutschlands sind?
Wussten Sie, dass Frankfurt den größten Flughafen Deutschlands hat?
Wussten Sie, dass das Oktoberfest das bekannteste Volksfest Deutschlands ist?
Wussten Sie, dass Zürich die größte Stadt der Schweiz ist?
Wussten Sie, dass der ICE der schnellste Zug Deutschlands ist?
Wussten Sie, dass das Saarland das kleinste Bundesland Deutschlands ist?

 日付に序数詞(〜番目)を用いる点は英語と同じです。1〜3はきわめて不規則、4〜19は“数詞+t”、そして20以降の十の位は“数詞+st”で作られます。実際に使う場合は次の3点に注意;
@序数詞の形容詞なので、月名に合わせて語尾変化する(大抵は -e か -en )
A数字で書く場合は“.(ピリオド)”をつける。
Bヨーロッパでは 日/月/年 の順に書く(日本やアメリカのように 月/日 ではない)。

Übung 1P(S.59)
1. Der Wievielte [Tag] ist heute?
 Heute ist der einundzwanzigste Mai.
2. Der Wievielte ist heute?
 Heute ist der achtzehnte Juni.
3. Der Wievielte ist heute?
 Heute ist der dreißigste Oktober.
4. Der Wievielte ist morgen?
 Morgen ist der erste Januar.
5. Der Wievielte ist morgen?
 Morgen ist der siebte August.(実際には siebente という人もいる)
6. Der Wievielte ist übermorgen?
 Übermorgen ist der dritte März.


    月名(すべて男性名詞) “im Januar”
    1月 Januar / 2月 Februar / 3月 März / 4月 April / 5月 Mai / 6月 Juni / 7月 Juli / 8月 August / 9月 September / 10月 Oktober / 11月 November / 12月 Dezember
     ※ オーストリアでは Jänner など、他にも地方により若干違う

    曜日名(すべて男性名詞) “am Montag”
    月曜日 Montag / 火曜日 Dienstag / 水曜日 Mittwoch / 木曜日 Donnerstag / 金曜日 Freitag / 土曜日 SamstagまたはSonnabend / 日曜日 Sonntag
     ※ 北ドイツ(ベルリン、ハンブルクなど)では Sonnabend

    季節名(すべて男性名詞) “im Frühling”
    春 Frühling / 夏 Sommer / 秋 Herbst / 冬 Winter


第10講(05.12.2006)
 Lektion 8 の続き。時刻の表現。
    Der Unterricht beginnt um 15.50 Uhr. 授業は15時50分に始まる。
      @ fünfzehn Uhr fünfzig
      A zehn vor vier(直訳 ten before four)

 時刻の言い方には、@数字の通りに読めばいい言い方(24時間制)とA簡略化された慣用的な言い方(12時間制)があります。前者はただ書いてある通りに読めばいいのですが、ニュースや駅のアナウンスでしか使いません。ドイツ語圏で暮らしたい人は、後者も使える(少なくとも聴いて理解できる)ようになりましょう。

Übung 2P(S.60)
1. Wann bist du eingeladen?
  Am vierten um sechzehn Uhr fünfzehn.
  Am Donnerstag um viertel nach vier.
2. Wann wartest du?
  Am zehnten um zwölf Uhr fünfund vierzig.
  Am Mittwoch um viertel vor eins.
3. Wann kommst du zu mir?
  Am zweiten um zehn Uhr zehn.
  Am Dienstag um zehn nach zehn.
4. Wann wollen wir uns treffen?
  Am achtundzwanzig um dreizehn Uhr.
  Am Sonntag um [genau] eins.
5. Wann besucht du ihn?
  Am fünfzehnten um elf Uhr zwanzig.
  Am Montag um zehn vor halb zwölf.


第11講(12.12.2006)
 Lektion 8 の続き。接続法(英語でいう仮定法のようなもの。詳しくは来年以降)を用いた婉曲表現。例えば、英語で「窓を開けてもいいですか」や「コーヒーを一杯欲しいのですが」を、過去形(正確には仮定法過去形)を用いて
    Can I open the window?
    Could I open the window?

    I want have a cup of coffee.
    →I would like to have a cup of coffee.


としますが、ドイツ語でも同様に助動詞の過去形(に少し変化を加えた形)を用いて、丁寧な表現を作ることができます。なお、これらも主語に合わせて語尾が変化しますので、くれぐれも忘れないこと;
    haben → 過去形 hatte[n] → 接続法 hätte[n] gern
       (単に hätte... でなく、hätte gern... というのが普通です)
    werden → 過去形 wurde[n] → 接続法 würde[n]
    mögen → 過去形 mochte[n] → 接続法 möchte[n]
    können → 過去形 konnte[n] → 接続法 könnte[n]

