ドイツ語 Deutschstunde  2001年度
Herzlich willkommen!    Kritische Hinweise und Vorschläge nehme ich dankbar entgegen!   井浦伊知郎 IURA Ichiro
Schönen Urlaub !

写真をクリックすると München のラジオ(Bayern3)が聴けます( RealPlayer

Wiener Rathaus(井浦撮影)
[ Rathaus は中性名詞だが、地名+-er の形容詞は語尾変化しない]

ドイツ語T・U  ドイツ語V・W


ドイツ語T・U

(使用教室) 262番教室(2号館6階) Mi. 10:40〜12:10 s.t.

 ドイツ語T(前期) 講義日程
 ドイツ語U(後期) 講義日程

 この授業で学べるのは、単に「ドイツのことば」ではない。ヨーロッパ全域で2番目(9千万人)、EU欧州連合)圏内で最も多くの人が話すことばである。ポーランドハンガリールーマニアトランスィルヴァニア)、チェコ、スロヴァキア、スロヴェニアやクロアティアなど中部・東部ヨーロッパでは時に英語よりも通じ、ベルギーの東部(ユーペン)、イタリアの南ティロルアルト・アディゲ)、ルクセンブルクリヒテンシュタインスイスオーストリアオーストラリアではない)の公用語でもある。ドイツ語の知識は、ヨーロッパ大陸からの情報を直に得ようとする人、ヨーロッパから何かを学ぼうとする人々の強力な道具となる。
 前期はつづりと発音の規則から始めるが、これは英語ほど不規則でなく、1回で終わる。慣れてしまえば、英語のように辞書でいちいち発音を確かめなくても初見のドイツ語が音読できるようになる(あくまで『音読できる』だけだが、それはそれで楽しい)。次に動詞の人称変化を学び、名詞・冠詞に「性」の区別や、日本語のテニヲハにあたる「格」の変化があることを学ぶ。はじめの肝腎なところだから、毎日20〜30分でも復習すること。わからないことは授業中でも沈黙せずに質問すること。
 後期では前置詞の用法、過去形・現在完了形・分離動詞・不定詞などを学び、余裕があれば、受動態、関係代名詞、接続法も練習する。文法事項そのものは英文法で(ほぼ)おなじみだが、逆に言うと、授業内容を十分消化するためには、高校までの英文法を相当に復習しておくことが望ましい。説明にはOHPやビデオ、ドイツ語圏にちなんだ品々も活用する。パソコンによる学習にも触れる。
 今後、英語や英米文学を専攻しようとする人は、ドイツ語と英語の相違を考えてみるのもいい。教育・福祉を学ぼうとする人には、日本ともアメリカとも異なるドイツの教育・社会保障制度を授業で紹介する機会もあるだろう。日本語や日本文学の方面へ進もうとする人にも、自分の母語を客観的に深く分析する上で、複数の外国語の知識は不可欠であろう。

(教科書) 「ドイツ語ってすてきだ!」(CD付き 三修社 ¥2400)
     本文の日本語訳もあります → こっち


(辞書) 近年の学習独和辞典はどれも良質で、極端な小型辞書を除けば、どれを買ってもかまわない;
(参考書)  私が読んでわかりやすく、ユニークと思ったものだけあげておく。他にも優れた本は数多く出ているので、各自が書店で手にとって内容を確認するのが一番。ちなみに値段は本体価格なので、税金として5%分余計に払って下さい。

(評価方法) 主に筆記試験


ドイツ語V・W

(使用教室) 262番教室(2号館6階) Mi. 13:10〜14:40 s.t.

 ドイツ語V(前期) 講義日程
 ドイツ語W(後期) 講義日程

 ビデオ付き教科書を利用し、さらに具体的なドイツ語の表現を身につけよう。「世界遺産」に登録されているドイツ語圏の都市(アーヘン、ケルン、リューベック、ヴィッテンベルク、ヴュルツブルク、ヴィーン、ポツダム、ヴァイマール)に加えローテンブルクとベルリーンを、日本人とドイツ人の案内で見てまわる。これだけでもかなり楽しめるが、古くからの美しい町並みを守り、大量消費や過剰開発に距離を置くドイツ人の生活姿勢には、語学云々を離れて、学ぶところも多いだろう。
 一応、井浦「ドイツ語I・II」を受講していることが前提だが、初歩の復習は常におこなうし、教科書もこれに対応しているので、今からやり直しても決して遅くはないことを強調しておく。
 具体的には、動詞の現在・過去形・現在完了形、名詞の性、冠詞・代名詞・形容詞の格変化、形容詞の比較、前置詞、分離動詞、助動詞、不定詞が既習の事項である。本年度の学習事項のうち、まったく新しく扱うことになるのは「受動態」「関係代名詞」「再帰動詞と再帰代名詞(英語の『動詞+oneself』にあたる表現)」「接続法」など。「接続法」は英語の「仮定法」にあたる動詞の変化形で、この表現を身につけると「〜だったらなあ」という願望を相手に伝えることができるようになる。
 これらの文法事項を理解し、教科書の会話例を覚えた人は、短期の現地旅行なら十分に足りるドイツ語を身につけたことになるだろう。そこから先は、各自好みの方向へ進めばよい。
 初級同様、他のビデオやOHP、条件が揃えばインターネットも利用する。授業に関する井浦のホームページへのアクセス、Eメールによる質問も歓迎する。

(教科書) 「ユネスコ世界遺産で学ぶドイツ語」(朝日出版社 ¥2200)
【ビデオも¥4800で購入できます。希望者は各自書店に注文するか、または井浦まで】
     本文の日本語訳もあります → こっち

(辞書)  これまでの授業に使用したものでよい。中級以上の学習用としては、次のものがある;


(参考書) ドイツ語T・Uの(参考書)欄を参照のこと。

(評価方法) 主に筆記試験



2001年度前期講義日程

ドイツ語T
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講試験の前に


第1講(11.04.2001)
 前期授業計画の説明。
@OPELのCMでドイツ語会話の第一歩を学びAインクリボンカートリッジの取扱説明書で世界の有力言語を知りBフランス語を学べばイタリア語やスペイン語やポルトガル語やルーマニア語を学びやすくなり、ドイツ語を学べばオランダ語やデンマーク語やスウェーデン語やノルウェー語(や英語)を学びやすくなるよ、という入門編。
 ついでに言うと、ロシア語を学べばポーランド語やチェコ語やスロヴェニア語やセルビア語やブルガリア語を学びやすくなるのでした。このように、ヨーロッパの主要言語には大きく3つのグループがあるということをおぼえておきましょう。

ゲルマン語派   ロマンス語派   スラヴ語派   その他の語族・語派
    【参考図書】
    千野栄一(編)「世界ことばの旅 地球上80言語カタログ(CDブック)」(研究社出版 ¥6200)
     タイトル通り、世界にあまたある(って本当はいくつなのか?)言語の中から選りすぐった80のことばを収録したCD&解説書。CD−ROM版(¥7000)もあります。


第2講(18.04.2001)
 Lektion1。つづりと発音の練習とあいさつ。
 シラバスで約束した通り、この一回で終わります。
    母音をうまく発音するコツ
     a まとりあえず日本語の「ア」でかまいません(厳密には違いますが)。
     e 日本語の「エ」よりも口の両端を左右に引っぱります。下手すれば「イ」に聞こえそうなくらいがちょうどいいでしょう。
     i [e]よりもさらに口の両端を引っぱります。たぶん日本語の「イ」よりも疲れます。
     o とりあえず日本語の「オ」でいいでしょう。できれば「オ」よりも唇はやや丸めに。
     u 日本語の「ウ」よりも唇をすぼめます。間違いなく日本語の「ウ」よりも疲れます。
     ä(A-Umlaut) 日本語の「エ」とほぼ同じ。
     ö(O-Umlaut) 唇を[o]のかたちに丸めて、口の中で[e]の音を出す。何となくこもったような音に聞こえます。
     ü(U-Umlaut) 唇を[u]のかたちにすぼめて、口の中で[i]の音を出す。日本語の「ユ」とはちょっと違います。
     ß(Eszett) これはいついかなる時も[s]です。単なる s と違って、[z]と濁ることはありません。ついでに言うと、単語の頭に来ることがないので大文字はありません。

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(壱)
    lernen

    語幹ごかん(変化しません) 語尾ごび(変化します)
    【参考図書】
    「月刊 言語」5月号(大修館書店 ¥848)
     一般・専門家向けの言語学専門誌の最新号。特集は「達人伝達 外国語学習法」。ドイツ語や英語の学習法に関する話題もあります。ついでに言うと、この号のどこかに私の名前も出ています。
    「MONSTER」既刊16巻(浦沢直樹 小学館 各¥505)
     連載開始からかれこれ3年、いつになったら終わるのやら。それはともかくドイツやチェコの街並み・風物はきわめて正確。
    「CD-ROMブック ハロー、ヴィーゲーツ?」(三修社 ¥4800)(ISBN 4 384 004 168)
     CD-ROMでテクストを読んで、発音を聴いて、問題を解いてみましょう。正解にはファンファーレ、不正解にはブーイングが飛んできます。


休講(25.04.2001)

  学生大会へ行きなさい。

ドイツの学生評議会を参考にしよう
  Allgemeiner Studentischer Ausschuß(AStA)
 Vertreter in den Gremien der LMU München


第3講(02.05.2001)
 Lektion2(続)。
@Lektion2の「文のパターン1」を普通に読み、「これは何(どこ)?」「これは○○」「これは○○?」「そう/いいえ」の表現をおぼえる。
    Was ist das?
    Das ist ein...
    Ist das ...? Ja, das ist ein... / Nein, das ist kein...

