時は現代。世界は混沌の渦中にあった。激増するテロリズムや悪の秘密結社の暗躍により各国の軍隊、警察機構はもはやその仕事の許容量の限界を迎えつつあった。
かといって、政府や国民が暴力の前に丸裸でさらされるわけには行かない。力を失った官にかわり、防衛任務を民間企業に委託できる『改正9条』が公布され、民間防衛会社時代が始まったのだ。
主要人物
仁見征史郎
主人公。七剣神社の神社会館の職員。同神社が保有するスーパーロボット、タケハヤのメインパイロット兼射撃を担当。実は同人作家。前職では戦闘機に乗っていたエースらしい。
杉原聖美
タケハヤのオペレーターを担当する七剣神社の巫女。司令でもある杉原聖子の娘。
平井晶
七剣神社の巫女。タケハヤにはインファイト担当として乗り込む。そのアグレッシブな性格は様々な近接攻撃パターンをもつタケハヤから容赦のない攻撃を繰り出させる。
石黒明音
七剣神社会館の職員。マシンの状態をなんとなく、で先読みできるマシンとの親和性からタケハヤの機体制御を担当。腹黒系腐女子。七剣神社と関連施設の職員は、ネームプレートさえ外せば職場の外でのユニフォーム着用も許されているため、イベントでもよくメイド服でコスプレしたりする
目黒宏
かっての征史郎の同僚。お互いに技量や性格を認め合う仲だが本人も同人活動をしており、その際には主に巫女萌えVSメイド萌えで征史郎と対立することが多い。現在はホソヤグループ防衛部のエース。
杉原聖子
七剣神社の巫女で同社を纏めている未亡人。聖美の母親であり、防衛組織としての七剣神社の総司令官でもある。禍津魔人会の侵攻を予測しており、タケハヤを建造して備えていた。
成毛碧
七剣神社の巫女で、タケハヤの整備やアップデートを担当する技術職。
細谷誠一
ホソヤグループのCEO。防衛部門をいち早く設立し、会社を大きくしてきた。防衛部門の社長も兼任する。ホソヤグループではその複合企業体としてのメリットを生かしグループ企業による新型SPTの開発も進めるなど、手堅く手広く業務を進めている。いつも笑顔を絶やさない。人の話を聞く素直な度量もあるが、若干常識に縛られている節がある。
この時代の日本の防衛
度重なる悪の秘密結社の暗躍やテロリズムの鎮圧により自衛隊は人材、機器、予算などが疲弊。在日米軍の大規模撤退により発言力が増すかと思われていたが『改正9条』がとどめとなってもはや虫の息。防衛軍と名を改めるも既に戦車と艦と戦闘機を保有した警察レベルまで戦力低下している。
用語
SPT
スペシャルパーパスドトルーパー。ロボット工学の発達によりいわゆる、人型ロボットが実用化されている。元々は工業用ロボットに戦車的な運用思想が反映されていき、ついに軍事用ロボットが開発されるに至る。現在は関連技術が民生用にバックされ始めていて、工事用やスポーツ用で注目が集まっている。
禍津魔人会
突然日本に侵攻してきた正体不明の敵勢組織。強力な戦闘能力を持つ、半機半生の怪物兵器、禍津獣を操る。幹部は人型のようではあるがその正体や目的は一切謎である。
在日米軍大規模撤退
911事件以降、米国はテロ国家に対しての容赦のない攻勢を進め、90年代初頭には存在したはずの国が、2000年代初頭の世界地図からは消えている、という事態にまでなった。
しかし、同時に反米の機運が激しく燃え上がり、米本国が度々テロリズムの標的となる事態が続き、本国防衛およびテロとの戦いのために、在日米軍の大規模撤退が2000年代初頭に行われた。国会では、まるで思い出したかのように安全保障の問題が大きく取りざたされ、それが民間企業による防衛力強化となる改正9条を大きく後押しした。
防衛軍
改正9条により自衛隊が国軍に昇格。しかし、立て続くテロにより戦力が著しく低下し、人材が民間に流出、さらに民間防衛企業が大きく貢献しているため、もはや名前だけの軍となってしまっている。
改正9条
予てから様々な議論を呼んできた憲法9条が在日米軍の大規模撤退と共に改正された。主に自衛隊の国軍への昇格など、改正前では考えられないような内容になってしまったが、防衛力が大きく低下した日本を防衛するためには止むを得ない、というのが大方の意見である。
七剣神社
防衛組織を保有する神社。祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)。タケハヤを保有し、禍津魔人会の侵攻に備えていた。神社の地下に司令部や格納庫がある。
98式
日本の企業が開発したSPTの傑作機。ありとあらゆる要素がバランスよく調和し、自衛隊や国内の民間防衛企業はおろか、米国、EU、中国など各国で広く採用されている。拡張性の広さが最大の売りであり、純正品でないオプションも手軽に開発でき、各国や地域で様々なローカライゼーションが進んでいる。基本装備はマシンガン、バズーカ、アサルトナイフ。愛称はキューハチ。
プロトワン
ホソヤグループの重工業部門が開発した新型のSPT。戦闘用ロボット開発ではホソヤグループの初参入品であり、同社や関連下請企業の期待を一身に受けている。拡張性を犠牲にすることで総合的なスペックを底上げし、結果『拡張性?万能性でカバーしてやんよ』という空気のないところや暑い所寒い所を問わずに活動できる汎用性を得た。あらゆる面で98式を圧倒するスペックを確保している。現在、試作機のプレゼンが行われている。
タケハヤ
七剣神社が開発していたスーパーロボット。SPTという名目で開発されたが、実際にはあらゆる規格がSPTの枠に収まらない、と考えられ、一部の人間からはロボットアニメに出てくるような機体であることからスーパーロボットと呼称される。4人乗り。分離合体機能を持ち、上半身は攻撃機、下半身は二足歩行戦車に分離できる。メインウェポンは大型斬馬刀。また、左腕が右腕に比べて大きく、これは必殺技として敵に打ち出すことができる(ラケーテンファウスト)。また、後ろ腰には射出可能なドリルランサーを装備している。左右のバランスが致命的に悪いが、これは高度な制御プログラムにより補っているアグレッシブな思想で開発されたロボットである。現段階で唯一禍津獣に対して有効なダメージを与えうる存在である。