Übung 2S(S.62)
1. Können Sie mir helfen?
  Könnten Sie mir helfen? 手伝ってくれませんか?
2. Kann ich das Fenster öffnen?
  Könnte ich das Fenster öffnen? 窓を開けてもらえませんか?
3. Kann ich Sie morgen anrufen?
  Könnte ich Sie morgen anrufen? 電話してもよろしいでしょうか?
4. Haben Sie Zeit?
  Hätten Sie Zeit? お時間よろしゅうございますか?[ gern は不要]
5. Ich trinke gern ein Glas Wasser.
  Ich hätte gern gern ein Glas Wasser trinken. 水を一杯いただきたいのですが。
6. Ich besuche Sie heute.
  Ich würde Sie heute besuchen. 今日、お邪魔したいのですが。
7. Ich nehme gern noch ein Glas Wein.
  Ich würde gern noch ein Glas Wein nehmen. ワインをもう一杯いただきたいのですが。
8. Fahren Sie mit uns nach Kyoto?
  Würden Sie mit uns nach Kyoto fahren? おぬし拙者といっしょに京都に行ってはいただけますまいか。

 ちなみに「乾杯!」には“Zum Wohl!”の他に“Prost(Prosit)!”があります。前者はワイングラス、後者はビールのジョッキを持った時が似合います・・・が特に厳密に分かれているわけでもありません。


第12講(19.12.2006)
@Heute möchte ich Ihnen einen köstlichen Christstollen anbieten.
ADer Film "Schloss des Cagliostro" (deutsche Fassung) läuft!

"Nein, er hat etwas sehr Wertvolles gestohlen...

...zwar Ihr Herz!"「あなたの心です」


der Christstollen(写真をクリックすると通販のページへ)

Fröhliche Weihnachten und ein Glückliches Neues Jahr!
Froue Weihnachdn und a Froos Neis Jōr!
¡Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo!
Joyeux Noël et Bonne Année!
Noeliniz ve Yeni yılınız kutlu olsun!/Kurban Bayramınız kutlu olsun!
圣诞节乐!/新年好
Ĝojan Kristonaskon kaj feliĉan novjaron!
annum novum faustum felicem!

[上から 標準ドイツ語、バイエルン方言、スペイン語、フランス語、中国語、トルコ語、エスペラント、そしてラテン語]

第13講(09.01.2007)
 Lektion 9。再帰動詞の用法。

@たとえば英語でも「私はびっくりした」は "I surprised ..." ではなく "I was surprised ..." と受動態で表現します。なぜなら、動詞 surprise は「○○がびっくりする」のではなく「△△が○○をびっくりさせる」という意味の他動詞だからです。つまり、「びっくりする」と自動詞的にするには受動態にする他ないのです。これは interest「○○に興味を起こさせる」でも同じです。
Aまた「転んで怪我をした」と英語で表現する場合、"I fell down and hurt myself" のように 〜self をともなって「自分自身を傷つける」→「傷つく」です。

 ドイツ語ではこのAと同様、他動詞的な意味しか持たない動詞があり、「自分自身」にあたる代名詞(再帰代名詞)を目的語にして表現します。たとえば freuen は「△△が○○を喜ばせる」なので、「私は喜ぶ」とか「私はうれしい」は Ich freue. では不充分です。「私が私自身を喜ばす」で

    Ich freue mich.

とします。こういう動詞を再帰動詞といいます。以下同様に;
    Du freust dich. 君は喜ぶ
    Er freut sich. 彼は喜ぶ
    Sie freut sich. 彼女は喜ぶ
    Wir freuen uns. 我々は喜ぶ
    Sie freuen sich. あなた[たち]は喜ぶ

 主語が er や sie や Sie の時の再帰代名詞は sich です。ここだけは注意しましょう(だから辞書で再帰動詞を引くと、例文はたいてい sich と共に書かれています。4格の再帰代名詞を必要とするものはsich4、3格なら sich3 です)。

※ 発展 再帰表現は日本語話者には馴染みにくいかもしれませんが、ヨーロッパの言語ではごく普通の用法で、きわめて頻繁に使われます。この辺りのことばに興味がある人は、よく慣れておく必要があります。たとえば「手を洗う」は;
     (英語)    Peter washes his hands. / Peter washes himself. ピーターは手を洗う。
     (ドイツ語)  Peter wäscht sich die Hände.  ぺーターは手を洗う。
     (フランス語) Pierre se lave les mains. ピエールは手を洗う。
     (イタリア語) Pietro si lava le mani. ピエトロは手を洗う。
     (スペイン語) Pedro se lava las manos. ペドロは手を洗う。
     (チェコ語) Petr myte si ruce. ペトルは手を洗う。

※ チェコ語には冠詞がない。

 緑色が動詞「洗う」赤色が再帰代名詞青色が「手(複数形)」です。いずれも直訳すると「彼は彼自身においてその手を洗う」とでも言うしかありませんが、これが普通なのです。

 後半で少しだけ触れた分離動詞の説明は次回にまわします。


第14講(16.01.2007)
 Lektion 9 の続き。分離動詞の用法。英語にも get up や put off や get along with のように動詞を含む二語以上で特別な意味を持つ熟語があります(こういうのを「群動詞」ともいいます)が、ドイツ語の分離動詞は、[前つづり+動詞本体]が合体した状態で辞書に載っており、実際に使う場合は(授業でマジックペンを使って説明したように)切り離し、決まった配列で使います。
 分離動詞を使って文を書くときは、次の手順に注意しましょう;
@分離した前つづり(an, auf など)を文末に置く(そらきた!)。
A残った動詞を主語にあわせて人称変化させる。初心者は、特にこのAを忘れがちなので注意しましょう(不規則動詞の変化形はこの際ちゃんと憶えましょう)。

 ここで普通の文から分離動詞を判別する一例をあげておきます;
 Der Zug fährt nach München ab.