A「パン」と「土曜日」と「じゃが芋」と「こんにちは」がドイツ(+オーストリア+スイス)の北と南で違うことを知る。
    【参考図書】
    「英語の発音が3時間でよくなる」【CD付き】(明日香出版社 ¥1600)
     「ドイツ語の発音」じゃないの?と思う前に、これまで習った英語の発音が正しくできているかどうか(特に母音!)確認しましょう。発音記号も読めるようにしておきましょう…カタカナ書きに頼っているとクセが残りますよ。
    「フルーツバスケット」既刊6巻(高屋奈月 白泉社 各¥390)
     2巻から登場する草摩紅葉がドイツ語をしゃべっている。
    "dtv-Atlas Deutsche Sprache"(Deutscher Taschenbuch Verlag DM24.90 ISBN 3-423-03025-9)
     丸善や紀伊國屋書店で注文すれば2000円程度で手に入ります。ドイツ語が読めなくても図を眺めるだけで充分面白い。


第4講(09.05.2001)
 Lektion2(続々)。
 前半は、ドイツ語の授業なのにラテン語の単語を眺めて、名詞を分類する「性」について実践的に知る時間。
 名詞には「男性・女性・中性」の「性」があるのでおぼえなさい、じゃあ余りにも面白くないでしょ?そこで、ラテン語の名詞の例を@その語尾の形によって「-us で終わるもの」「-a で終わるもの」「-um で終わるもの」の3種類に分け A分けられないもの(例えば pater『父』、mater『母』 、mare『海』 )は前後の形容詞の語尾によって分類し Bそれぞれにグループ名をつける。
 このグループ名は「A」「B」「C」とか「甲」「乙」「丙」とか「ぶー」「ふー」「うー」(懐かしい)とか、本質的には別に何だっていいのです…が、昔のヨーロッパの文法学者は自然界を見わたして、もっと洒落たネーミングを考えました。それが「masculine 男性」「feminine 女性」「neuter 中性」なのです。
 後半はドイツ語の Mann や Frau や Bild で具体的に名詞の性を確認しましょう。残念ながらドイツ語では、名詞の形そのもので性を見分けることはほとんどできません。主に定冠詞の形( der / die / das )で見分けます。
 定冠詞や不定冠詞の話は次回に。
    Was ist das? Das ist ein Mann / eine Stadt / ein Bild.
    Der Mann / Die Stadt / Das Bild ist .....
    【参考図書】
    「独習者のための楽しく学ぶラテン語」(小林標 大学書林 ¥4600)
     今回の授業で「ちょっとラテン語でもやってみようかしら」と思った人におすすめ。値段は高いが新しくてわかりやすい。
    「初級ラテン語入門」(有田潤 白水社 ¥1900)
     値段が安くてコンパクトだが、記述は専門的。
    「羅和辞典」(田中秀央 研究社 ¥4700)
     日本語で引けるただ一冊のラテン語の辞書。何で「ただ一冊」かって?学問の世界には、ラテン語を学ぶ人は英語やドイツ語やフランス語ができて当ったり前だ、という伝統(?)があるのですよ。

名詞の性をおぼえよう


第5講(16.05.2001)
 Lektion2(続々々)。
 前半は、ドイツ語の授業なのに英語の文章を読んで、「冠詞」について実践的に知る時間。(前回とほぼ同じ言い回し)
 定冠詞 the が使われる条件は主に3つ;
    @前に出た情報がくり返される時 A初登場の情報だが、前段の内容から何を指しているか明らかな時 B初登場で、前段の内容から何を指しているかもわからないが、関係節や前置詞句などによってうしろから「限定」されている時

 これを逆に考えると、不定冠詞 a を使う条件もわかります;
    @初登場の情報 A特定のものでなくばくぜんと、一般的にさしている時

 ただし、物質名詞(『砂糖』や『お金』など『1個、2個…』と数えられないもの)では不定冠詞のつけようがないので注意。
 後半は、ドイツ語の冠詞の使い方を学びますが、名詞の性によって3種類に変わるところが(現代の)英語との違いです。

Übungen (S.9)
 I

  1. Was ist das? Das ist eine Stadt.
  2. Was ist das? Das ist ein Wagen.
  3. Was ist das? Das ist eine Uhr.
  4. Was ist das? Das ist ein Buch.

 II【以下は一例です。他にもいろいろ組み合わせがあります】
  1. Ist das ein Buch? Nein, das ist eine Uhr.
  2. Ist das ein Bild? Ja, das ist ein Bild.
  3. Ist das Bach? Nein, das ist Mozart.
  4. Ist das Bach? Ja, das ist Bach.

 III【以下は模範解答です。他にもいろいろ答え方があります】
  1. "Wie ist das Bild? Ist es alt?"  "Ja, es ist alt."
    「この絵はどうですか?それは古いですか?」「ええ、古いです」
  2. "Wie ist die Stadt? Ist sie klein?"  "Ja, sie ist klein."
    「この町はどうですか?それは小さいですか?」「ええ、小さいです」
  3. "Wie ist der Mann? Ist er alt?"  "Ja, er ist alt."
    「この男性はどうですか?彼は年をとってますか?」「ええ、年をとってます」
  4. "Wie ist die Frau? Ist sie schön?"  "Ja, sie ist schön."
    「この女性はどうですか?彼女はきれいですか?」「ええ、きれいです」
  5. "Wie ist die Uhr? Ist sie gut?"  "Ja, sie ist gut."
    「この時計はどうですか?それは良いですか?」「ええ、良いです」
  6. "Wie ist der Wagen? Ist er gut?"  "Ja, er ist gut."
    「この車はどうですか?それは良いですか?」「ええ、良いです」

念の為注意! er や sie はあくまでも名詞の性に一致しているだけ。
車や町を無理矢理「彼は」「彼女は」という必要などまったくない。

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(弐)
    不定詞ふていし または 不定形ふていけい

    辞書で動詞をさがすときの形。例えば lernelernt の不定詞は lernen
    英文法でいう「原形げんけい」のこと。授業ではなるべく「原形」で説明します。
     
    【参考図書】
    「ディスコース 談話の織りなす世界」(橋内武 くろしお出版 ¥2400)
     「談話 discourse」全般についてのわかりやすい入門書。「イギリス人とエチオピア人」の原文と詳しい解説もあります。英文を「単語」レヴェルで読むのでなく「文脈」レヴェルで読むことで、中高生にはできない読み方が可能になるのです。英語学専攻は必読!


第6講(23.05.2001)
 Lektion3。
 本日は動詞の人称変化です。
ich    -e
wir    -en
du    -(e)st
Sie    -en
er/sie/es -(e)t
sie    -en

 英語と違うのは、3人称だけでなく、1人称と2人称でも動詞の語尾が変わることです。
 複数の主語については、とりあえずすべて -en で終わると考えておいて下さい。2人称(親称)複数 ihr「君たち」の動詞変化は、さしあたりおぼえる必要がありません。2人以上のドイツ人と親しくなってから、あらためて練習しましょう。
 arbeiten「働く」など、教科書の微妙に異なるものもありますが、最初は気にしないで何度もしゃべってみることです(最後まで気にしないのは困りますが)。

動詞についてちょっと整理しよう


第7講(30.05.2001)
 Lektion3(おまけ)。
 動詞の人称変化をもう少し練習しましょう。自分の専攻などを ich studiere ..... と言う方法もあります。

Übungen (S.13)
 I

  Wo wohnt Herr Schmidt?
  1. Herr Schmidt wohnt in Salzburg.
  2. Herr Schmidt wohnt in Augsburg.
  3. Herr Schmidt wohnt in Bonn.
  4. Herr Schmidt wohnt in Berlin.

 II【否定の nicht の位置に慣れるための問題です】
  1. Arbeitet Herr Müller in Salzburg? Nein, Herr Müller arbeitet nicht in Salzburg.
    ミュラーさんはザルツブルクで働いてるの? いや、ミュラーさんはザルツブルクでは働いていない。
  2. Arbeitet er in London? Nein, er arbeitet nicht in London.
    彼はロンドンで働いているの? いや、彼はロンドンで働いていない。
  3. Arbeitet Frau Kunz in Hamburg? Ja, Frau Kunz arbeitet in Hamburg.
    クンツさんはハンブルクで働いているの? うん、クンツさんはハンブルクで働いているよ。
  4. Arbeitest du Wien? Nein, ich arbeite nicht in Wien.
    君ウィーンで働いてる? いや、僕はウィーンでは働いてないよ。【主語が変わっているので注意!】
  5. Studierst du fleißig? Ja, ich studiere fleißig.
    君まじめに勉強してる? ああ、まじめに勉強してるさ。

 III IV
【略】

 Lektion4(前フリ)。
 次回は haben と sein の人称変化を学びます。英語の have や be と同様に不規則なので、とにかく書いて発音しておぼえましょう。

ich habe
wir haben
ich bin
wir sind
du hast
Sie haben
du bist
Sie sind
er/sie/es hat
sie haben
er/sie/es ist
sie sind

 動詞 sein だけは、複数でも wir sind, Sie sind, ... と形が変わります。なお所有代名詞 sein「彼の」とはまったく別なので注意!

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(参)

    定動詞第二位ていどうしだいにい

     ドイツ語の文(肯定文や疑問文)では人称変化した動詞(定動詞)
    かならず文の二番目の要素となる、ということを的確に、かつわざと
    わかりにくく語った用語。例えば
      Es regnet heute in Hiroshima.
      Heute regnet es in Hiroshima.
      In Hiroshima regnet es heute.
    このように動詞 regnet はつねに二番目。
    (ただし、いくら『二番目』だからといって
     In regnet Hiroshima es heute.
    では意味がわからなくなるから×)


第8講(06.06.2001)
 Lektion4。
@動詞 haben と sein の人称変化を含む文を読みます。ドイツ語の疑問文がとても単純に作れることに馴染んで下さい。
A名詞の格変化
 例えば男性名詞「お父さん」は主語の時 der Vater だが、所有形「お父さんの〜」では des Vaters となり、さらに間接目的語「お父さんに」では dem Vater で直接目的語「お父さんを」では den Vater となることを学ぶ。不定冠詞 ein でも同じように変化します。
 おぼえるポイントはまず1格と4格の形をおぼえること、この時1格と4格の形が異なるのは男性名詞のみであること

Übungen (S.17)
 I

  Wessen Geburtstag ist heute?
  1. Heute ist der Geburtstag des Vaters.
  2. Heute ist der Geburtstag des Großvaters.
  3. Heute ist der Geburtstag der Mutter.
  4. Heute ist der Geburtstag der Schwester.
  5. Heute ist der Geburtstag des Kind[e]s.

  Was schenken Sie dem Vater?
  6. Ich schenke dem Vater eine Krawatte.
  7. Ich schenke dem Vater eine CD.
  8. Ich schenke dem Vater ein Buch.
  9. Ich schenke dem Vater nichts.
  10. Ich schenke dem Vater eine Pfeife.