@おや?文末の ab って何だろう?
 Der Zug fährt nach München ab.

A分離動詞かな?とすると、動詞の本体は fährt だから
 Ich fährt nach München ab.

Bということは、分離する前の形は ab + fährt だから
   abfährt

C待てよ?この fährt は、人称変化しているはずだから(主語の der Zug は3人称だから)辞書で調べてみると(調べなくても fährt > fahren は憶えておく必要がありますが);
   ab|fahren「出発する」


質問タイム Sprechstunde(23.01.2007)
 


期末試験 Prüfung(30.01.2007)
 


ドイツ語IV(初教・心理)
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第1講(26.09.2006)
 授業の概要。おみやげ自慢。


第2講(03.10.2006 Tag der deutschen Einheit)
 Lektion 6。助動詞の用法。ポイントは二つ;
 @助動詞も人称変化する(しかも極めて不規則)。
 A動詞の原形は常に文末(どんなに長い文でも、原形は常に文の最後!英語にひきずられないように)
  (文を書き換える時、変化形→原形に戻すのを忘れないように)
    I can play tennis.
    Ich kann Tennis spielen.

    Akiko must learn German.
    Akiko muss Deutsch lernen.

 助動詞の人称変化というのは、教科書の表では一見するとややこしそうですが
  dürfen > darf  können > kann  
  müssen > muss  wollen > will   
  mögen > mag  sollen > soll(教科書には載っていないが、重要)
であることをまずおぼえて下さい(動詞の中にあるこのような母音を『幹母音』といいます)。あとは du ...st であることを思い出せば単数の人称変化はすぐにできます。
 疑問文にする場合は、助動詞が文の本動詞なのですから、助動詞を文頭に移動させるだけで完成です。分離動詞(mit|kommen など)も、原形になると合体して元の形に戻ります。
 möchten は mögen の接続法(英語の仮定法みたいなもの)で、英語の would like to に相当します。これだけは、普通の動詞とほぼ同じ人称変化をします。

Übung(S.33)[解答例]
Karin Wenzel[注意!文頭の Sie は実は sie なので「彼女」をさす]
○Sie kann gut Klavier spielen.
☆Sie muss jeden Tag üben.
●Sie will nächstes Jahr nach Wien fahren.

Wolfgang Heinemann
○Er kann tanzen und sehr gut singen.
☆Er muss jeden Tag viele Leute anrufen.
●Er will morgen Karin einladen.

Heinz Werner
○Er kann sehr gut Japanisch sprechen.
☆Er muss viele japanische Bücher lesen.
●Er will einmal in Japan studieren.


第3講(17.10.2006)
 Lektion 6(続き)。助動詞の用法もう少し。電話の表現。
 英語でも有名な「○○だけでなく××もまた」の表現が入っています。
    Dieser Park ist nicht nur für Erwachsene, sondern auch für Kinder
    「この公園は大人のためだけでなく子供のためでもある」

 電話に出た時には、ただ自分の名前を言うだけで充分です。もっと簡単に“Hallo?”や“Ja?”だけでも構いません。電話をかけた側は「こちらで〔自分の名前〕がしゃべっています」と言います。動詞 sprechen が1人称でなく3人称になっていることに注意。要するに英語の "○○○ is speaking" と同じ表現です。
※ "Ich bin ○○○" という言い方もあります。また、単に "Ich bin!" といえば、親しい間柄での「私よ」にあたります。

 電話を切る時は "Tschüss" で充分ですが、"Wiedersehen"(さようなら,また会いましょう)の電話ヴァージョンで "Wiederhören"(また聞きましょう)というのもあります。
    "Klaudia Schmidt"「はいクラウディア・シュミットです」
    "Hier spricht Michael"「こちらはミヒャエルです」
    (中略)
    "Bis nachher"「じゃまたあとで」
    "Ja, also tschüss"「うん、じゃまたね」
    "Tschüss"「またね」

 また今回の文には、形容詞を名詞化したものが二つあります(割合よく使う形なので、このままでも辞書で見つけることができます);
    erwachsen(形容詞)成長した
    Erwachsene(複数形・冠詞なし・1格または4格)成長した人,成人,大人
    besonder(形容詞)特別な
    Besonderes(中性・単数形・冠詞なし・1格または4格)特別なこと,用事

 なぜこのように形容詞の語尾が変化するのか?は次回の Lektion 7 で説明します。


第4講(24.10.2006)
 Lektion 6(続き少しだけ)。Lektion 7。
 授業でもさんざん申し上げましたが、形容詞の語尾変化は、冠詞の語尾変化を土台にして作ります。だから、まず定冠詞/不定冠詞の性・数・格変化が身についていなければなかなか憶えられません。自信がない人は基本に戻って復習しましょう。まだ間に合います。では、授業で紹介したイタリア語の形容詞をもう少し(フランス語も似たような変化/スペイン語はもっとわかりやすい変化をします);
    男性名詞 formaggio parmigianoo「パルメザン・チーズ」(名詞+形容詞)
         il popolo italiano「イタリア人民」(定冠詞+名詞+形容詞)
    女性名詞 la lingua italiana「イタリア語」(定冠詞+名詞+形容詞)
         acqua minerale「ミネラルウォータ」(名詞+形容詞)

 ドイツ語の形容詞の格変化はこちら(←クリックしてください)をご覧いただくとして、ここでは授業で紹介した実用的な表現をもう一度;
    Ich möchte ein Mineralwasser mit / ohne Kohlensäure
         炭酸入り/なしのミネラルウォータ

 Kohl が「炭」、Säure が「酸」で、Kohlensäure はそのまま「炭酸」です(CO2 とか H2CO3 とか)。ちなみにドイツ語で Kohlenstoff(炭+素)といえばそのまま「炭素」です(英語 carbon)。また「酸素」は英語で oxygen ですがドイツ語では Sauerstoff(酸+素)、「水素」は英語なら hydrogen ですがドイツ語ではWasserstoff(水+素)。さらにタンパク質は英語だと protein(プロテイン!)なのにドイツ語では文字通り Eiweiß(卵+白)、等、等。というように、実は日本語の化学用語の多くは−英語でなく−ドイツ語からの直訳なのです。
 人に何かを訊ねる時の Verzeihung! は Entschuldigung! と同じように「すみません」の意味で使います。
 周囲に配慮するための表現。助動詞は darf のかわりに kann を使っても構いません。ちなみにどの動詞も分離動詞です(たぶん単なる偶然);
    Darf ich bitte vorbei|gehen?
    前を通っていいですか?
    Darf ich bitte durch|gehen?
    中を通っていいですか?(人混みの中を抜ける時など)
    Darf ich bitte [meinen Sitz] zurück|halten?
    [座席を]うしろに倒してもいいですか?


第5講(31.10.2006 Reformationstag)
 Lektion 7(続き)。
 今回は、ポイントとなる例文を正確に分析しておきましょう。授業で配ったカラフルな表を見ながら、自分で変化を確認して自分で納得して(←これが大事!)ください;
    München hat ein gutes Verkehrsnetz.
      [最上級・不定冠詞あり・中性・1格]
    Mit der U-Bahn erreicht man die Stadt schneller als mit dem Auto.
      [比較級・名詞なし]
    Das ist eines der bekanntesten Cafés in München.
      [定冠詞あり・複数・2格]
    Die Maximilianstraße ist eine der elegantesten Straßen in Deutschland.
      [最上級・定冠詞あり・複数・2格]
    Hier (In dieser Straße) steht ein bekanntes Hotel.
      [不定冠詞あり・中性・1格]
    Hier ist es natürlich viel teuerer als in Schwabing.
      [比較級・名詞なし]

    Der grüne Rock da ist sehr gut.
      [定冠詞あり・男性・1格]
    Das schwarze Kleid finde ich besser.
      [定冠詞あり・中性・4格←注意!


 ポイントとなる例文は以上ですが、その他の文についても分析しておきましょう。余裕のある人は、じっくり研究してみてください;
    Man kann von allen Richtungen in wenigen Minuten in die Stadtmitte kommen.
      [不定冠詞なし・複数・3格][不定冠詞なし・複数・3格]
      (どうして3格なのかというと、前置詞 von や in の後だからです)
    In der Nähe vom Odeonsplatz gibt es viele Geschäftsstraßen.
      [不定冠詞なし・複数・4格]
    Hier kann man schicke Kleider aus Paris, Rom und London kaufen.
      [不定冠詞なし・複数・4格]


第6講(07.11.2006)
 Lektion 7(さらに続き)。Lektion 8。
 既習のこととは思いますが、ドイツ語の現在完了形は、過去の出来事を表現することもできる便利な表現です(だから教科書では「過去形」より先に出てきます)。ポイントは三つ;
@過去分詞は常に文末
Aいつも haben過去分詞とは限らない。sein過去分詞の場合もある。
Bhaben や sein も主語に合わせて人称変化する(過去分詞の方に気をとられて書き忘れる人が非常に多い・・・特に期末試験で!)