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(四)

    (英 case 独 Kasus)
     文における名詞の相互関係をあらわすもの。
     たとえば日本語の場合
      彼女 彼 家 お茶 いれた
    では何のことだかわからないが、
      彼女お茶いれた
    とすれば語の関係がはっきりし、文の意味もわかります。
    この「が」「に」「を」などを格助詞と言います。


第9講(13.06.2001)
 「格」のはなしと Lektion5。
 fahren と geben(および helfen)の人称変化。2人称単数と3人称単数のみに注意すれば、あとはまったく規則通りです。
   a → ä  e → i

ich fahre
ich gebe
ich helfe
du fährst
du gibst
du hilfst
er/sie/es fährt
er/sie/es gibt
er/sie/es hilft

Übungen (S.17)
 II

  1. Morgen ist der Todestag der Großmutter. 「明日はおばあちゃんの命日だ」
  2. Renate besucht das Grab der Großmutter. 「レナーテはおばあちゃんのお墓を訪れる」
  3. Wessen Geburtstag habt ihr heute? 「君たち今日は誰の誕生日?」
    Wir feiern heute den Geburtstag des Vaters. 「今日はパパの誕生祝いだ」
  4. Was schenkt ihr dem Vater? 「君たちお父さんに何をあげるの?」
  5. Wir schenken dem Vater ein Familienkonzert. 「パパにはファミリーコンサートをプレゼントするよ」

 III
【略】

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(伍)

    直接目的語(英 DO = Direct Object)
     厳密に言うと、動詞に直接作用される文成分
     大雑把に言うと、「与える」など動詞が二つの目的語を持つときの「もの」
     直接目的語のみで使えることもある。その時は単に「目的語」。

    間接目的語(英 IO = Indirect Object)
     厳密に言うと、授与動詞の受容者
     大雑把に言うと、「与える」など動詞が二つの目的語を持つときの「ひと」
     間接目的語のみで使えることはあまりない。

      I made a cake. 「私はケーキを作った」【S+V+O(DO)】
      I made my father a cake. 「私は父にケーキを作った」【S+V+IO+DO】


第10講(20.06.2001)
 Lektion5(続)。所有冠詞または所有代名詞をおぼえる近道はただひとつ。冠詞の性・格による変化を確実におぼえること。
 普通の教科書や参考書では不定冠詞を例にしています(定冠詞でもやろうと思えばできます)。
1格
ein Vater
eine Mutter
ein Kind
2格
eines Vaters
einer Mutter
eines Kind[e]s
3格
einem Vater
einer Mutter
einem Kind[e]
4格
einen Vater
eine Mutter
ein Kind

 ein をそのまま mein と置きかえると「私の父」「私の母」「私の子」になります。
1格
mein Vater
meine Mutter
mein Kind
2格
meines Vaters
meiner Mutter
meines Kind[e]s
3格
meinem Vater
meiner Mutter
meinem Kind[e]
4格
meinen Vater
meine Mutter
mein Kind

 ein をそのまま Ihr と置きかえると「あなたの父」「あなたの母」「あなたの子」になります。
1格
Ihr Vater
Ihre Mutter
Ihr Kind
2格
Ihres Vaters
Ihrer Mutter
Ihres Kind[e]s
3格
Ihrem Vater
Ihrer Mutter
Ihrem Kind[e]
4格
Ihren Vater
Ihre Mutter
Ihr Kind

 例えば「あなたのお父さん」で実際に文を書いてみると;
  1格 Was macht Ihr Vater?「あなたのお父さんは何をしてるんですか?」
  2格 Hier ist das Büro Ihres Vaters?「ここがあなたお父さん事務所ですね?」(2格の使い方には特に注意!)
  3格 Was schenken Sie Ihrem Vater?「あなたのお父さんに何を贈るの?」
  4格 Ich kenne Ihren Vater.「あなたのお父さんをしってますよ」

    本日の授業で用いた練習の解答
    【語幹母音が変化するもの】
    A.
    1. Wohin fährst du? Ich fahre nach Hiroshima.
     どこ行くの?広島に行くの。
    2. Er hilft gern dem Vater. Aber du hilfst dem Vater nicht.
     あの人はお父さんの手伝いをよくするが,おまえときたらてんでだめだ。
    3. Was liest Herr Weber gerade? Er liest gerade die Zeitung.
     ヴェーバーさん今何を読んでるの?ちょうど新聞を読んでいるんだ。
    4. Frau Weber nimmt ein Taxi. Sie fährt nach Hause.
     ヴェーバーさんはタクシーをひろって帰宅した。
    5. Was wirst du später? Ich werde Lehrer.
     ゆくゆくは何になるの?先生だね。

    B.
    1. Was sind Sie von Beruf? Ich bin Lehrer.
     お仕事は?教師です。
    2. Hast du morgen Zeit? Nein, morgen habe ich leider keine Zeit.
     あしたひま?わるい,あしたは忙しい。
    3. Seid ihr Studenten? Ja, wir sind Studenten.
     あんたたち学生さん?ええ,学生ですが。
    4. Hans ist krank. Er hat jetzt Fieber.
     ハンスは具合が悪くて熱もある。
    5. Er hat viel Geld. Er ist sehr reich.
     彼にはお金がたんまりある。お金持ちってことだ。

    【語幹母音が変化しないもの】
    B.
    1. Ich lerne Deutsch. Du lernst Französisch.
     私はドイツ語を習ってるの。あなたはフランス語ね。
    2. Was trinkt Frau Weber gern? Sie trinkt gern Wein.
     ヴェーバーさんって何が好きなの?あの人はワインが好物。
    3. Wartet ihr schon lange? Ja, wir warten sehr lange.
     待った?うん,ずいぶん待った。
    4. Tanzt Anna gut? Nein, sie tanzt nicht gut.
     アナは踊りが上手?いや,それほどでもない。
    5. Wo reist du? Ich reise in Europa.
     どこに旅行?ヨーロッパを旅行するの。

    C.
    1. Sie spielt Klavier. Spielen Sie Klavier auch?
    2. Wo arbeitest du? Ich arbeite in Hakata.

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(六)


第11講(27.06.2001)
 所有代名詞と指示代名詞  ついでに「格」の話ふたたび

    本日の授業で用いた練習の解答
    【名詞と冠詞】
    A.
    1格
    der Vater
    die Blume
    das Haus
    2格
    des Vaters
    der Blume
    des Haus[e]s
    3格
    dem Vater
    der Blume
    dem Haus[e]
    4格
    den Vater
    die Blume
    das Haus

    1格
    ein Mann
    eine Frau
    ein Mensch
    2格
    eines Mann[e]s
    einer Frau
    eines Menschen
    3格
    einem Mann
    einer Frau
    einem Menschen
    4格
    einen Mann
    eine Frau
    einen Menschen
    【注意! 男性名詞 Mensch の格変化は少々不規則なので、辞書で確認すること。なお、問題は必ずしも男性・女性・中性の順にならんでいるわけではありません。だまされないように】

    B.
    1. Hier wohnt ein Mann. ( Der ) Mann heißt Hans Weber.
     ここにある男が住んでいる。その男は名をハンス・ヴェーバーという。
    2. Der Mann schenkt ( der ) Frau ein Buch.
     その男は妻に本を贈る。【典型的な S+V+IO+DO の文型】
    3. Sie schreibt ( dem ) Mann einen Brief.
     彼女は夫に手紙を書く。【典型的な S+V+IO+DO の文型】
    4. Hier steht ein Haus. Es gehört einem Arzt.
     ここに家が立っている。それはある医者の家だ。
    【動詞 gehören は常に3格の目的語をともない『〜に属する』→『〜のものである』という意味になる。英語でいう belong to 〜 】
    5. Dort liegt eine Katze. Sie gehört ( der ) Tochter eines Arztes.
     あそこに猫がいる。あれはある医者の娘の猫だ。
    【 die Katze は性別に関係なく『猫』全般を指すが、本来は『雌猫』の意味。『雄猫』は der Kater 。また der Arzt は男性。女性なら die Ärztin になる】

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(七)

    @所有代名詞しょゆうだいめいし または 所有冠詞しょゆうかんし
     早い話が英語でいう my や your や his や our や their など
     英語と違うのは、名詞の性や格にあわせて語尾が変化すること。

    A指示代名詞しじだいめいし
     早い話が英語でいう this や that
     これも英語と違い、名詞の性や格にあわせて語尾が変化する
    【英語にも this → these や that → those など複数形の変化がある】
     英語と同じく単独で使うこともできる;
      (英)this woman is... → this is...「こちら(の女性)は」
      (独)diese Frau ist... → diese ist...


der? der? der?


第12講(04.07.2001)
 Lektion6。
 ポイントは人称代名詞の目的語と名詞の複数形
 複数形については(若干の傾向はありますが)名詞ごとに辞書で確認して下さい。
 複数の格変化については、3格の場合にのみ注意すること;

 定冠詞
Ø 型
E 型
ER 型
[E]N 型
S 型
1格 die
―e
―er
―[e]n
―s
2格 der
―e
―er
―[e]n
―s
3格 den
―n
―en
―ern
―[e]n
―s
4格 die
―e
―er
―[e]n
―s

Übungen (S.21)
 I

     今日ハンスはヴィーンへ行く。そこで2学期【1年間】の間だけ哲学を学ぶ。両親との別れは彼にとってちょっぴり辛いものだ。
     ハンスは8時15分の列車に乗る。もう7時半だ。時間がない。ハンスは走る。しかしカバンが重い。ハンスはタクシーを拾い、それで駅まで行く。
     キオスクで新聞と雑誌を買った。ハンスはそれら(sie)を車内で読む。

 II
  1. Ja, ich fahre nach Wien.
  2. Ja, ich fahre nach München.
  3. Ja, ich fahre nach Paris.
  4. Ja, ich fahre nach London.
  5. Ja, ich fahre nach Rom.
  6. Ja, ich fahre nach Haus.

 III
  1. Er fährt nach Tokyo.
  2. Er fährt nach Wien.
  3. Er fährt nach Salzburg.
  4. Er fährt nach Haus.
  5. Er fährt nach London.

Übungen (S.25)
 I

  1. Nein, sie liebt Hans nicht.
  2. Renate liebt Friedel.
  3. Ja, Hans liebt Renate.( er liebt sie. でもよい)
  4. 【ご自由に】

 II
  1. Ja, ich liebe dich.
  2. Ja ich liebe meine Eltern.
  3. Ja, ich habe Geschwister.

 III
  1. Ich habe drei Geschwister.
  2. Ich habe vier Geschwister.
  3. Ich habe keine Geschwister.
  4. Ich habe drei Geschwister.

 IV
  1. Eine Woche hat sieben Tage. 「一週間は七日」
  2. Ein Tag hat vierundzwanzig Stunden. 「一日は二十四時間」
  3. Alle Menschen werden Gebrüder (Brüder). 「人類皆兄弟船」(鳥羽一郎)
  4. Er hat keine Eltern mehr. 「あいつにゃもうおやじもおふくろもいねえのさ」
  5. Mein Vater hat immer keine Zeit. 「おやじはいっつも忙しい」

    【参考図書】
    「フロンティア英文法」(町田健 研究社 ¥1800)
     大学生になっても使える(というより大学生くらいになって初めて使いこなせる)高校英文法の参考書。
    「一歩進んだ英文法」(今井邦彦 他 研究社 ¥2580)
     大学生にならないと使えない(というより高校生で使いこなせたら尊敬に値する)英文法の参考書。英語学・言語学専攻者は必ず一度は眺めてみること。多くの大学生が高校卒業まで抱いていた「英文法」のイメージとまるで異なる世界に、ある種のカルチャーショックを受けること確実。


"Sprechstunde"(11.07.2001)
 教室で質問を受け付けます。出席は自由です。午後の「ドイツ語V」の時間に来ても構いません。


期末試験(18.07.2001)

Erinnern Sie sich?

Lektion1
 ドイツ語であいさつできますか?
 -ei- や -eu- や -äu- や st- や -ig のつづりを正しく読めますか?

Lektion2
 名詞の性にあわせて正しい定冠詞を選べますか?
 不定冠詞と定冠詞の違いは?

Lektion3
 動詞を主語にあわせて正しく人称変化できますか?新しく出た動詞を辞書で引けますか?
 ドイツ語の疑問文が書けますか?
 ドイツ語で自己紹介できますか?(氏名、住所、出身、職業など)

Lektion4
 動詞 haben と sein の人称変化を正しく書けますか?
 定冠詞 der の格変化をいろいろな名詞で正しく書けますか?
 不定冠詞 ein の格変化をいろいろな名詞で正しく書けますか?
 「これは○○の☆☆だ」とか「今日は◎◎の△△」という文をドイツ語で書けますか?