 動詞の過去分詞は不規則なものが多いので、教科書巻末の表や辞書で確認すること。載っていない動詞は「ge-----t」の形で過去分詞を作ります。また、besuchen や studieren のように、過去分詞になっても ge- がつかない動詞があります。
 今回読んだ箇所に出てきた現在完了形の文は二つだけ;
    Haben Sie zu Mittag gegessen? < essen
    Ich habe eine große Pizza gegessen. < essen

 アポイントをとって面会する場合の表現が幾つかあります(もっとも、この時点で電話のドイツ語会話能力が必要です);
    Ich möchte zu Herrn / Frau ......
     〜さんにお目にかかりたいのですが。
    Ich habe eine Verabredung [mit ...] [um ... Uhr]
     [〜と][・・・時に]約束がしてあります。
    Bitte nehmen Sie Platz!
     どうぞおかけください。
    Darf ich Ihnen ...... anbieten?
     〜でもお出ししましょうか?

 また Das ist im dritten Stock. の der dritte Stock は「天井から上の3階」つまり「4階」で、「1階」つまり「地上階」は der Erdgeschoß です。こういう数え方は欧州に広く見られ、フランス語でも rez-de-chaussée(直訳すると「車道と水平のところ」)、英語もイギリスでは the ground floor です。

Übung(S.41)[解答例]
Ich bin nach ...... gefahren.
Ich bin zu Hause gewesen.
Ich habe meine Freunde eingeladen.
Ich habe eine Fete gemacht.
Ich habe gejobbt.
Ich habe Hausaufgaben gemacht.
Ich bin ins Konzert gegangen.
Ich habe am Ferienseminar/Sportcamp teilgenommen.
Ich habe Tennis gespielt.


第7講(14.11.2006)
 Lektion 8(続き)。会話のテクストから、現在完了形を含んだ文をすべて抜き出しておきます(一部省略)。助動詞 haben/sein の選択と、動詞の過去分詞、そして何より語順に注意してください;
    Wir haben uns eine ganze Woche nicht gesehen. < sehen
    Was haben Sie am Wochenende gemacht. < machen
    Ich habe mit Michael eine Spazierfahrt gemacht. < machen
    Er hat mir nichts gesagt. < sagen
    Wohin sind Sie gefahren? < fahren (s)
    Wir sind nach Chiemsee gefahren. < fahren (s)
    Wir haben das Schiff zur Insel genommen. < nehmen
    Auf dem Heimweg haben wir Anzing besucht < besuchen
     und einen Metzgermeister kennengelernt. < kennenlernen(分離動詞!)
    Das hat großen Spaß gemacht. < machen
    Wir haben Würste gemacht. < machen
    Haben Sie die Würste gegessen? < essen
    Sie haben gut geschmeckt. < schmecken
    Da haben Sie viel erlebt. < erleben
    Ich möchte Sie gerne zu ...... einladen.
     あなたを〜にご招待したいのですが。
Chiemsee Web(地図が動きます)


第8講(21.11.2006)
 Lektion 9。動詞の過去形。ドイツ語では過去の表現に現在完了形を多く用いる(特に会話の場合)ので、過去形はそれほど頻繁に用いられません。過去形は主として、過去の出来事を(例えば物語や小説風に)現在と無関係に語る場合に用いられます。だから今回はクラウディアとミヒャエルがカフェでベルリンの過去を語っているだけなのです。ただし、sein の過去形 war は頻繁に用いられます;
    Warst du schon einmal in Berlin? < sein
    Ich war noch nie im Norden. < sein
    Damals gab es noch keine Mauer. < geben
    1988 kam ich nach Berlin. < kommen
    Seit 1871 war Berlin die Hauptstadt ...... < sein
    In den Goldenen Zwanziger Jahren war Berlin der Mittelpunkt von Europa.
    Viele Dichter und Künstler kamen nach Berlin, < kommen
     saßen abends im Café < sitzen
     und sprachen über die Kunst. < sprechen

    Ich war auch in Berlin, < sein
    Das war wirklich fantastisch! < sein

    Das ging so schnell. < gehen


 ところで、文中の形容詞 unglaublich「信じられない」は 動詞 glauben「信じる」の語幹 glaub- に、否定の接頭辞 un- と、形容詞を作る接尾辞 -lich がくっついてできた語です。英語の unbelievable と同じように考えてください。ドイツ語は英語以上に造語力が強いので、こういう点を知っておくと、語彙量が格段に増えます。


第9講(28.11.2006)
 Lektion 9(続き)。動詞の受動態。
 過去分詞を使うところは英語と同じですが、be動詞にあたる sein でなく、助動詞 werden を使います。werden の人称変化は不規則なので注意すること。なお、過去分詞が文末という点も現在完了の場合と同じです;
    受動態(現在) werde/wirst/wird/werden ...... 過去分詞
    「〜される」

    受動態(過去) wurde/wurdest/wurden ...... 過去分詞
    「〜された」
    Im Zweiten Weltkrieg wurden viele Häuser zerstört. < zerstören
    1961 wurde die Berliner Mauer gebaut.
    Die Stadt wurde geteilt.
    als die Mauer wieder abgerissen wurde. < abreißen(分離動詞!)
    ↑副文節なので、動詞が文末に移動している

    Berlin wird jetzt von vielen Fremden besucht.

ちなみに、助動詞に sein を使う場合もある(「状態受動」という)のですが、それはここでは出てきません。

前回で過去形の文を全て列挙しました。ここでは、現在完了の文を抜き出しておきます;

    Bist du in Berlin geboren? < gebären (s)
    Ich bin in Bremen geboren. < gebären (s)
    Mein Vater hat 2 Jahre in Berlin studiert. < studieren

    Seit den dreißiger Jahren ist die Stadt ganz anders geworden. < werden (s)
    ier ist alles ganz anders geworden. < werden (s)

Übung 2(S.45)[解答例]
Das ist die Alte Pinakothek. Viele Bilder werden gesammelt.
 これはアルテ・ピナコテーク(美術館)です。多くの絵画が集められています。

Das ist die Residenz. Sie wurde im Krieg zerstört.
 これはレジデンツ(宮殿)です。それは戦争で破壊されました。

Das ist die Frauenkirche. Sie wurde 1488 von Ganghofer gebaut.
 これは聖母教会です。それは1488年にガングホーファーによって建てられました。

Das ist das Nationaltheater. Es wurde 1989 restauriert.
 これは国民劇場です。それは1989年に改修されました。

Das ist das Hofbräuhaus. Es wird von vielen Turisten besucht.
 これはホーフブロイハウス(ビアホール)です。それは多くの旅行客によって訪れられています。→そこには多くの旅行客が訪れています。


第10講(05.12.2006)
 Lektion 10。再帰代名詞の用法。

@たとえば英語でも「私は驚いた」は "I surprised ..." ではなく "I was surprised ..." と受動態で表現します。なぜなら、動詞 surprise は「○○が(何もないのに自分で勝手に)驚く」のではなく「△△が○○を驚かす」という意味の他動詞だからです。つまり、「びっくりする」と自動詞的にするには受動態にする他ないのです。これは interest「○○に興味を起こす」でも同じです。

Aまた「風邪をひく」と英語で表現する場合、"I catch a cold" ですが、ドイツ語では erkälten 「冷やす(形容詞 kalt から派生した他動詞)」を用いて「自分自身を冷やす」→「風邪をひく」と表現します。

 このように他動詞的な意味しか持たない動詞の場合、「自分自身」にあたる代名詞(再帰代名詞)を目的語にして表現します。たとえば freuen は「△△が○○を喜ばせる」なので、「私は喜ぶ」とか「私はうれしい」は Ich freue. では不充分です(何もないのに自分で勝手に喜びだす人はいません)。「私が(何かの理由によって)私自身を喜ばす」で

    Ich freue mich.

とします。こういう動詞を再帰動詞といいます。以下同様に;
    Du freust dich. 君は喜ぶ
    Er/sie freut sich. 彼/彼は喜ぶ
    Wir freuen uns. 我々は喜ぶ
    Sie freuen sich. あなた[たち]は喜ぶ

 主語が er や sie や Sie の時の再帰代名詞は sich です。ここだけは注意しましょう(だから辞書で再帰動詞を引くと、例文はたいてい sich と共に書かれています。4格の再帰代名詞を必要とするものはsich4、3格なら sich3 です)。
 なお、ドイツ語の「風邪をひく」も上の例と同様です;
    Ich erkälte mich.
    Du erkältest dich.
    Er/sie erkältet sich.
    ......

※ 発展 再帰表現は日本語話者には馴染みにくいかもしれませんが、ヨーロッパの言語ではごく普通の用法で、フランス語やイタリア語やスペイン語ではきわめて頻繁に使われます。この辺りのことばに興味がある人は、よく慣れておく必要があります。たとえば「手を洗う」は;
     (英語)    Peter washes his hands. / Peter washes himself. ピーターは手を洗う。
     (ドイツ語)  Peter wäscht sich die Hände.  ぺーターは手を洗う。
     (フランス語) Pierre se lave les mains. ピエールは手を洗う。
     (イタリア語) Pietro si lava le mani. ピエトロは手を洗う。
     (スペイン語) Pedro se lava las manos. ペドロは手を洗う。
 緑色が動詞「洗う」赤色が再帰代名詞青色が「手(複数形)」です。いずれも直訳すると「彼は彼自身においてその手を洗う」とでも言うしかありませんが、これが普通なのです。

 ここで、会話文から再帰代名詞を含む文を抜き出しておきましょう。現在形だけでなく、現在完了形になっている場合の語順に注意してください;
Wenn Sie sich für Natur und Technik interessieren, …… < sich4 interessieren (従属節なので動詞が文末)

Klaudia hat sich sehr für die U-Boote interessiert. < sich4 interessieren

Sie hat sich sehr auf dieses Konzert gefreut. < sich4 freuen

Haben Sie sich denn schon erholt? < sich4 erholen

In Paris habe ich mich erkältet. < sich4 erkälten
Aber jetzt habe ich mich ganz erholt. < sich4 erholen
Interessiren Sie sich für Musik?  < sich4 interessieren
Ja, ich interessire mich sehr für Musik. < sich4 interessieren

Ich freue mich schon darauf. < sich4 freuen

da+r+auf「それについて」

Übung(S.49)
[現在形で]
Klaudia steht um 7 Uhr auf.
Sie fühlt sich nicht wohl. Sie hat gestern zu viel getrunken.
Sie wäscht sich das Gesicht.
Sie frühstückt.
Sie duscht sich.
Sie zieht sich um.
Sie schminkt sich.
Sie erholt sich.