Lektion5
 動詞 fahren や geben や helfen や wissen などの人称変化が正しく書けますか?
 「これは私の☆☆だ」という文をドイツ語で書けますか?

Lektion6
 すべての人称代名詞を見分ける/書き分けることができますか?(例えば Sie と sie や ihm と ihn と ihr)
 基本的な名詞の単数形を書けますか?
 または、名詞の複数形からもとの形(単数形)を作れますか?
 月名と曜日名をドイツ語で書けますか?
usw.


ドイツ語V
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講試験の前に


第1講(11.04.2001)
 前期授業計画の説明と予告編ビデオ鑑賞。次回から本編です。


第2講(18.04.2001)
 Lektion1。挨拶のドイツ語は既に習った通りです。名前(ich heiße ...)職業(ich bin ...)、出身(ich komme aus ...)、そして同伴者の紹介(das ist mein / meine .....)。
 動詞の人称変化は、まず最も規則的なものだけを扱います。sein の変化を忘れた人は、教科書の表であらためておぼえるように。

Übungen1
 2

  1. Trinkst du gern Bier?
    「ビール好き?」【 Bier があるから『飲む』は明らか。主語は du 】
  2. Ihr spielt oft Tennis.
    「君たちはよくテニスをするね」【 ihr は授業ではほとんど扱っていないが du の複数形】
  3. Er heißt Thomas Braun.
    「彼はトーマス・ブラウンです」【 ist も使えないことはない】
  4. Heute ist Sonntag.
    「今日は日曜日だ」【本来は Heute ist es Sonntag. だが、非人称主語 es は省略。英語 Today is Sunday. と同じ】
  5. Wohin fahren wir heute?
    「今日はどこに行こうか?」【 wohin『どこ』、wo『どこ』、woher『どこから』の使い分けは必ずおぼえよう】

昨年度授業に関する質問に答えます。


第3講(25.04.2001)
 Lektion1(続き)。「私」と「君」のやりとりに必要な動詞の人称変化。その中でも規則変化をするもの(trinken や holen や tanzen)。
 次回ドイツ語の名詞の「性(gender)」を復習する前に、ラテン語の名詞を分類します。ポイントは名詞の語尾(-us / -a / -um)、またはその前後にある形容詞の語尾です。これによって、名詞を分類する基準としての「性」を理解しましょう。


第4講(02.05.2001)
 Lektion2。
 突然難しくなるような気がするかもしれないが、すべて既習の事項(のはず)です。
 Aachener Dom や Berliner Mauer など「地名+er(不変化)」で形容詞が作れることを知っておきましょう。名詞の性・数・格に関係なくこの形なのでとても便利。ちなみに「東京の」なら Tokioter です。方角は im ..... von ... のかたちでおぼえておきましょう。
 Was [ist das] für ein..... ?「どんな種類の〜?」の ein は、当然ながら、あとにくる名詞の性によって einen にも eine にもなります。ただし前置詞 für のうしろの名詞は4格です。気をつけましょう。
 文の前後関係と冠詞の形から名詞の性を知ることに慣れましょう。 ヒント;der Stadt は der がついているが男性名詞ではない。des がついたら女性名詞ではありえない。女性名詞の2格(所有格)に -s は絶対つかない。Franken「フランク人」は複数形だが本文中の定冠詞は die になっていない。等々。
 カール大帝がどれくらいスゴイ人なのかについては、次回じっくり説明します。

Übungen2
 2

  1. Das ist eine Stadt. Die Stadt heißt Aachen.
    「ここは町です。この町はアーヘンといいます」【 Stadt が女性名詞であることを知っていれば問題なし】
  2. Hast du einen Bruder? Nein, ich habe eine Schwester.
    「君には兄弟がいるの?いや、姉/妹が一人いる」
   【日本語の感覚にだまされないこと。「兄弟を持っている」だから ein Bruder(主語)ではなく einen Bruder(目的語)】
  3. Gehört der Wagen dem Mann? Nein, er gehört der Frau.
    「その車はあの男の人のですか?いや、それはあの女性のです」
   【辞書を引くべし! 『gehören +3格』で『〜に属している、〜のものである』】
  4. Der Lehrer fragt den Schüler, und der Schüler antwortet dem Lehrer.
    「先生は生徒に質問し、生徒は先生に答える」
   【これも日本語『〜尋ねる』の感覚に引きずられそうになる前に辞書を引きましょう。fragen の目的語は4格】
  5. Ich schenke der Mutter eine Tasche.
    「私は母にバッグをプレゼントする」【典型的な『授与の動詞+3格(ひと・間接目的語)+4格(もの・直接目的語)』のかたち】  


第5講(09.05.2001)
 Lektion2(続)。
 Man spürt die Gaben der Wälder.
 ほとんどこれだけです。あとは買い物の表現。
 Ich brauche...「〜が必要だ」や Da ist...「あそこに〜がある」や Das macht nichts!「かまわないよ」など、ちょっとした表現もおぼえておくと便利です。複数名詞の定冠詞の格変化は、本来 Lektion3 の内容ですが、ついでにこの回で見ておきます。3格に注意!

 ところで(以下、授業参加者の一部しかわからない話題→)ムーミンでおなじみ「スナフキン」は原語(スウェーデン語)では Snusmumrik( Snuffkin は英語名)、「おしゃまさん」は Too-ticki、そして「ニョロニョロ」はhattifnatt です。ちなみに日本で「ノンノ」だの「フロレンス」だのと呼ばれているのは Snorkfröken で、「スノークのお嬢さん」という意味しかありません。


第6講(16.05.2001)
 Lektion3。
 ドイツ語の名詞には複数形がいろいろあることと、「私は見る」ich sehe なのに「人が見る」は man sieht になっていることと、数字の読み方はとにかく練習するべきであるということと、英語で「ケルン」と言っても通じないこと、などを学びます。
 「〜がある」の表現 es gibt ..... は頻出です。注意点は2つ;

Übungen3
 1

  1. die Bäume ← der Baum (男)木
  2. die Gräber ← das Grab (中)墓
  3. die Münzen ← die Münze (女)硬貨
  4. die Kirchen ← die Kirche (女)教会
  5. die Babys ← das Baby (中)赤ん坊 【これは外来語で、もとは英語】

 3
  1. Wie viel Kirchen gibt es hier? Hier gibt es zehn Kirchen.
  2. Wie viel Kinos gibt es hier? Hier gibt es nur ein Kino.
  【よく見ると『ひとつだけ』なので、答えは単数形のままでよい】
  3. Wie viel Banken gibt es hier? Hier gibt es zwei Banken.
  【 die Bank はここではたぶん『銀行』ですが、『椅子』の時は複数形が異なります。調べてみましょう】
  4. Wie viel Kirchen gibt es hier? Hier gibt es vier Universitäten.
  5. Wie viel Kaufhäuser gibt es hier? Hier gibt es drei Kaufhäuser.
  【"Kaufhaus" を辞書で引こうとしたそこのあなた!"Kauf + Haus" だから das Haus の複数形を知っていれば充分】


第7講(23.05.2001)
 Lektion3(続)。
 fahren や sprechen の人称変化。特に wissen「知っている」の人称変化は不規則なので注意。なお、すべて前年度の既習事項なので、この期に及んで weiß を「ウェイブ」などとは読まぬように。
 es gibt 〜「〜がある」が現実の文では(『定動詞2位』の原則を保持するために)しばしば ...gibt es... となることをおぼえておきましょう。
  Es gibt viele Kirchen.       【主語動詞+目的語】
  In Köln gibt es viele Kirchen. 【副詞句動詞主語+目的語】

Übungen3
 2

  1. Sprichst du auch Deutsch? 「君もドイツ語できるの?」
  2. Sprich bitte langsam! 「ゆっくり話して」
   【du sprichst → Sprich! となる。Sprechen ではない。その場合 Sprechen Sie bitte lagsam! で主語は省略できない。】
  3. Tut mir leid, das weiß ich leider nicht. 「すみません、それは知りません」
   【wissen の変化と共に、語順にも注意。目的語+動詞+主語…となっている】
  4. Wohin fährst du morgen? 「明日どこ行く?」
  5. Bitte rufen Sie die Polizei! 「警察を呼んで下さい!」


第8講(30.05.2001)
 Lektion4。
 人称代名詞の3格(間接目的語)と4格(直接目的語)。特に3格の形(ihnen や uns や ihm や ihr)に慣れることが今回のポイントです。
 辞書で動詞や形容詞を調べる時、いっしょに使われる名詞の格や前置詞を見るようにしましょう。例えば gefallen や helfen、または stolz などを引いてみると、日本語とは随分用法が異なることに気付くでしょう。

Übungen3
 1

  1. Wir suchen den Ball. Wer hat ihn / es / den / das?
   「私たちはボールを探している。誰がそれを持っているの?」
   【den Ball が男性名詞だから、本来は代名詞も男性 ihn『彼を』。しかし実際には中性 es 『それを』でも問題ない。また人称代名詞のかわりに冠詞をそのまま指示代名詞として使ってもよい。その場合、男性名詞なら den だが、中性 das でも誤りではない】
  2. Hilfst du mir, Peter? Ja, ich helfe dir.
   「ペーター、僕を手伝ってくれないか?いいよ、君を手伝おう」
   【日本語「私を助ける」「君を助ける」から4格を想像しがちだが、helfen の目的語は3格なので注意!】
  3. Wie gefällt Ihnen der Film? Er gefällt mir / uns gar nicht.
   「あなた/あなた達この映画は気に入った?それは全然私/私たちの気に入らない」
   【gefallen は『気に入る』人間が3格の目的語で、『気に入られる』ものが主語。問いの答えを直訳すると「それは私に全然気に入らない」となる。
    Er は「彼」でなく der Film「その映画」をさす。また Ihnen を『あなた』と見るか『あなた達』と見るかで、答えが少し違ってくる】
  4. Ich kenne Peters Frau nicht. Kennst du sie?
   「僕はペーター奥さんは知らないんだけど。君は彼女を知ってる?」
   【問うているのは『ペーター』じゃありません、『ペーターの妻』です。よく注意して読むこと】

 2  【それぞれの動詞を辞書で調べること】
  1. Im Urlaub fliegen wir nach Spanien. 「休暇はスペインに(飛行機で)行こう」
  2. Komm doch mal zu uns! 「とりあえず僕らのところにおいでよ」
  3. Wir fahren an die Ostsee zum Baden. 「バルト海へ泳ぎに行く」
   【ここは nach ではない。前置詞のあとが die Ostsee と4格になっているのもヒントになります】
  4. Oft gehe ich zu Fuß in die Stadt. 「よく歩いて町へ行く」
   【3.と同じ。前置詞のあとの die Stadt は4格】


第9講(06.06.2001)
 Lektion4(続)。
 6月5日放送のNHKテレビ「ドイツ語会話」を見る。ほとんどそれだけ。
 今回紹介した Herbert Grönemeyer についてはドイツの公式HP "Grönland" をチェックされたし。

 動詞 gefallen「気に入る」の使い方、ふたたび。

    「それは私の気に入った」「私はそれが気に入った」
    × Ich gefalle das.
    △ Das gefällt ich.
    〇 Das gefällt mir.
    (直訳)「それは私に気に入る
 気に入った本人が主語なのではありません!気に入られた対象が主語なのです。日本語とヨーロッパの言語は違うのです。
(※ためしに英和辞典で動詞 please を調べてみられたし。意外な発見があるはず)
 モノが主語なのだから、動詞 gefallen が1人称(ich gefalle)や2人称(du gefällst)で用いられることはまずない。ほとんどの場合3人称単数(gefällt)です。
    Der Film gefällt mir. 「その映画は私の気に入った」
    Die Blume gefällt uns. 「その花は私たちの気に入った」
    Das Buch gefällt ihr. 「その本は彼女の気に入った」
 もちろん、モノが複数なら動詞も複数(gefallen)に決まってます。
    Die Filme gefallen mir. 「それらの映画は私の気に入った」
    Die Blumen gefallen uns. 「それらの花は私たちの気に入った」
    Die Bücher gefallen ihr. 「それらの本は彼女の気に入った」


第10講(13.06.2001)
 教育実習で誰も来とらん!特別企画
   「三十年戦争と神聖ローマ帝国の没落」
     〜彼らはなぜ窓から放り出されたか〜

Übungen5
 2
 【nicht の位置は多少自由ですが、ここでは最も自然な語順にしています】
  1. Das Buch gefällt mir nicht.
    「この本は気に入らない」
  2. Er hat keinen Hunger.
    「あいつ腹は減ってないよ」
   【名詞 Hunger を否定する kein は不定冠詞 ein と同じ位置、同じ格変化】
  3. Kommen Sie heute nicht?
    「今日来ないの?」
  4. Diese Kirche ist nicht alt.
    「この教会は古くない」
   【形容詞を否定する時はすぐ前に置く】
  5. Wir haben kein Auto.
    「うちに車はない」


第11講(20.06.2001)
 Lektion4(少々続)。
 erinnern「思い出させる」の使い方。
  英語 remind と同じように何か誰かの記憶を呼び起こす、という他動詞なので日本語の感覚で「ひと」を主語にすることはできない。
    Das erinnert mich an die vergangene Zeit.
    「それは私に過ぎ去った時を思い出させた」
  「ひと」で始める時は再帰代名詞が必要。
    Ich erinnere mich an die vergangene Zeit.
    「私は過ぎ去った時をおぼえている」(直訳『私は私自身に思い出させる』)


 Lektion5。この課のポイントは所有代名詞の使い方ですが、もう説明する必要ないでしょ?
 ちょうどドイツ語Tの授業で説明しているのでそちらをご覧下さい。

Übungen5
 1


 3
  1. カール大帝(シャルルマーニュ).
    siebenhundertzweiundvierzig bis achthundertvierzehn
  2. マルティン・ルター
    vierzehnhundertdreiundachtzig bis fünfzehnhundertsechsundvierzig
  3. ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
    siebzehnhundertneunundvierzig bis achtzehnhundertzweiunddreißig
  4. ベルリンの壁
    neunzehnhunderteinundsechzig bis neunzehnhundertneunundachtzig


第12講(27.06.2001)
 Lektion5(続)。
 Lektion6。
 分離動詞については既に学習しています。ここでは普通の文から分離動詞を見破る手順をひとつ;
@ん、文末の an は何かしら?
 Ich glaube, jetzt fängt das Glockenspiel "Der Meistertrunk" an.

A分離動詞かも…じゃ動詞は fängt だから
 Ich glaube, jetzt fängt das Glockenspiel "Der Meistertrunk" an.

Bすると分離する前の形は an + fängt だから
   anfängen

C待てよ?この ä は、たまたま人称変化でついてるだけかも(ich fahre, du fährst みたいに)…辞書で調べてみると
   anfangen「始める、始まる」

 分離動詞を使って文を書くときは (i) 分離した前つづり(an, auf など)を文末に置く (ii) 残った動詞を主語にあわせて人称変化させる  初心者は特に(ii)を忘れがちなので注意。

Übungen6
 1


第13講(04.07.2001)
 Lektion6(続)。
 今回で片付けます。
 dass 構文(旧正書法 daß でもよろしい)

Übungen6
 2

  1. dass(旧正書法 daß でも可)
    「家にいるんじゃないかな」
  2. Obwohl
    「病気だったのに働いていた」
  3. wenn
    「おひまなら電話ちょうだい」
  4. weil
    「喉が渇いていたのでビールを一杯飲んだ」
 3 【道案内の部分のみ日本語訳】


"Sprechstunde 1"(11.07.2001)
 引き続き教室で質問を受け付けます。出席は自由です。午前の「ドイツ語T」の時間に来ても構いません。


"Sprechstunde 2"(18.07.2001)
 引き続き教室で質問を受け付けます。出席は自由です。前回と違って午前の「ドイツ語T」の時間はもう試験中なので、来ちゃいけません。


期末試験(25.07.2001)

Erinnerst du dich?
 ほぼすべての文法項目は昨年度教科書「とっても欲ばりなドイツ語教科書」で既習。再確認せよ。

Lektion1
 動詞の人称変化が正しく書けますか?
 動詞 sein の人称変化が書けますか?sein を使った文を理解できますか?

Lektion2
 基本的な名詞を正しい定冠詞/不定冠詞の形といっしょに書けますか?
 名詞の格(特に3格と4格)を正しく書き分けられますか?
 動詞 haben の人称変化が書けますか?haben を使った文を理解できますか?

Lektion3
 基本的な名詞の単数形を書けますか?
 または、名詞の複数形からもとの形(単数形)を作れますか?
 fahren や heißen や sprechen や sehen や wissen などの人称変化が書けますか?
 「es gibt+4格」をもちいた文を理解できますか?自分で書けますか?

Lektion4
 すべての人称代名詞を見分ける/書き分けることができますか?(特に3格と4格)
 「町に住んでいる」と「町へ行く」を同じ前置詞を使って書き分けられますか?
 基本的な前置詞の意味とそれぞれの「格支配」がわかりますか?

Lektion5
 定冠詞 der の変化にならって指示代名詞 dieser や人称代名詞 mein の変化が書けますか?
 不定冠詞 ein の変化にならって否定代名詞 kein の変化が書けますか?「時間がない」とドイツ語で言えますか?

Lektion6
 分離動詞 ansehen や anfangen や aufstehen を使った文が書けますか?
 Ich glaube, dass dieses Fest den Leuten viel Spaß macht. ってどういう意味?

おまけ
 基本的な数詞を読めますか?
usw.


2001年度後期講義日程

ドイツ語U
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講試験の前に


第1講(26.09.2001)
 後期授業計画の説明。
 ヴィデオで Wien(Österreichs Hauptstadt)を見る。

Hotel Sacher, Wien(井浦撮影)
ここのチョコレートケーキが名物「ザッハトルテ Sachertorte 」


第2講(03.10.2001)
 Lektion7。
 前置詞の使い方。
 前置詞の意味は、おぼえるしかござんせん(英語の知識で見当がつくのは in や zu 、あるいは für くらいでしょう)。問題は前置詞の使い方です。

@前置詞によってうしろの名詞の格が決まっている(たいていは3格か4格);

A二通りの格が(といっても3格・4格のみ)あるものは、それぞれ意味が異なる;  こうした文を読むときは、うしろの名詞の格をおぼえていなくても動詞を見れば、だいたいの意味を推量することができます。つまり↓


第3講(10.10.2001)
 Lektion7(続)。
 前置詞ふたたび。
 前置詞+定冠詞はしばしば融合します。とりあえず読んだ時に気付くようにしましょう。ニュアンスの違いが少々ありますが、最初は余り気にしなくてよいでしょう。

Übungen (S.29)
 I

  まずは本などに載っている名訳です;

  …てこれじゃもとのドイツ語とかけ離れすぎなので、もう少し逐語訳します;

 II
  1. Woher kommt der Rhein? Er kommt von der Schweiz.[ aus der Schweiz も可]
  2. Der Rhein fließt in den Bodensee.
  3. Am Rhein ist es sehr romantisch.
  4. Für Europas Wirtschaft ist der Rhein sehr wichtig.[ Europas Wirtschaft は無冠詞]
  5. Auf dem Rhein fahren sehr viele Schiffe.
  6. Und im Rhein leben viele Fische.

 III
  1. Bitte, legen Sie die Zeitung auf den Tisch!
  2. Wo liegt jetzt die Zeitung? Sie liegt auf dem Tisch.
  3. Was legen Sie auf den Tisch? Eine Zeitung.
  4. Wo steht der Tisch? Der Tisch steht im Zimmer.

 授業でよく口にするかも知れないので憶えておくと便利かも知れない用語(八)


第4講(17.10.2001)
 Lektion8。まずこの課の「文のパターン 1」「文のパターン 2」「文のパターン 3」の内容が…動詞の時制を除けば…まったく同じであることに着目してください。
 a) 動詞の過去形
 ドイツ語の(というよりヨーロッパのすべての言語に)動詞にも、英語の動詞と同じ三変化があります。
 ドイツ語の動詞の過去形は二つの点を除いて英語のそれと同じです。つまり;  で、英語と違うのは次の点です;  Cでギョッとした人、早まってはいけません。実は過去形の人称変化は現在形の場合より簡単です;

lernen → lern- → lernte 【英語 learn → learned ただしイギリス英語 learnt

現在形 過去形
ich
lerne lernte
du
lernst lerntest
er/sie/es
lernt lernte
wir/Sie/sie
lernen lernten

 ご覧の通り、過去形の1人称と3人称にはあらためて語尾をつける必要がありません。ついでに、教科書に表が載っていない不規則変化も見ておきましょう;

kommen → kam 【変わっているのは語幹母音 -a- 。英語 come → came 】

現在形 過去形
ich
komme kam
du
kommst kamst
er/sie/es
kommt kam
wir/Sie/sie
kommen kamen

geben → gab 【変わっているのは語幹母音 -a- 。英語 give → gave 】

現在形 過去形
ich
gebe gab
du
gibst 【×gebst】 gabst
er/sie/es
gibt 【×gebt】 gab
wir/Sie/sie
geben gaben

fallen → fiel 【変わっているのは語幹母音 -ie- 。英語 fall → fell 】

現在形 過去形
ich
falle fiel
du
fällst 【×fallst】 fielst
er/sie/es
fällt 【×fallst】 fiel
wir/Sie/sie
fallen fielen
↑これに ge- をつけるとそのまま動詞 gefallen の変化になります。

sein → war 【英語 was または were 】

現在形 過去形
ich
bin war
du
bist warst
er/sie/es
ist war
wir/Sie/sie
sind waren

haben → hatte 【 habte じゃないので注意。英語 have → had 】

現在形 過去形
ich
habe hatte
du
hast 【×habst】 hattest
er/sie/es
hat 【×habt】 hatte
wir/Sie/sie
haben hatten

Übungen (S.33)
 I

  1. Nein, ich bin noch nie in Wien gewesen.
  2. Nein, ich bin noch nie in Salzburg gewesen.
  3. Nein, ich bin nicht öfters in Berlin gewesen.
  4. Nein, ich habe noch keinen Kaiser in Wien gesehen.
  5. Nein, ich habe den Arzt nicht besucht.【 keinen Arzt とは言わない】

 II
  1. In der Schule lernte ich Englisch.
  2. Er rauchte viel Zigaretten.
  3. Das war nicht gesund.
  4. Er starb früh. Aber seine Frau lebte lange.