[次に現在完了形で]
Klaudia hat um 7 Uhr aufgestanden.
Sie hat sich nicht wohl gefühlt. Sie hat gestern zu viel getrunken.
Sie hat sich das Gesicht gewaschen.
Sie hat frühstückt.
Sie hat sich geduscht.
Sie hat sich umgezogen.
Sie hat sich geschminkt.
Sie hat sich erholt.

[主語を ich にして、現在形で]
Ich stehe um 7 Uhr auf.
Ich fühle mich nicht wohl. Ich habe gestern zu viel getrunken.
Ich wasche mir das Gesicht.
Ich frühstücke.
Ich dusche mich.
Ich ziehe mich um.
Ich schminke mich.
Ich erhole mich.

[さらに現在完了形で]
Ich habe um 7 Uhr aufgestanden.
Ich habe mich nicht wohl gefühlt[以下略。自分で考えましょう]


第11講(12.12.2006)
 Lektion 10(続き)。zu不定詞句の用法。基本的な意味は英語のto+不定詞と同じです。違うのは次の2点;
@[zu+原形]は句全体の最後。その結果(偶然だが)不定詞句が長くなるほど日本語に語順が近くなる。
A主節と不定詞句をコンマ( , )で区切る。
 Ich gehe aufs Oktoberfest.
  オクトーバーフェストに行く。
        ↓
 Ich habe Lust, aufs Oktoberfest zu gehen.(× zu gehe )
  オクトーバーフェストに行く気がある。

本文中に出てくる zu不定詞句 には um で始まるものがあります。この構文は「〜するために」という「理由」の意味になりますが、なくても意味が通る場合は、um を省略することができます。英語の“in order to...”や“so as to...”のようなものです;

Viele Leute kommen nach München, um Konzerte, Theater und Museen zu besuchen.

Klaudia ist heute mit Herrn Kaufmann in ein Musikcafé gekommen, um ein Konzert zu hören.

Haben Sie Lust, ein kleines Konzert zu machen?


第12講(19.12.2006)

@Heute möchte ich Ihnen einen köstlichen Christstollen anbieten.
ADie Zeichentrickserie "Sailer Moon" (deutsche Fassung) und "RTL-Samstag Nacht" laufen!

"Im Namen des Mondes werde ich Sie bestrafen!"
「月の名において私はあなたを処罰するでしょう」


der Christstollen(写真をクリックすると通販のページへ)

Fröhliche Weihnachten und ein Glückliches Neues Jahr!
Froue Weihnachdn und a Froos Neis Jōr!
¡Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo!
Joyeux Noël et Bonne Année!
Noeliniz ve Yeni yılınız kutlu olsun!/Kurban Bayramınız kutlu olsun!
圣诞节乐!/新年好
Ĝojan Kristonaskon kaj feliĉan novjaron!
annum novum faustum felicem!

[上から 標準ドイツ語、バイエルン方言、スペイン語、フランス語、中国語、トルコ語、エスペラント、そしてラテン語]

第13講(09.01.2007)
 Lektion 11。関係代名詞を含む文。

(A) Das ist der Wagen. これは車です。
(B) Ich habe den Wagen gestern gekauft. 私が昨日その車を買った。

(A)と(B)をつなげて(或いは(A)の中に(B)を埋め込んで)「これは[私が昨日買った]車です」としたい場合、ドイツ語では次のようにします;
@修飾節になる(B)の文から、(A)と重複する語を削る。ただし冠詞だけは残す。これが関係代名詞になります;
Ich habe den Wagen gestern gekauft. 
   ↓
Aその関係代名詞を先頭に移動させる;
den ich habe gestern gekauft. 
   ↓
B定動詞にあたる habe を文末に移動させる(ドイツ語ではよくある話です);
den ich gestern gekauft habe. 
   ↓
Cこれで修飾節(関係節)は完成したので、そのまま先行詞となる(A)の der Wagen につなげる;
Das ist der Wagen, den ich gestern gekauft habe. 
この時、先行詞と関係節はコンマで区切ります。

 関係代名詞で導かれる文節(関係節、或いは修飾節)を文の中に埋め込む構造は英語と同じですが、次の点で英語と大きく異なります;

    @定冠詞が[ほぼ]そのまま関係代名詞になる。英語のように疑問詞( who や which )を使わない(後述C参照)。
    A関係節内では動詞は文末
    B関係節はコンマで区切るので、読解する分には英語の長文より読みやすい。
    さらにもう一つ;
    C先行詞を必要としない関係代名詞がある。これは「不定関係代名詞」と呼ばれ、疑問代名詞をそのまま使います(英語でまったく同じ用法を学んだはずです)。

 さて、本文には関係代名詞を含む文が7つ出てきます。文の長さにまどわされず、関係節内定動詞の移動関係代名詞の形に注意しましょう;
(主文節) Klaudia und Michael fahren ... zum Schloss...
(関係節) das Schloss hat König Ludwig in Bayern gebaut.
  →   Klaudia und Michael fahren ... zum Schloss... , das hat König Ludwig in Bayern gebaut hat.