第5講(24.10.2001)
 Lektion8(続)。
 この課の本文の中でもう一つ重要なことは動詞 gefallen と schmecken の使い方。例えば「私が」気に入っていたりおいしかったりしてもドイツ語で ich gefalle... とか ich schmecke... などとは言いません。この種の動詞の主語は、気に入ったりおいしかったりする「もの」の方です。「ひと」は間接目的語です。
 このように知覚や感情をあらわす動詞主語に「もの、こと」、目的語に「ひと」をとる例はヨーロッパの言語ではぜんぜん珍しくありません; 今後のために慣れておきましょう。こちらも参考にどうぞ。
 なお gefallen は fahren などと同じく、2人称と3人称で語幹の母音が a ⇒ ä と変わります


第6講(31.10.2001)
 Lektion8(続)。
 b) 動詞の過去分詞
 ドイツ語の動詞の過去分詞はあらゆる点で英語のそれと同じです。つまり;  英語の完了形は「have+過去分詞」ですが、ドイツ語もたいてい・・・・haben+過去分詞」です。  なぜ「たいてい」なのか?実は、次のような動詞では「sein+過去分詞」なのです。 と、このように「移動」「変化」「状態」などをあらわす基本動詞では haben を使いません。実際の使用頻度が高い(しかも過去形・過去分詞の変化はどれも不規則な)ものばかりです。例文で使いながらおぼえましょう。
 ドイツ語では過去のできごとをあらわすのに過去形でなく現在完了形を用いる傾向があります( war や hatte や助動詞は過去形の方が好まれます)。会話を身につけたい人は、まず完了形をおぼえましょう。

Übungen (S.33)
 III

  1. In der Schule habe ich Englisch gelernt.
  2. Er hat viel Zigaretten geraucht.
  3. Das ist nicht gesund gewesen.
  4. Er ist früh gestorben. Aber seine Frau hat lange gelebt.


第7講(07.11.2001)
 Lektion8(続々)。
 さらに現在完了形の練習、そして
 c) 未来の助動詞は werden。この時、動詞の原形(英語と同じです、忘れずに原形に戻すこと!)は文末ですが、この使い方は他の助動詞でも同じです(→S.35)。  しかし、教えておいて身もふたもない話ですが、実際のドイツ語会話でこのような構文はあまり使いません。なぜなら、ドイツ語では英語でいう「現在進行形(be+〜ing)」や「未来形(will+〜)」にあたる表現はすべて現在形で表現するのが普通だからです(英語も昔はそうでした)。

Übungen (S.33)
 IV

  1. In der Schule werde ich Englisch lernen.
  2. Er wird viel Zigaretten rauchen.
  3. Das wird nicht gesund sein.
  4. Er wird früh sterben. Aber seine Frau wird lange leben.

Quiz (S.32)【これは自分で調べてみましょう】


第8講(14.11.2001)
 Lektion9(前フリ)。
 助動詞の用法。詳しくはこちらをどうぞ。なお助動詞も人称変化しますが、一般動詞とは違って1人称と3人称の形がまったく同じです…と聞いて過去形の人称変化を思い出した人は鋭い!


第9講(21.11.2001)
 Lektion9(本編)。
 助動詞の用法…上の注意!
 教科書S.35にドイツ語の助動詞が英語の助動詞と並べて書いてありますが、似ているのはあくまでも形だけ(歴史的に同じ言語から出てるんだから当然です)、意味は少し、または全然違うのです。例えばおっとこのあとは授業で

Übungen (S.37)
 I

  1. Nein, hier darf man nicht rauchen.
  2. Nein, hier darf man nicht parken.
  3. Ja, ich kann schwimmen.
  4. Ja, ich muss schon nach Haus gehen.
  5. Ja, ich will mit Ihnen tanzen gehen.

 II
  Der Chef: Frau Groth, können Sie mit mir ins Theater gehen?
      「グロートくん、一緒に劇場へ行かないか」
  Fr.Groth: Ja, ich will schon, aber ich kann nicht.
      「はあ、行きたいんですけど、行けないんです」
  Der Chef: Warum können Sie nicht gehen?
      「どうして行けないんだね」
  Fr.Groth: Ich darf nicht.
      「行っちゃだめなんです」
  Der Chef: Wieso dürfen Sie nicht?
      「なんで行っちゃだめなんだね」
  Fr.Groth: Ich muss zu Hause bleiben.
      「うちにいないといけないんです」
  Der Chef: Warum müssen Sie zu Hause bleiben?
      「だからどうしてうちにいないといけないんだね」
  Fr.Groth: Mein Mann liegt krank im Bett.
      「夫が病気で寝てるんです」

 III
  1. Er kommt nicht, weil er krank ist.
  2. Sie bleibt zu Haus, wenn es regnet.
  3. Es ist nett, dass Sie pünktlich kommen.


休講(28.11.2001)
学生大会へ行きなさい。
@第36期総括A第36期決算報告B第37期行事予定案C第37期予算案D第36期役員任期終了の挨拶E第37期執行委員立候補者紹介F会則及び諸規約細則についてGその他
 


第10講(05.12.2001)
 Lektion9(まだまだ)。
 従属節の用法。
…で、従属節ってなあに?それはね  @は単なる文です(『単文』といいます)が、Aの後半部 that he is sick は前半部 she says がなければ意味をなしません。こういう文を従属節(または副文)といいます。ちなみに前半部は主節(主文)です。もう一組;
 で、ドイツ語に話を戻します。英語と異なる点はただ一つ;従属節では動詞が最後  おわかり?ではもう一組;  語順を意識して書けるようになるより、まずは読んで気づくようになりましょう。

発展!Cは次のようにも書きかえることができます。

 さて、どこが違うかわかりますか?
 Lektion10。形容詞の格変化…は来週。


第11講(12.12.2001)
 Lektion10(続)。
形容詞の格変化についてはこちらこちらをご覧ください。さらに詳しく学びたい人は別室へどうぞ⇒⇒⇒形容詞の語尾変化
 ここではとりあえず試験前の注意;
@ 表からおぼえるのは大変。実例で多く出るものだけおぼえよう。
A すべては冠詞の性・格変化が基本。教科書15ページを活用しよう。
B 何かイヤになったら窓を開けて空を見上げよう。(そ…そら?)

買い物にありがちな会話 いろいろあるので好きなのをどうぞ
「いらっしゃいませ」(英 May I help you?)
 Kann ich Ihnen helfen? 【英 Can I help you? 】
 Kann ich Ihnen behilflich sein? 【動詞 helfen → 形容詞 behilflich 】
 Was kann ich für Sie tun? 【英 What can I do for you? 】
 Was darf es sein? 【どういたしましょうか】
「〜が欲しいのですが」(英 I would like .....)
 Ich möchte .....
 Ich hätte gern .....
 Haben Sie hier .....? 【〜はありますか】

möchte と hätte については教科書S.54以降を参照せよ。
でもとりあえずそのままおぼえる方が早い。

Übungen (S.41)
 I

  1. Ich möchte einen weißen Rock haben.
     「私は白いスカートが欲しいのですが」
  2. Renate kauft einen blauen Rock und eine blaue Bluse.
     「レナーテは青いスカートと青いブラウスを買う」
  3. Sie sucht etwas Modernes, findet aber nichts Gutes.
     「彼女は何か今風なものを探したが、いいものは見つからなかった」
  4. Herr Klee hat von einer jungen Dame diese rote Krawatte. Frau Klee wurde eifersüchtig.
     「クレー氏が若い女性からこの赤いネクタイをもらったので、クレー夫人は妬いている」
  5. "Die junge Dame" war ihre eigene Tochter, Renate.
     「『若い女性』とは彼女自身の娘、レナーテだった」

 II
  1. Köln ist eine alte Stadt am Rhein.
     「ケルンはライン河畔の古い都市です」
  2. Bonn ist eine kleine Universitätsstadt.
     「ボンは小さな大学都市です」
  3. Renate öffnet die große Tür.
     「レナーテは大きなドアを開けた」
  4. Eine junge Verkäuferin kommt zu ihr.
     「若い店員(女)が彼女のところに来た」【 ihr は sie の3格】
  5. Renate kauft für den Vater eine rote Krawatte.
     「レナーテは父親に赤いネクタイを買った」

 III
  1. Dort steht ein sportlicher Wagen.
     「そこにあるのはスポーツカーだ」
  2. Der Kölner Dom hat zwei spitzen Türme.
     「ケルン大聖堂にはとがった塔が二つある」
  3. Hier ist eine junge Frau.
     「ここに若い女性がいる」
  4. Da sitzt ein alter Mann.
     「そこに老紳士が座っている」


第12講(19.12.2001)
Stille Nacht, heilige Nacht
    Stille Nacht, heilige Nacht!
    Alles schläft, einsam wacht
    Nur das traute, hochheilige Paar,
    Holder Knabe im lockigen Haar,
    Schlaf in himmlischer Ruh'!(くりかえし)

    Stille Nacht, heilige Nacht!
    Hirten erst kundgemacht,
    Durch der Engel Halleluja
    Tönt es laut von fern und nah:
    Christ, der Retter, ist da!(くりかえし)

    Stille Nacht, heilige Nacht!
    Gottes Sohn, o wie lacht
    Lieb' aus deinem göttlichen Mund,
    Da uns schlägt die rettende Stund',
    Christ, in deiner Geburt!(くりかえし)

(J.Mohr)


der Christstollen


Fröhliche Weihnachten und ein Glückliches Neues Jahr!
Froue Weihnachdn und a Froos Neis Jōr!
¡Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo!
Joyeux Noël et Bonne Année!
annum novum faustum felicem!

[上から 標準ドイツ語、バイエルン方言、スペイン語、フランス語、ラテン語]


第13講(09.01.2002)

Billig Zurückhalten & Wiese Wald

 Lektion11。
 分離動詞。実際の使い方や、辞書での確認の仕方は教科書をご覧ください。ここでは、分離するアタマの部分(文法用語では『分離動詞の前つづり』と呼びます)をズラリと並べておきます。ほとんどが前置詞として使われるもので、意味もほぼそのままなので、前置詞としておぼえておくのも一つの方法です;  これらにあてはまらないもの(be- ,emp- ,ent- ,er- ,ge- ,ver- ,zer- など)は分離動詞ではない、ということです。例えば;  同じものでも分離したりしなかったりという場合がたまにあるので注意(意味はもちろん変わります);  で問題は、ふつ〜のドイツ語の文を読んで「あ!分離動詞だ」と気付くにはどうするか…ですが、これについてはドイツ語Vで説明しているのでこちらをご覧ください。

Übungen (S.45)
 I

  1. Der Zug fährt um 6 Uhr ab. 【abfahren】
     「列車は6時に発車する」
  2. Der D-Zug nach Hamburg fuhr um 12 Uhr ab. 【abfahren】
     「ハンブルク行き普通列車は12時に発車した」
  3. Der D-Zug nach Hamburg ist schon abgefahren. 【abfahren】
     「ハンブルク行き普通列車はすでに発車していた」
  4. Das Kino fing um 17 Uhr an. 【anfangen】
     「映画は17時に始まった」
  5. Renate fängt mit dem Studium an, wenn sie das Abitur gemacht hat. 【anfangen mit...】
     「レナーテがから[大学の]勉強を始めるのは[高校の]卒業試験を終えた時だ」
  6. Es hat schon angefangen zu regnen. 【anfangen】
     「もう雨が降り始めていた」
  7. Es ist schön, Sie hier unverändert anzutreffen. 【antreffen】
     「おかわりなくて何よりです」【ここであなたに変わらないままで会うことは素晴らしい】

 II
  1. Wie geht es Ihnen? Danke, es geht mir gut.
     「あなたはお元気ですか?どうも、私は元気です」
  2. Wie geht es dir? Danke, es geht mir gut.
     「君は元気かい?どうも、元気だよ」
  3. Wie geht es euch? Danke, es geht uns gut.
     「君たちは元気かい?どうも、私たちは元気さ」
  4. Haben Sie mit dem Studium angefangen? Ja, .....
     「[大学の]勉強は始められましたか?はい」
  5. Haben Sie Lust, mit mir Kaffee zu trinken? Ja, .....
     「いっしょにコーヒーでも飲みませんか?はい」
  6. Regnet es? Ja, es regnet.
     「雨が降ってるの?ええ」
  7. Hat es schon angefangen zu regnen? Ja, .....
     「雨が降り出したの?ええ」


"Sprechstunde"(16.01.2002)
 教室または講師控室で質問を受け付けます。出席は自由です。午後の「ドイツ語W」の時間に来ても構いません。


"Sprechstunde" 2(23.01.2002)
 教室または講師控室で質問を受け付けます。出席は自由です。午後の「ドイツ語W」の時間に来ても構いません。


期末試験(30.01.2002)

Alles in Ordnung?

Lektion7
 主要な前置詞の意味と用法をおぼえていますか?
 英語の前置詞と決定的に違う点はどこですか?ドイツ語で「家の前にいる」と「家の前に行く」の違いは何ですか ?

Lektion8
 動詞の過去形や過去分詞の作り方がわかりますか?
 不規則な過去形・過去分詞の主なものをおぼえていますか?不明な変化形に出会った時はどうやって調べますか?
 ドイツ語の動詞の過去形を使うとき、注意しなければいけないことは何ですか?英語とどこが違いますか?
 ドイツ語の現在完了形を使うとき、注意しなければいけないことは何ですか?英語とどこが違いますか?
 「私はこのケーキが気に入っている」をドイツ語で書けますか?

Lektion9
 主要な6つ(または7つ)の助動詞の原形と人称変化をおぼえていますか?
 助動詞の意味を判別できますか?英語と同じ点、違う点はどこですか?
 助動詞を含む文を書くとき注意すべきことは何ですか?英語とどこが違いますか?
 Ich weiß nicht, warum er kommt heute noch nicht.(どうして彼が今日まだ来ないのかわからない)は間違いです。どこがどう間違っているのでしょうか?

Lektion10
 [冠詞+]形容詞+名詞の格変化が正しく書けますか?なぜ形容詞は語尾変化するのですか?特におぼえなければならないのはどんな場合ですか?
 ドイツ語圏の商店で店員とやりとりする決まり文句をおぼえていますか?

Lektion11
 分離動詞 an|fangen や ab|fahren を使ってドイツ語の文を書けますか(現在・現在完了)?
 ドイツ語の zu+不定詞を使うとき注意すべきことは何ですか?英語とどこが違いますか?
 「ドイツ語の勉強は難しい」や「今日は寒い」をドイツ語でいえますか?


ドイツ語W
第1講第2講第3講第4講第5講第6講第7講第8講第9講第10講第11講第12講第13講第14講試験の前に


第1講(26.09.2001)
 後期授業計画の説明。
 恒例!井浦伊知郎 ぶらり旅自慢。

"Der Kuss" von Gustav Klimt (1908)


第2講(03.10.2001)
 Lektion7。
 ポイントは助動詞の用法。
 基本的には英語の will や must や can に近いのですが、語順(特に動詞原形の位置)と意味(特に will と wollen )が少し違ったりするのでよ〜く気をつけて。  助動詞の人称変化は表で見るとややこしそうですが
 können > kann  wollen > will  müssen > muss 
であることをまずおぼえて下さい(動詞の中にあるこのような母音を『幹母音』といいます)。あとは du ...st であることを思い出せば単数の人称変化はすぐにできます。
 疑問文にする場合は、助動詞が文の本動詞なのですから、助動詞を文頭に移動させるだけで完成です。主語からうしろはな〜んにもしなくていいので、考え過ぎないこと。
 本文中でやや込み入った表現を見ておきましょう;  ここでは「もしAならばB」という構文になっているのですが、動詞の位置に注意してください。とりあえず読むときに「おっ、英語でいう when A [then] B の構文だな」と気付くくらいにはなりましょう(自分で書けるようになればなお良いが)。  次の文は、動詞 herbergen の訳に工夫が必要です;  beherbergen(be-hér-bergen と区切ります) は本来「泊める」です。旅行前にはむしろ das Jugendherberge「ユースホステル」をおぼえましょう(おっと、日本でユースホステル協会の会員になっておくのを忘れずに)。


第3講(10.10.2001)
 Lektion7(続)。
 副詞ひとつで微妙な言い回しが可能になるというドイツ語会話の醍醐味;  もしこれらの副詞がないと、ちょいとニュアンスが変わってしまい、会話がぎこちなくなります。ドイツ語は繊細ですね。

Übungen7
 1

  1. Ich arbeite in Deutschland.
   ⇒ Ich will in Deutschland arbeiten.
  2. Er kommt morgen wieder spät nach Hause.
   ⇒ Er wird morgen wieder spät nach Hause kommen.
  3. Geben Sie mir bitte das Salz!
   ⇒ Können Sie mir bitte das Salz geben!
  4. Wir fahren morgen nach Berlin.
   ⇒ Wir möchten morgen nach Berlin fahren.

 2
  1. Hier muss man nur 50 fahren.【主語は単数形 man 】
    ここでは50キロまでしか走れない。
  2. Autos müssen hier halten.【主語は複数形 Autos 】
    車はここでストップ。
  3. Hier darf man parken.
    ここでは駐車してもよい。
  4. Autos müssen jetzt anhalten.
    [赤信号で]もう止まらなければならない。
  5. Jetzt darf man weiterfahren.
    [青信号で]もう走り出してもよい。


第4講(17.10.2001)
 Lektion8。
 本日の上映作品「星空の音楽会 The Hollywood Bowl」
〜曲目 ヨハン・シュトラウス「こうもり Fledermaus 」序曲〜

人名一覧(あえて原音に忠実にカナ書きしました)

 動詞 einfallen の用法に注意。そもそも@これは分離動詞です。またA2人称と3人称で du fällst..... ein 、er/sie/es fällt..... ein と母音が変わります。
 さらにB「私が思いついた」でも ich falle..... ein と書いてはいけません。これは gefallen などと同様「もの、こと」が主語です。したがって;

 となります。「ひと」はあくまで目的語(3格)です。ゆめゆめお忘れなく。
【どうしても ich で始めたいときは lassen を使って再帰表現(→Lektion4) にしましょう;Ich lasse mir etwas Besseres einfallen. 直訳『私は 私にもっといいことを思いつかせる』】


第5講(24.10.2001)
 Lektion8(続)。
 本日の上映作品「ワルツの王様 Johann Mouse」
〜曲目 シュトラウス&バッハ各種〜

 文教祭終了=あとのまつり特別企画「『ウィーン体制』とメッテルニヒとナポレオンとジャコバンとフランス革命とアメリカ独立戦争」
 同じ宮殿でも事前に勉強して見なければただの「きれいなお城」なのです。ところでメッテルニヒあるいはメターニヒ(1773〜1859)のフルネームってごぞんじ?クレーメンス・ヴェンツェル・ロタール・グラーフ・メターニヒ Clemens Wenzel Lothar Graf Metternich です。ついでに、日本の教科書にはたいてい顔が載っていないので、こちらでどうぞ(左写真)。


第6講(31.10.2001)
 Lektion8(続々)。
お知らせ! この課の会話(P.31)はサッカー用語が多くて難しい割に得るものが少ないのですっ飛ばします。本文の日本語訳はこちら
…前から思うんだけど、この教科書の著者の中にサッカー好きがいるに違いない、絶対。

形容詞の語尾変化。
 表があるからおぼえなさい。以上。
…ま、これじゃあ語学嫌いが増えるでしょうな。
 大切なことは なぜ形容詞の語尾が変化する必要があるのか を自分の頭でちょっと考えてみることです。
 よろしいか?(Alles klar?)
 では、別室でゆっくり説明しましょう。こちらへどうぞ⇒⇒⇒形容詞の語尾変化

@冠詞もなにもないとき

男性名詞
女性名詞
中性名詞
複数
1格
guter Mann
gute Frau
gutes Buch
gute Leute
2格
guten Mannes
guter Frau
guten Buches
guter Leute
3格
gutem Mann
guter Frau
gutem Buch
guten Leuten
4格
guten Mann
gute Frau
gutes Buch
gute Leute

  

A不定冠詞( ein )があるとき または人称代名詞( mein, dein, sein, Ihr, ..... )があるとき

男性名詞
女性名詞
中性名詞
複数
1格
ein guter Mann
eine gute Frau
ein gutes Buch
meine guten Leute
2格
eines guten Mannes
einer guten Frau
eines guten Buches
meiner guten Leute
3格
einem guten Mann
einer guten Frau
einem guten Buch
meinen guten Leuten
4格
einen guten Mann
eine gute Frau
ein gutes Buch
meine guten Leute

  

B定冠詞( der )があるとき または指示代名詞( dieser, jener, ..... )があるとき

男性名詞
女性名詞
中性名詞
複数
1格
der gute Mann
die gute Frau
das gute Buch
die guten Leute
2格
des guten Mannes
der guten Frau
des guten Buches
der guten Leute
3格
dem guten Mann
der guten Frau
dem guten Buch
den guten Leuten
4格
den guten Mann
die gute Frau
das gute Buch
die guten Leute

 どうです、どんどん色が減っていくでしょう?本日OHPで行った練習についてはこちらをどうぞ。


第7講(07.11.2001)
 形容詞の語尾変化、まだまだ。
 今回は主に4格(直接目的語)の例で練習しましょう;

A. 形容詞+名詞
  大雑把に言うと定冠詞の語尾そっくり
(1) Ich habe großen Hunger.(...den Hunger)
(2) Ich habe großen Durst.(...den Durst)
(3) Er trinkt kaltes Bier.(..das Bier)
(4) Sie trinkt frische Milch.(...die Milch)
(5) Wir haben gute Freunde.(...die Freunde)
(6) Ich sehe gern deutsche Filme.(...diee Filme)
(7) Ich sehe gern französische Gemälde.(...die Gemälde)

B. 不定冠詞+形容詞+名詞
  大雑把に言うと不定冠詞の語尾そっくり(中性を除く)
(1) Wir haben einen kleinen Garten.
(2) Wir haben ein kleines Haus.
(3) Wir haben eine kleine Garage.
(4) Er hat eine teure Stereoanlage.
(5) Er hat einen teuren Computer.
(6) Er hat einen teuren Sportwagen.