(主文節) Auf dem Hügel steht ein schönes Schloss.
(関係節) das Schloss wurde vor nur 100 Jahren gebaut.
  →   Auf dem Hügel steht ein schönes Schloss, das vor nur 100 Jahren gebaut wurde.

(主文節) Das sind die Bilder.
(関係節) die Bilder wurden nach den Opern von Wagner gemalt.
  →   Das sind die Bilder, die nach den Opern von Wagner gemalt wurden.

(主文節) König Ludwig wollte hier sein Traumschloss haben.
(関係節) der König [Ludwig] liebte die Opern von Wagner.
  →   König Ludwig, der die Opern von Wagner liebte, wollte hier sein Traumschloss haben.

次の例では関係代名詞が複数3格(なぜなら前置詞 in のうしろだから)ですが、この場合は定冠詞と同形ではありません(den ≠ denen);
(主文節) Das sind die Zimmer.
(関係節) in den Zimmer hat König Ludwig gewohnt.
  →   Das sind die Zimmer, in denen König Ludwig gewohnt hat.

次の例では関係代名詞が単数3格(なぜなら前置詞 an のうしろだから)ですが、この場合は定冠詞と同形です;

(主文節) Das ist der Schreibtisch.
(関係節) an dem Schreibtisch hat er immer gearbeitet.
  →   Das ist der Schreibtisch, an dem er immer gearbeitet hat.

次の例でも関係代名詞が単数3格(なぜなら前置詞 in の・・・ってもういいでしょ?)で、この場合も定冠詞と同形です;

(主文節) Linderhof ist auch ein Schloss.
(関係節) in dem Schloss hat König Ludwig gewohnt.
  →   Linderhof ist auch ein Schloss, in dem König Ludwig gewohnt hat.

さらに、不定関係代名詞を含む文が2つ出てきます;
Wer zu diesem Schloss kommt, besucht anschließend diese Grotte.
「この城に来る人は(誰でも)・・・」

Was es hier gibt, ist alles nur künstlich......
「ここにあるものは(何でも)・・・」


第14講(16.01.2007)
 Lektion 12。動詞の接続法とその用法。
[接続法には、現在形をもとに作る『接続法I式』と、過去形をもとに作る『接続法II式』の二種類がありますが、ここではII型について説明します]

 接続法(das Konjunktiv)は、ヨーロッパの言語に広く見られるもので、英語でいう仮定法(subjunctive)の役割を果たします(というか、英語の「仮定法」という呼び名の方がむしろ少数派で、フランス語でもスペイン語でもイタリア語でも「接続法」です)。ドイツ語の仮定・・・じゃない接続法は、過去形をもとにして作ります。例えば;

    haben → hatte(過去形) → hätte(接続法)
    werden → wurde(過去形) → würde(接続法)
    können → konnte(過去形) → könnte(接続法)
    sein → war(過去形) → wäre(接続法)
    mögen → mochte(過去形) → möchte(接続法)
    gehen → ging(過去形) → ginge(接続法)[ウムラウトの付けようがないのでほぼそのまま]
    なお、これらはあくまでも動詞なので、主語に応じて ich hätte, du hättest ... と人称変化します。

具体的には次のような用法で使います;
@非現実話法
Wenn ich Zeit habe, werde ich noch ein Paar Wochen bleiben.
時間があれば、もう二、三週間いるだろう。(実現可能な未来)
     ↓
Wenn ich Zeit hätte, würde ich noch ein Paar Wochen bleiben.
時間があったならば、もう二、三週間いるだろうに。(実現不可能なことの仮定 例;明日ベルリンに帰るから絶対無理!など

Dann kann ich die Stadt noch besser kennen lernen.
それならこの町をもっとよく知ることができるだろう。(実現可能な未来)
     ↓

Dann könnte ich die Stadt noch besser kennen lernen.
それならこの町をもっとよく知ることができるだろうに。(実現不可能なことの仮定)

A婉曲話法
Können Sie mir das Salz reichen?
塩を取ってくれませんか。(依頼)
   ↓
Könnten Sie mir das Salz reichen?
塩を取ってくださいませんか。(より丁寧な依頼)

 特に後半の婉曲話法については、既にこれまでの授業で知らず知らずのうちに学んでいます。例えば「〜が欲しいのですが」の ich möchte... や ich hätte gern... がこれにあたります(英語の I would like to... や Could you please... も同じ用法です)。


質問タイム Sprechstunde(23.01.2007)
 


期末試験 Prüfung(30.01.2007)
 


(1998年度講義概要 はありません)

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