※ 形容詞に語尾がつくと(たまに)母音が落ちる
teuer+-e → teuere → teure

C. 定冠詞+形容詞+名詞
  大雑把に言うと大した語尾ではない
(1) Dieser deutsche Wein isr sehr teuer.
(2) Dieses große Haus gehört dem Mann dort.
(3) Mögen Sie dieses deutsche Bier? なお比較級・最上級についてはおおむね英語と同じです(不規則なものがあるのもまったく同じ)。違うのは、上記の通り、形容詞の語尾変化があるってことだけです。詳しくは次の練習問題で

Übungen8
 1
 ※ "ich möchte [bitte] ....." の使い方もおぼえてね。
  1. Ich möchte bitte einen schwarzen Pullover.
  2. Ich möchte bitte einen roten Rock.
  3. Ich möchte bitte ein blaues T-Shirt.
  4. Ich möchte bitte eine weiße Hose.

 2
  1. Die Donau ist länger als der Rhein.
    ドナウはラインより長い。
  2. Der Eiffelturm ist nicht so hoch wie das World Trade Centre.
    エッフェル塔は世界貿易センター(嗚呼…)ほど高くない。
  3. Die Zugspitze ist der höchste Berg Deutschlands.
    ツークシュピッツェはドイツで一番高い山です。
  4. Heute ist es viel wärmer als gestern.
    今日は昨日より随分暖かい。

 3【略】


第8講(14.11.2001)
 Lektion9。
 再帰(再起じゃないよ)動詞と再帰代名詞の用法がポイント。本格的な解説が必要な方はこちらをどうぞ。教科書の本文から例を出してみると 三番目の例のように、感情をあらわす表現では再帰動詞を使うのが普通です( sich freuen『喜ぶ』など)。辞書を引くときは再帰代名詞が3人称 sich の形で統一されているので、注意しましょう。
そして
 「ドイツ語W」半分経過記念企画@
   「ポツダムとフリードリヒとプロイセンと『ドイツ帝国』の誕生、そして近代へ」
 「ドイツ語W」半分経過記念企画A
   「堅信礼とバイラム:多民族多文化多言語国家ドイツの現在」


第9講(21.11.2001)
 Lektion9(続)。
 この課の会話(P.35)の日本語訳はこちら
 たまには基本文法から外れて、会話ならではの構文を学びましょう。まずは再帰(しつこいけど再起じゃないよ)用法の例を2つ;  さらに口語的な表現。非人称動詞 hageln を使っていろんなものを降らせてみましょう。
 もともと es hagelt は「あられが降る」ですが、うしろにいろんなものを続けると、降るものがより種類豊富になるのです。  ここで「あれ?『降る』なら『雨が降る』って動詞がなかったかしら?」と思い出したあなたは鋭い!上の例を動詞 regen で書きかえても同じです。  じゃ「雪が降る」はどうなのかって?もちろんできます。動詞 schneien を使って;  表現が広がるでしょ?


第10講(28.11.2001)
 Lektion9(続々)。
 再帰用法、不定詞句の用法と練習。

Übungen9
 1

  1. Vorsicht, das Messer ist scharf. Schneiden Sie sich nicht!
    気をつけて、ナイフは鋭いよ。切ら【あなた自身を切る】ないようにね。【前後関係から見て『指を切る』】
  2. Freust du dich schon auf die Ferien?
    もう休暇が待ち遠しい【君自身を楽しませる→楽しい/楽しみにする】かい?
  3. Draußen ist es kalt. Zieh dir doch schon den Mantel an!
    外はとても寒いよ。ほらコートを着なさい【君自身にコートを着せる】。
    [参考 Zieh dich doch schon warm an!
       『あたたかい服装をしなさい』]
  4. Das Kind spielt mit der Kerze und verbrennt sich den Finger.
    子どもが蝋燭で遊んでいて指を火傷【彼自身を焼く】した。

 2【 um は必ずしも必要ない】
  1. Ich beeile mich, um den Zug zu erreichen.
    列車に間に合うために急ぐ【私自身を急がせる】。
  2. Sie fährt in die Stadt, um Einkäufe zu machen.
    彼女は買い物をしに町へ行く。
  3. Ich fahre in den Ferien nach Deutschland, um mein Deutsch zu verbessern.
    ドイツ語を上達させるために休暇はドイツへ行く。
  4. Wir gehen einmal pro Woche schwimmen, um fit zu bleiben.
    健康でいるために週一回泳ぎに行く。

 3
  1. Es ist zwei Uhr dreißig 【2時30】/ halb drei 【3−1/2】.
  2. Es ist neun Uhr fünfzehn 【9時15】/ Viertel nach neun 【9+1/4】.
  3. Es ist drei Uhr fünfundvierzig 【3時45】/ Viertel vor vier 【4−1/4】.


第11講(05.12.2001)
 Lektion10。特に新しい文法事項はありません。強いて言えば「動詞の過去形・過去分詞形」ですが、基本は説明済みなので、あとは各動詞について確認してください。ちなみに本文では;


第12講(12.12.2001)
 Lektion10(続)。

Übungen10
 1
 
(不定詞)
(意味)
(過去基本形)
(過去分詞)
1
fragen
(問う)
fragte
gefragt
2
stehen
(立っている)
stand
gestanden
3
aufstehen
(起きる)
stand auf
aufgestanden
4
verstehen
(理解する)
verstand
vergestanden
5
studieren
(勉強する)
studierte
gestudiert

 2 【ぜ〜んぶ複数形】
Vor vielen, vielen Jahren lebten auf unserer Erde Dinosaurier. Es gab unzählige verschiedene Arten. Manche liefen auf zwei Beinen, manche auf vier. Viele waren sehr groß und wogen bis zu 85 Tonnen. Manche aßen nur Pflanzen, andere auch Fleisch. Der Pflanzenfresser Stegosaurus hatten harte Platten auf seinem Rücken.
ずっとずっと昔、私たちの地球には恐竜が暮らしていた。数えきれないほどの種類がいた。二本足で歩くものもいれば、四本足で歩くものもいた。たいていは非常に大きく、体重が85トンにまで達した。草を食べるものもいれば、肉も食べるものもいた。草食動物であるステゴザウルスは、背中に硬い板(のようなもの)があった。

 3 【省略!】


第13講(19.12.2001)
 Lektion10(残り)。
O Tannenbaum
    O Tannenbaum, o Tannenbaum,
    wie grün sind deine Blätter.
    Du grünst nicht nur Sommerzeit,
    nein auch im Winter, wenn es schneit!
    O Tannenbaum, o Tannenbaum,
    wie grün sind deine Blätter.

    O Tannenbaum, o Tannenbaum,
    du kannst mir sehr gefallen.
    Wie oft hat nicht zur Weihnachtszeit
    ein Baum von dir mich hoch erfreut!
    O Tannenbaum, o Tannenbaum,
    du kannst mir sehr gefallen!


der Christstollen


Fröhliche Weihnachten und ein Glückliches Neues Jahr!
Froue Weihnachdn und a Froos Neis Jōr!
¡Feliz Navidad y Próspero Año Nuevo!
Joyeux Noël et Bonne Année!
annum novum faustum felicem!

[上から 標準ドイツ語、バイエルン方言、スペイン語、フランス語、ラテン語]


第14講(09.01.2002)

der Euro, eine Währung für Europa

 Lektion11(できるところまで)。

Übungen11
 1

  Was haben Sie gestern gemacht? 昨日は何をしましたか?
  1. Gestern habe ich die Zeitung gelesen.
    昨日は(この)新聞を読んだ。
  2. Gestern habe ich richtig ausgeschlafen.
    昨日はぐっすり寝た。
  3. Gestern bin ich zum See gefahren.
    昨日は海へ行った。
  4. Gestern habe ich meine Eltern besucht.
    昨日は両親を訪ねた。

 2
  1. Die Universität Wien wurde 1365 gegründet.
    ヴィーン大学は1365年に創設された。
  2. "Mona Lisa" wurde von Leonardo da Vinci gemalt.
    「モナ・リザ」はレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた。
  3. Die Berliner Mauer wurde 1961 gebaut und wurde 1989 abgerissen.
    ベルリンの壁は1961年に建設され、1989年にとり壊された。
  4. "Unterm Rad" wurde von Hermann Hesse geschrieben.
    「車輪の下」はへルマン・ヘッセによって書かれた。

 3
  1. Krankenschwester 看護婦
  2. Fotoapparat 写真機
  3. weltbekannt 世界的に有名な
  4. Hauptstadt 首都
  5. Postkarte 葉書
  6. Bürgermeister 市長


"Sprechstunde"(16.01.2002)
 教室または講師控室で質問を受け付けます。出席は自由です。午前中の「ドイツ語U」の時間に来ても構いません。


"Sprechstunde" 2(23.01.2002)
 教室または講師控室で質問を受け付けます。出席は自由です。午前中の「ドイツ語U」の時間に来ても構いません。


期末試験(30.01.2002)

Fertig?

Lektion7
 主要な7つ(または8つ)の助動詞の原形と人称変化をおぼえていますか?
 助動詞を含む文を書けますか?英語とどこが違いますか?

Lektion8
 冠詞+形容詞+名詞の格変化を正しく書けますか(特に1格と4格)。
 「その赤いスカートが欲しい」をドイツ語で言えますか?
 「ドナウ川はライン川より長い」「富士山は日本一高い山だ」「ビールが一番好き」などがドイツ語で書けますか?

Lektion9
 Friedrich widmete sich den Künsten. や Preußen entwickelt sich zur stärksten Macht. を自然な日本語に訳せますか?「休暇が楽しみだ」「コートを着なさい」などをドイツ語で書けますか?
 zu+不定詞を使って「列車に間に合うために急いだ」「ドイツ語を習うためにドイツへ行く」などをドイツ語で書けますか?

Lektion10
 動詞の三基本形を自分で作れますか?英語とどこが違いますか?
 sein や haben や fahren や abfahren や gehen や stehen や entstehen や studieren の過去・過去分詞を作れますか?わからないときはどう調べますか?
 駅で Die Frau am Schalter sagte, dass der Zug nach München 15 Minuten Verspätung hat. と言われたら理解できますか?

Lektion11
 現在完了の文を読めますか&書けますか?英語とどこが違いますか?
 受動態の文を読めますか?英語とどこが違いますか?
 9. November 1989(1989年11月9日)をドイツ語で発音できますか?

番外
 次の地名・人名・料理名を発音できるようになりましたか?


1999年度講義概要
2000年度講義概要
  2000年度期末試験


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